去年に引き続き、劇団「深想逢嘘(うたたね)」さんの音響を担当しまして昨日無事、千秋楽を終えました。まあ、何が良くて使っていただけるのかはわかりませんが、ありがたいことです。
今回は稽古場からのおつきあい しかも小屋入り一週間前。
。つまり お芝居で使う音の打ち合わせからです。(座付きの音楽、作曲の人がいればここのお芝居はもっともっと面白くなるんだろうなあ。)と己の力の無さをうらみつつも、例によっていいかげんかつ血の滲むような音のでっち上げ作業。「もうこんなもんでいいんでないの?明日も早いからもう寝ないと。」「............なーんか納得できん。」と寝床からはい出しPCを立ち上げ編集を繰り返しましての約一週間でございました。こういうのがよほど好きなんでしょうな。
今回のお芝居のシーンで不覚にもうるうる来てしまったのがございました。
その道で大成功を夢見る音楽家と画家が路頭に迷った末に落ちぶれ果てて、死んでしまった音楽家の遺体を引きずり置き捨てて立ち去ろうとしたり、戻って自分の上着を掛けてやったり、というセリフの無いシーンです。このシーンを稽古場で見たときに浮かんだのが、昔、萩原健一の出ていたテレビドラマ「傷だらけの天使」の最終回。オサムがアキラの遺体の入ったドラム缶をリアカーで運ぶシーンでした。
結局、使った曲は「解答は文中にあり」ですが、これがなかなか。しかしこのシーンを演じたというか、この芝居に出ていた役者の佐々木クン。こんなシーンができるようになったんだねえ。若者の成長というのはすごいものです。