安保法制に反対する行動が金沢でも石川県内でも次々と起きています。特に若い世代は、私
たちの世代に使った(今もデモで叫ぶ)「戦争法反対!」「安倍内閣は退陣せよ!」とこぶ
しを挙げながらのスタイルと違い、「戦争したがる総理は要らない」「戦争する国絶対反
対」などをラップ調で叫び、リードします。
戦争法案成立直前の9月と強行可決後の11月、「CHOOSE O
UR FUTURE」(安保法制に反対するサウンド・パレード)の横断幕と音楽での抗議
行動にも後ろの方で参加しました。小さな子ども連れのお母さんたちも参加しています。
「民主議って何だ!」「民主主義ってこれだ!」こんな変わった呼びかけがあるなんて、
全く知りませんでした。
12月3日日憲法学者の小林節さんの講
演会があり、会場で「民主主義ってこれだ!」の本を買い求めました。今読んでいる途中で
す。今年の春から名前が絶えず出てくるシールズ「自由と民主主義のための学生緊急行動」
です。Student Emergency Action for Liberal Democracy-sの略SEALDsとなる。
なるほど。国会最終盤での公聴会での意見陳述にシールズの一員である奥田くんが選ばれ述
べました。新聞でも読みましたが、私が作る文とは全く違います。「あのすみません、先ほ
どから寝ていらっしゃる方がたくさんおられるので、よろしかったらお話を聞いていただけ
れば」なんとユーモアある切り出し。「私たちを含め、これまで政治的に無関心といわれて
きた、若い世代が動き初めているということです、誰かに言われたからとか、どこかの政治
団体に所属しているからとか、いわゆる動員的な発想ではありません」「今やデモなんても
のは珍しいものではありません。路上に出た人々が、この社会の空気を変えていったので
す。デモや集会が「不断の努力」です。行動の積み重ねが、基本的人権の尊重、平和主義、
国民主権といった、この国の憲法の理念を体現するものと信じています」「私たち一人ひと
りが思考し、何が正しいかを判断し、声を上げることは間違っていないと確信しています。
それこそが民主主義だと考えています」「三連休を挟めば忘れるだなんて、国民をバカにし
ないでください。むしろそこからまた始まっていくのです」次々の繰り出される自分の頭で
考え、自分の言葉で陳述する彼の意見に感動しました。
私の高校・大学生時代(70年前後)
は、長崎・佐世保にアメリカの原子力潜水艦が入港することめぐり、抗議行動が新聞紙上で
掲載され、関心を持ちはじめた。大学では、「もっとわかりやすい授業を」「教授会はもっ
と学生の言うことも聞け」「文部省は大学人の意見を聞け」などから70年安保改定、更に
は沖縄への施政権返還めぐる問題で学生としてもクラスで学内で議論し、デモもおこなっ
た。決して特別の学生だけでなく、ある意味多くの学生が「大学の自治とは」「日本の政治
は?」など考えたと思います。でも、今の彼らほど、学び、自分の頭で考え、自分の言葉で
語ったことはなかった気がします。
民主主義、当たり前の事だが、決して多数決ではない。少数の意見を最後まで聞き、尊重す
る姿勢だと思います。形式を悪用し、独裁にもっていったのがヒトラーであり、そして安倍
総理が知事や市長を飛び越え、沖縄の特定の区を財政支援するやり方は地方自治、民主主義
とは全く逆であり、沖縄県民を愚弄する態度だと痛感します。3.11以後、岩手・釜石に
被災者支援に行ったとき、全国各地からボランテイアで参加する若者をみて、この国は大丈
夫だと思ったけど、今、そうだと実感します。この若者たちと共に歩んでいこう、そう感じ
ています。