1973年に発表されたポール・マッカートニーのアルバム「Band On The Run」の3曲目に収録されているちょっとラテンぽい佳曲です。
「Band On The Run」。直訳すれば「バンドが逃げちゃった」ってとこでしょか。たしかこのアルバムのレコーディング直前に第一期ウィングスのメンバーがほぼ脱退してポール&リンダ夫妻とデニー・レーンさんのみとなりナイジェリアのスタジオで録音されたらしいすな。マルチプレーヤーのポールさん、ギターからドラム、キーボードやらベースも多重録音して作ったとか。で、出来たアルバムのタイトルが「バンドが逃げちゃった」…自虐的ですわな。皮肉にもこの「…逃げちゃった」がこの人のビートルズ時代以後のソロワークにおける代表作になりまして発表後25周年だか30周年だかたっても限定リマスター盤が出るなど、いわゆる名盤と言われておりまして、確かに今聞いても古臭さは感じません。どころか今だに愛聴盤です。
という長い前フリでありましたが表題の「Bluebird」ギターを持つとよく弾き歌う曲です。ギターとの相性も良く、雰囲気もあって歌っていても楽しい曲のひとつです。ヴォーカルだけでなくコーラスアレンジも素晴らしく、シンプルで一人多重録音あそびにはもってこいの曲でございます。ついこの間もiPadの多重録音アプリのテストで録音して、あろう事か音楽愛好仲間にメールで送付けて聴かせるという暴挙に出てしまいました。関係各位には後ほどお詫びする予定ではございますが、ある日いきなり送られる心の準備は怠りませぬようお願い致します。
しかしiPad一枚とヘッドフォンがあれば8トラック、16トラック、あるいは48トラック録音も可能というすごい時代になったもんです。