こんにちは亀さんです

住民の願いが政治に届くようにと日本共産党石川1区(金沢市内)で活動しています。

「武士の献立」

2013-12-09 19:44:43 | 日記
金沢は食べ物が美味しいと全国からお客が来られる、冬の到来とともに、お酒とともに、

一層多彩な味を堪能できるのではないだろうか。映画「武士の献立」がこの14日から

全国で上映される、石川県では先行して上映された。

加賀藩で代々料理人として使える舟木家に嫁がやってきました。抜群の舌感覚をもち料理

が上手な娘・はなさん。料理が苦手で剣が好きという跡取り息子の嫁に。仲がいいのか

悪いのか、刀でなく包丁で生計をたてる家庭を支える夫婦の愛情と出世物語です。

加賀藩の藩祖前田利家は秀吉と密接な関係から、秀吉を華やかな公家風料理で接待して

おり、京文化が根付いていました。しかし徳川の時代となり、武家風の風習が加わった

二重構造の加賀料理文化が生まれたそうです。(以前、ロシア協会で食文化の出版を

したとき、今回の映画でも料理面の指導された 大友楼のご主人にお聞きしました。)

江戸時代、将軍家や大名家には、主君と家族の食事をまかなう武士の料理人たちが

いました。限られた予算で食材を選び献立をつくり、時には諸国大名をもてなす料理

を仕切る”包丁侍”です。藩の威信かけて全国各地の客などを接待する饗応料理が映画

で紹介されます。本膳(御汁、鱠、エビ、ごはん、香など)に加えて、二の膳、三の膳、

与の膳とつぎつぎに出されます。

武士だけでなく庶民は日常は質素な食事です。しかし正月やめでたい日は「ハレの日」と

言って、思い切ってごちそうをふるまう習慣があったそうです。高齢者の方には、はれの

日のごちそうを覚えている人も多いと思います。私も奥能登生まれ、秋の村祭りには親戚

でもない方も「よばれ」で、ごちそうする習慣がありましたし、どの家庭でも年1-2度

使うために輪島塗の御膳を用意していたと思います。殿様でも3膳ぐらいまでだそうです

が、映画では大奮発して7膳までだされます。加賀料理の「治部煮」「鯛の唐むし」など

も紹介されています。伝内が料理を準備するにあたって、能登の食材をさがして、

いしる」「ゆべし」なども取り入れます。今でいう「オール石川」の味でしょうか。

映画は、6代目藩主吉徳(よしのり)の死後、藩政改革を断行した大槻伝蔵(おおつき

でんぞう)が五箇山に流刑され自害、そして密通していたという真如院への処罰など、

「加賀騒動」もドラマの大きな要素になっています。近年はこの2人は、冤罪だとの見方

も多いそうです。

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