3月年度末。細々やり残しはありますが、なんとか落ち着きましてございます。
ああ、でも酪農学園大学ブルーグラス追いコン録音源整理にかかりつつ、今年の卒業生のヤマハティやまはた氏からのLPレコードのCD化やらございました。
加えて長年愛用の音響卓YAMAHA 01Vのオーバーホール(ついに反応の怪しいフェーダーがいくつか出てしまった。モーターフェーダー3本交換でどれくらいかかるやら。ちなみに見積もり料 は修理する、しないに関わらず取られます。ヤマハ商法)もせにゃならんし。まああいかわらずですわなあ。
このごろ運命鑑定やら占いやらのサイトが面白くて、初回鑑定無料にのせられてつい登録してしまったサイトがあります。それからというものやれ西洋占 星術やらタロット、オーラ判定、前世霊感など聞いたこともない占いの先生と称する方々から占われて、これ以上の詳しい鑑定が知りたきゃ下記URLまでアク セスせよというメールが怒涛のように来ます。加えてそのサイトから本日24時までポイント大幅割引とか、いまならポイントが2倍に。など。
これ、なんか覚えのあるやり口だなと思えば ひと昔前大流行して社会問題となった出会い系サイトのやり口とほぼ同じですな。
てことは、いわゆる”サクラ”といわれた架空の女性役が今回の鑑定士の方々となるわけか。かつては擬似恋愛で、今度は占い、次は宗教かな。いや生命保険か年金か。まあこんなつまらんやり口に乗せられて無駄な浪費はせんようにしなきゃ。
そういえば20代終わりのころ、会社の近所のコンビニにちょいとかわいいレジの娘がいて、ほぼ毎日行ってたもんだから顔見知りとなりひとことふたこと言葉を交わすようになりました。
「よくいらっしゃいますよね。この近くなんですか? そうですか。どの辺りにお住まいですか? ええ!私そこ知ってます。昔住んでたんですよ。偶然ですね。なつかしい。今度行っていいですか?なんて ハハハ」
などという会話をするようになったある日曜日、正午近くに♪ピンポーン♪が鳴りました。(ったく誰だア 休みに人が寝てるちゅうに。)「うぉーい!」とドアを半分開けたとたん
「来ちゃいましたぁ!」と件の彼女。屈託のない笑顔で立ってました。「ええっ! あ そう うーん それはねえ。そうかあ いやそんなきゅうに いやでも まあ 立ってるのもなんだから、まあ 入りたまえ...」
などと当惑とうれしさと下心とが複雑に混ざり合っためまぐるしい作り笑いで彼女を招き入れようとドアを全部開けたとたん、半笑いの二枚目中年が「お話いいですかぁ?」だって。
手渡されたパンフレットには墨痕あざやかに「エホバの証人」。
半笑いの二枚目中年は弁舌さわやかに、進化論やらダーウィンやらミッシングリンク、裁きの日などを語るが、その目は(ったくだまされてんじゃねえよ このすけべぇ。)と私の心の中を鋭く見抜いているかのようだ。
恥ずかしさと情けなさと悔しさで二枚目が何をしゃべっているかもうわの空。ときどき彼女を盗み見ると、やっぱり屈託のない笑顔で立ってました。
気づいたときには200円とられて、なんだか小冊子もろた。
これって美人局じゃねえか。いいのかこんなことで。
ハイ それまでョ / 植木等