カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記

移転につき更新を停止しました。

小笠原読売移籍で考えたあれこれ

2006年11月22日 16時02分36秒 | ☆提言・苦言・球界再編
1.谷(センター)
2.小坂(セカンド)
3.高橋由(レフト)
4.スンヨプ(ファースト)
5.小笠原(サード)
6.阿部(キャッチャー)
7.二岡(ショート)
8.小関(ライト)
9.パウエル

ま、小関とパウエルを意地悪に無理やり組み込んでますが、堂々たる元パリーグオールスターオーダーに近づいてきました。
(もっと意地悪にしようと思えばDHで大道も入れられますが、彼に関してはちょっと違う。大道獲得は的確な補強として正解。清武球団代表が大道に会うなり言った「やっと来てくれた」というセリフ。これは自由契約になった選手にはとても暖かい。そんなことを考えると小関の入団経緯も金満のあれやこれやとは違うわけですが…まぁそっちは今回置いておいて。笑)

話をガッツに戻しましょう。
僕が読売の若手だったら夢も希望もなくして、とりあえずパチンコ行く。


ていうか、打順予想はこれで合ってるのでしょうか?
二岡7番って…なんか違うなぁ。
実際ガッツって何番打つの?
阿部と入れ替わって6番打つ可能性もありますね。
(読売の本音としては、生え抜き野手の打順はできるだけ下げたくないでしょうから)

谷は控えに回りそうな予感も。
だけど珍しく巨人が若手を放出してまで獲得してる分「使わない」ではすまない選手。矢野・亀井・清水らと競争。(いいかげん三浦貴は放出してやれ)

小久保が抜けても小笠原が入る。
質量保存の法則ですな。
さらにオリから谷も加入。

印象としては史上最強打線のスケール小さい版。
破壊力が低下した分、守備力と機動力の向上に成功。

sssssssssss

(参考までに2004年度の史上最強打線)
1. 仁志(二) [.289 28本 60打点]
2. 清水 (左)[.307 16本 60打点]
3. 小久保 (三)[.313 41本 96打点]
4. 高橋由(右)[.316 30本 79打点]
5. 清原(一)[.227 12本 27打点]
6. ローズ(中)[.286 45本 99打点]
7. 二岡(遊)[.269 9本 49打点]
8. 阿部(捕)[.300 33本 78打点]
9. 上原(投)[.241 0本 5打点]

ここにペタジーニと江藤がいました。
でもぜんぜん優勝できませんでした。

sssssssssssssss

当時と比べるとローズやら清水やらがスタメンに入って来ない分守備力は微妙に上。
機動力も上。

しかし「あの北海道日本ハム!」からガッツを奪ったという印象が色濃く残る道産子トラウマ打線。
「ペタジーニを獲りました!」あたりの話とは次元が違う。
ハムファンのみなさんは、すっかり優勝の酔いが醒めてしまったことでしょう。
SHINJOがいなくなり、ガッツがいなくなり、ドラフトで長野くんがこっぴどく拒否し、現実を知る。
そんな心中お察しします。

ともかく。

決断したのは小笠原さん本人とはいえ、傍観者としてはなんとも言えない気分。
なんか「オイオイ、知らないよジャイアンツ~」と言いたくなる感じ。
どんどん風邪をこじらして悪化させている人を見てるような感じ。

ssssssssssssss

ちょっと下品な余談ですが、あの「クライマックスシリーズ」の名称なんとかなりません?

「クライマックス パ」
「クライマックス セ」

まぁ略して「パックス」「セックス」になるわなぁ…。

「巨人をダメにした野球界」という記事がとっても面白かったのでアホと言って見た+新連載のお知らせ

2006年08月17日 09時04分54秒 | ☆提言・苦言・球界再編
えーっと、以下はアレです。長いですが、全文引用させていただき、最後に自分の意見をのべさせていただきます。


■巨人をダメにした野球界。

【PJニュース 08月17日】-巨人ジャイアンツのファンである。巨人の試合がテレビで見られなくなった。巨人の記事が新聞で踊らなくなった。巨人がついに最下位になった。なんと悲しい事か、なんとつまらない事か。生活の歯車の一部が欠けてしまった。明日への活力を失ってしまった。どうしてこうなったんだ。誰がこんな巨人にしたのだ。今こそ言わせて欲しい。

 自分の付けたスコアブックに赤バットの川上哲治、青バットの青田昇にサインをしてもらった。そう、歌手の灰田克彦がそばにいたっけ。天にも昇る気分だった。長島茂雄の敏捷な猫のような腰つき。王貞治の微動だにしない一本足打法。少年雑誌には野球ゲームがついていたし、キャラメルを買うと巨人の試合が後楽園に見に行けた。勿論、プロのスポーツは野球と相撲しかなかった時代だけど。

 プロスポーツの世界には、超一流スーパースターが絶対必要だ。彼等が存在してこそ、人生の楽しみエンターテインメントを満足させてくれる。その条件はそのスター一人でお客を呼べる事。魅せる技術を持ってる事。いい男である事。超えたオーラを持ってる事である。巨人ビイキとしては、生え抜きである事。

 今の巨人にはいない。かつては、野手では、川上、長島、王、原、松井。投手では、沢村、藤田、堀内、江川、桑田、上原がいた。そして、この巨人をやっつけようと投手では、金田、別所、村山、江夏、星野、野茂、大魔神、松坂、野手では、野村、落合、張本、清原、新庄、イチローがいた。いまだ、現役の選手もいるし、後に憧れの巨人に高額で入った選手もいる。

 ここに挙げた超スーパースター選手たちが、日本のプロ野球を引っ張って来て、面白い、楽しい野球を見せてくれたのだ。

 今の巨人は外様のイ・スンヨクと上原が超一流だが。小久保が一流。生え抜きの、阿部、高橋、二岡が二流。工藤は別格の一流。と、イ・スンヨクだけが空回りしていて、怪我をする選手が続出してる。怪我をする選手は、一流以下である。生え抜きの高橋、阿部が何故もっと一流になれないのか・・・。

 かっては他球団で一流半だった選手を再生したって、短い限定付きだ。二軍の新人も出た勢いだけで、三流の域を出ない。外人選手も二流以下。二流は二流。三流は三流だ。原監督も可哀想にお手当の毎日である。巨人は勝つという伝統に押しつぶされている現状だ。理解のあるナベツネさんもお手上げのようだ。それともう一つ坊主憎けりゃ袈裟まで憎いじゃないが、現在のユニフォームがダサイ。

 以前のホームはGIANTSのロゴに白。ビジターはTOKYOにグレイ。これの方が品格と伝統を感じる。戻すべきである。

 巨人の衰退の原因はなにか。ドラフト制度である。かつては巨人が強すぎてとか、金があるとかで弱小球団のために均等化を狙ったのであるが、いまや、その通りになったであろう。お望みの巨人を弱くしたのだ。「元に戻せ」と言いたい。それから、選手は自分の行きたい憧れの球団で働くのが人間として当然だろう。そのモチベーションを奪う権利はあるのか。人権問題だ。だから、気力のない選手が多くなる。フランチャイズとか、金とかこれからは、問題ない。

 大リーグのヤンキースではないが、それなりの歴史を持った強い球団は引き継がれ、野球の魅力の歴史を作って来た。日本の巨人も強くなければ、巨人を倒す醍醐味も生まれない。ライバル意識も育たず、格闘スポーツでなくなる。それと、超スーパースターは大リーグへ己の更なる上を目指し、金と名誉を求めて日本から去って行く。将来は大リーグでは人格者にまでなれる。

 しかるに、日本はしがない解説者ぐらいだ。この漫然たる流れに身を置く日本プロ野球界は甘ったれてる。ちかごろ新規産業が球団参入してるが、金儲けより、野球を面白く、楽しくしてくれないと、サッカーをはじめ他のスポーツに落とされてしまうだろう。

 巨人に生え抜きの超スーパースターを育て、あるいは導入する。巨人が強くなければ日本の野球は衰退する。間違いない。【了】

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJニュースはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 池野 徹【千葉県】






ア ホ か 。


まあ、こういう方だって立派な野球ファンだとは思いますが、あまり胸を張って大きな声で語るべき意見ではないと思います。

この池野氏は「巨人の衰退の原因がドラフト制度」とか言っておられますが、戦力の均衡をはかるドラフト制度が機能しはじめてからもジャイアンツはちゃんと強かった。

ちなみに第1回ドラフトが行われたのが1965年。
この年のジャイアンツのドラフト1位は堀内恒夫。
つまり堀内以降に入団した選手は皆基本的にドラフト制度を経てジャイアンツに入っているわけで(ドラフト外入団とか江川のケースは置いといて)。
それでもちゃんと強かったって、巨人。
何回優勝してるの?
何回Bクラス落ちたの?
だいたいあなたがいちゃもんつけてるドラフトだって完全ウェーバー制ではないんだし。
なんやかんや言ったって、人気と金のある球団が有利なんだし。


ていうかドラフト制度にジャイアンツ衰退の原因を求めるのが間違い。
むしろ93年にジャイアンツ主導で導入された「逆指名ドラフト+FA制度」のセット導入こそが、長期的視点からみてジャイアンツの足腰を決定的に弱くしたというのが真実に近いのではないでしょうかね?


それでいて池野氏はドラフト制度を撤廃して自由競争時代に戻せと言う。
要するに金で巨人の強さを取り戻して、プロ野球人気もバッチリ回復万々歳ってことですか?
とりあえずそういうセリフはまともな外国人を連れてこれるようになってから言って欲しいのですが…。

だいたい巨人に限らず逆指名入団の野手がイマイチ突き抜けてスターになれない理由って、入団前から大金もらってポジション与えられてチヤホヤされてっていう裕福ゆえの甘えが原因じゃないのでしょうか?
あと巨人にたたき上げのスター選手がイマイチ育たないのは、他球団のスター選手やアマチュアのスター選手をFAや逆指名で多数獲得したことで、ファームが完全にヤル気を失ったからじゃないでしょうか?
(なんでこんな一般常識をいちいち説明しないといけないんだ!)


ていうか、この記事はライブドアPJニュースによるジャイアンツへの嫌がらせとしか思えない。
だってこういう意見が掲載されて1番迷惑こうむりそうなのが良識あるジャイアンツファンの皆さんだと心から思いますので。



でもご安心ください。
この池野氏の記事中に登場する「巨人」というのは、あなたがた真の巨人ファンが応援する読売ジャイアンツとはまったく別の野球チームですから。


だって我々が知っている巨人には

イ・スンヨクなんていませんもの…。


sssssssssssssssssssssss


あと以下は新連載のお知らせなど。

・8月後半に東京と大阪で予定されていた盆地で一位の2つのライブは両方ともスケジュール調整の都合によりキャンセルとなりました。ご了承くださいませ。

・セカンドブログ「虎式カネシゲタカシ」もたまにこっそり更新しておりますので、たまにこっそりのぞいてやってもらえると嬉しいです。

・5月から3号連続の読みきり企画として「パチスロ7」(蒼竜社)に掲載していた漫画「ジャグラー通信番外編」が、人気爆発につき晴れて連載になりました。


(こんな感じのマンガ雑誌です)

リニューアル後のタイトルは「有限会社ジャグラー」
自分で言うのもなんなんですが、本当に読者の皆様から圧倒的な支持をいただき人気爆発中の漫画なんです。面白いです。
コンビニなどで見かけたら是非!




ちなみにこんなキャラクターたちが登場します。
(左からテッテレ課の佐々木課長・ピエロ和夫社長・経理の石川はん)



・ あとアスキーさんから出ている「MacPeople」という雑誌に毎号僕のイラストが載っています。「自腹でどん!」っていう企画ページです。ちなみに思いっきりウインドウズ環境で描いています!


・もうすぐ1周年!「パチスロ裏技最強テク・マニアックス」(雄出版)で好評連載中の「実戦フルスイング!!」もよろしくです。
いま日本で1番マニアックな野球ネタを披露するパチスロ漫画っす。

以下はマニアックな一例。









「中内くん、あのとき小久保をありがとう」人事?

2006年02月01日 04時14分37秒 | ☆提言・苦言・球界再編

元ダイエーオーナーの中内氏が巨人入り(ニッカンより)

巨人は31日、ダイエーのオーナーを務め、前ソフトバンクホークス名誉顧問の中内正氏(46)が2月1日付けで球団顧問に就任することを発表した。

 中内氏は1月26日に保有していた約2パーセント(28万8000株)のソフトバンク球団株を親会社に譲渡し、球団名誉顧問を退任していた。今後は滝鼻卓雄オーナー(66)をサポートしていく。



中内氏と聞いて多くのプロ野球ファンが思い浮かぶ光景は、当時ダイエーホークスの選手だった小久保さんがジャイアンツに謎の無償トレードをされたときの記者会見シーン。
「なんでオドレが泣いとんねん!?」と全世界で28億人が突っ込んだ、あの中内さんですよ。

当時はまだ球界再編騒動の前夜。
のちにオリックスと近鉄の合併が発表されて騒動が勃発した際には、「あのトレードは“1リーグ制へ移行した際にはウチをよろしく”という意味の、ダイエーから読売への貢物だったのでは?」という憶測もありました(真相はいまだわからず)。

自身と同じ青学大出身の小久保を可愛がっていたとされる中内氏。
結局小久保をホークスに奪い返す前に、まさか自分がジャイアンツにトレードとは…。


で、新聞によると彼がホークスの名誉顧問とやらを退任したのが1月27日
これはジャイアンツへの移籍(顧問就任)を前提としたものだったんですね。

ていうか、顧問ってなに?
どんな仕事すんの?
部活の顧問よりは、働かないだろうな。
やっぱり名誉職かな?
ていうか、これはもしかして「あの時、小久保クンをありがとう」のお礼??

だとしたらホークスファンの方々はガッカリだろうなぁ…。


まあ有能な人間がライバル球団に移ることなど、現場でもフロントでもよくある話なんで別に良いのですが。(中内氏が有能かどうかはともかくとして)
かつてあれだけの遺恨騒動があっただけに、やっぱり気になる。
「王さんを巨人へ呼び戻すための布石だったりして(笑)」とか、どうしても考えてしまう。

1番イヤなのは、「球界再々編」への序曲であること。
考えすぎに終わることを祈ります。

プレーオフの利点・ぬかよろこび中村・黒田最多勝と和田首位打者に疑問

2005年10月11日 04時05分54秒 | ☆提言・苦言・球界再編
最近のニュースに雑感コメントを。昔はこういう記事をたくさん書いていたなぁと我ながら懐かしくなりました。

プレーオフ

レギュラーシーズンで18.5ゲーム差つけられた西武が空気を読んだともいえる第一ステージ。
さて、プレーオフへの賛否については語られつくしている感がありますが、テレビ中継を見ながら思ったプレーオフの利点をひとつ。

それは「若手の育成がやりやすい」ということ。

「3位までに入れば優勝のチャンスが」ということなら、Aクラス圏内に入った上位球団はシーズン中の早い段階から思い切った選手起用も許されるわけで。
強豪チームであるがゆえにつきまとう「世代交代の難しさ」のハードルを、プレーオフ制度は引き下げる役割もあるかなと思った次第です。

【告知】
第二回きょうろぐチャット大会の舞台はプレーオフ!
題して「80勝対決!歴史的対決を見逃すな!」。
詳しくはこちらで。
みなさまのご参加をお待ちしております!



オリ中村新監督、珍目標「2位を狙う」

「今季の目標はプレーオフ進出でしたから、もうワンランク上ということで2位狙いでどうでしょうか」。新指揮官は恒例の優勝宣言を封印し、現実路線で会場の笑いを誘った。


「中村ノリ」「おかわり中村」に続いて「ぬかよろこび中村」という得がたいキャラクターを誕生させたパシフィックリーグですが。

ウソでももうちょっと威勢良くぶち上げてくれないかなぁ。へたくそ。
冗談とはいえ、プロ野球に夢を求められている時代に毛穴まで見えるクリア画質のハイビジョン発言。

ただでさえオリックスファンはプレーオフと仰木監督と辻内を逃して傷が深いのに。
(そのうえ「四番DH清原」というよくわからないクジまで引こうとしてる。楽天・山崎より活躍できるだろうか?いっときますが、清原は劇薬。副作用をおさえて使いこなすには指導者の器とチームの成熟度が必要不可欠。大丈夫か?)


黒田 先発で単独最多勝獲る

現在15勝で阪神・下柳投手と並んで最多勝の広島・黒田投手。
その15勝目は自身初となる「中継ぎ登板」によるもの。
中継ぎ・救援陣が壊滅的なカープで勝ち星を確実に拾おうとすれば、先発完投か、先発が4回までとばした後をうけての中継ぎ登板が確実。
その後者が実際に行われたわけですよ。
「意図どおりによく勝てたな、黒田」という驚きもあります。

しかしこれは金田正一氏やら前近代の野球人が200勝やら400勝を達成させた頃のやり方と同じ。

その試合にそれなりの感動はあったようですが、下柳の登板した甲子園最終戦にも多大なる感動がありました。
阪神ファンとして素直に言えば「そりゃないで、黒田」「そりゃないで、山本監督」ということ。

ただ、別の見方からすれば。

例えばホームランバッターがシーズン本塁打記録やらを狙うために消化試合で1番の打順に入ることがままあります。西武のカブレラなんかもそうでした。
で、それに関してはファンもけっこう許容するんですよね。
「いまファンが最も見たいものをみせるプロ野球」ということで。

実際その1番に入った状況でホームランを打てるバッターは少ない。
カブレラも、やっぱり1番では打てなかったように記憶しています。
それと似た状況で勝てた黒田っちゅーのはたいした男ですよ。

これは当日のスコア
序盤で楽勝ペースの試合に登板したわけではなく、同点の場面から登板。
この日カープが確実に勝つためには、最多勝うんぬんを差し置いてもこの方法が最適だったといえなくもない。

というわけで、黒田という投手が好きなゆえに別アングルから語ってみましたが、「そりゃないで、黒田」の気持ちはきえない。


西武・和田首位打者。終盤は打率維持のためにベンチで控え。

黒田の件に関連して、古い話になるがこれも語っておこう。

こういうことをするなら、改革元年のプロ野球のスローガン「フルスイング!」は白紙撤回してください。
うそつきです。

プロ野球をみていると、こんなこともよくあります。
この間たまたまジャイアンツ戦にチャンネルをあわせていたとき、ヒットで出塁した阿部が序盤で交代。
どうやら打率三割に乗せてシーズンを終了するためだとか。
それに関して解説のたぶん中畑氏が「いや、三割でシーズンを終えるのと、そうでないのとは気分が全然違いますからね」と、使い古した文言で当然のようにバックアップ発言。

それを「当然」としている体質からは、感動は生まれないですよ。

黒田の件といい、首位打者の件といい、打率三割の件といい、「首脳陣の親心」とやらがファンのガッカリを生んでいます。
特に「帳尻あわせで打率三割」と「帳尻あわせで首位打者」はタチが悪い。
なんせその選手が試合に出場しないわけですから。

僕はメジャーに関してプレーオフかワールドシリーズぐらいしか見ない人間ですが、こういうことってメジャーでもよくあるんですかね?
なかったとしたら「さすがメジャー」。
あったとしたら「上を行くチャンス」。

とにかくこういった現象は、日本におけるタイトル偏重主義の弊害ですね。
ファンだけは、同じ数字・同じタイトルでも、そこに含まれている意味まで問うぞ。
「あれは記録だけど、ある意味ドーピングだよ」と。

連続フルイニング出場の阪神・金本選手に感動と畏敬がつきまとう理由を、プロ野球は本気で考えた方がいい。そこに改革のヒントはある。

プロ野球という文化は探偵ナイトスクープ化するのか?

2005年07月29日 14時50分38秒 | ☆提言・苦言・球界再編
28日の巨人戦視聴率 関東地区、今季最低の5.2% (朝日新聞) - goo ニュース


関西を中心とした広い地域で絶大な人気を誇るものの、関東だけでなぜか受け入れられない「探偵ナイトスクープ」。

関西でのみ好調な巨人阪神戦の視聴率をみるに、プロ野球中継というテレビ文化は、このまま「探偵ナイトスクープ化」するのかもしれません。

九州あたりでのナイトスクープ視聴率は好調と聞きますし、この辺もソフトバンクが好調なプロ野球の世界とかぶる…。

まあ、「それがどうした」と問われても、実はなーんもないのですが。


日本テレビもそういえばインターネット配信の「第二日テレ」なるプロジェクトを構想しているようですし、今後ジャイアンツ戦はそちらに移るのかな?

そうなると、今まで地上波でプロ野球を見てきたファン層はどこへ行くんでしょうか?

以下は僕の予想。

巨人ファンが10人いるとします。
2人は熱心にCS放送を契約。
2人はなんとなくラジオ中継に移行。
1人は第二日テレ(?)など、ネット中継をメインに。
残りの5人はそのままサヨウナラ…。

ジャイアンツという球団には、毎日のように球場で野球観戦するようなファンが他球団に比べて圧倒的に少ないと思われます。
プレミアと言われ続けたチケットが、そういうファンの存在を否定していたわけですから。
また東京ドームという空間そのものに、健全なる“野球庶民”を遠ざけるような威圧感がある。

とりあえず屋根に穴を開けて、室内野球からの脱却ってのはどうですか?


あ、そうそう。
タイガースファンもね、そろそろ「アンチタイガース」という方々の存在を意識しておいた方がいい。
球界再編あたりから、そういう声が増えてきています。
この間僕が開催したチャット大会でも、そういう意見がありました。

具体的にどうしろってわけではなく、意識しておいた方がいいなということです。
多数派だからといって、他球団の存在を否定するほど調子に乗りすぎてはいけないということです。

球界再編騒動に際して、同じく関西をフランチャイズにする球団が危機だったのに、いまいち行動と言動に疑問が残ったタイガースの選手たち。
そしてタイガースにのみ熱狂する関西マスコミ。
一部に存在する、粗暴なファン。

もはやアンチからも無視されつつある読売にかわって、アンチ阪神という野球ファンの存在は今後ますます増えそうな予感。

タイガースファンである僕はタイガースファンである前に野球ファンであることを日ごろから心がけたいと思います。

オールスター中継、ひどくないですか?

2005年07月23日 13時24分54秒 | ☆提言・苦言・球界再編
普段真剣にプレーしている選手たちがお祭りに乗っかって笑顔で真っ向勝負を挑むってのはわかる。アナウンサーや解説者までが一緒にお祭りになってどうする。

まあ今年にはじまったことじゃないんですが、年々ひどくなってないか?
テレビのバラエティー番組の質がどんどんアレな方向になってるのに、野球中継までがそっちにあわせてどうする。

ていうかね、プロ野球中継のアナウンサーや解説者って、いわば重要な演出者の立場でしょ?
なのに、昨日の中継のクオリティはちょっとひどい。
(酒飲んでやってたのかな?ま、東尾修はいつもそんな感じですが…。)

本当に、ただただうるさかった。
ただただ、騒いでいた。

目の前で繰り広げられる対決に情緒的なドラマ性を持たせるための言葉を、あなたがたは選んで吐いていたのでしょうか?
また、選ぶ努力はしたのですか?
(試合中のインタビューに答えていた清原の方が、よっぽど的確なプロの言葉を選んでいた)
例えば会場の雰囲気がお祭り気分であることを的確に伝えるためには、時に言葉を挟まないという勇気も必要ですよ。

そう、プロフェッショナルには努力や勇気が必要なんですよ。

まー、ものの見事にそんな基本をまったく忘れたお祭りバンザイ感丸出しの中継にうんざりし、「副音声は球場の音のみでお送りしています」ってのがないかとリモコンをカチカチやってしまったよ。

全ての原因をさぐるに、最年長の東尾修がああだから、全体がゆるゆるになっちゃったんだろうな。
あのポジションが仮にノムさんだったら、みんなピリッてなってたはずだ。
なんだそりゃ。

野球解説者とアナウンサーの仕事が「やっつけ仕事」になっているのが野球人気低下の一因であるということを、少しは自覚して欲しい。
あなたたちは、伝えることが仕事です。

ただ、個人的に福本豊氏だけは許す。
この自論は関西圏の方にしか支持されないでしょうが、やっつけ仕事の適当具合もあのレベルに達すれば一種の芸です。

そういう意味でも、東尾修は中途半端だと思います。

「巨人 原前監督に来季の監督就任を要請へ」ですって。ほんと?

2005年07月18日 10時20分29秒 | ☆提言・苦言・球界再編
スポニチにしか載ってないけど、本当ですかね?

◆巨人 原前監督に来季の監督就任を要請へ

まあ、堀内監督の辞任は規定路線なんでしょうが、それにしても原さんって…。

いや、僕は嫌いじゃないですよ。
矢野とか亀井とか、そういった若い戦力を抜擢する手腕はいまのジャイアンツにとって大事ですから。
でも辞任に追い込まれた経緯を知る我々としては、なんだかなぁという気持ち。

当時の週刊現代だったかな。
原さんの辞任をドキュメント形式でレポートした記事がありまして。

原さんの辞任会見って、テレビで生中継されていましたよね。
その際、会場でメモをとる記者の携帯に一通のメールが届いたらしいんです。
「原さん、頼むから本当のことを言ってくれよ!」
そのあえぐような文面のメールの送り主は、なんと川相"次期”コーチ。

結果的に原の辞任とともに次期コーチを断り、川相選手は中日で現役続行となったわけですが…。
裏側ではなにがあったのでしょう?

要するに、フロントと原氏との衝突があったと。

その記事では、原解任の最大の理由は「原はジャイアンツ愛という言葉とともにチームを自分のものだと思いすぎた。それは少なからずオーナーの反感をかった。チーム人事の全権委任という形は、長嶋監督ですら許されなかったタブーなのに…」という風に結論づけていたと記憶しています。

「ナルシシズムの塊」という言葉で表現される原のメンタリティーとナベツネの性格は水と油。
巨人フロントは彼をどのツラ下げて再招聘するのかわかりませんが、今のジャイアンツに必要なのは経営陣・首脳陣に外部の新しい血をどんどん注入すること。
選手に外部の血を導入するのはもう飽きましたが、こっちはまだまだ手付かずかつ急務だと思うのですが…。


原と堀内。

そういえば去年の8月に阪神巨人戦がありまして、その中継の解説が原さんと掛布さん。
こんなシーンがありました。(当ブログの記事より)


解説の原さんと掛布さんが試合終了までブーたれる、代走を出さない堀内采配。

10回2アウトから2ベースででた小久保に。
そして12回裏ノーアウトから四球ででたローズに。
(ちなみに11回裏はノーアウト1・2塁で代打の元木にバントをさせず結局三振。この回無得点。)


なぜ代走を出さない??

なぜバントをさせない???

アナウンサー「なにか堀内監督の意図はあるのでしょうか?」

原さん「うーん・・・ビッグイニングを作りたいのでしょうか(苦笑)?」

この発言、笑った。
延長サヨナラの場面にビッグイニングはないっす。


堀内さんは、もし今季優勝を逃して辞任するようなことがあればジャイアンツ歴代監督で唯一優勝経験のないまま辞任した監督になるそうです。
やっと前半戦を終えようとしているこんなに早い段階で次期監督候補案が新聞に。
開幕前に掲げていた「スピード野球」って、こういう意味だったんだなぁ。
はやいわぁ。



それにしても、最近阪神にぶーたれることがさすがにあまりないので、巨人にばっかりぶーたれてます。


「巨人動く!!オリックス・谷獲り!外野の新リーダーに」の記事にいちいち突っ込んでみる

2005年07月15日 06時11分59秒 | ☆提言・苦言・球界再編
突っ込みどころ満載の記事を発見したので、眠いが書いてから寝ます。

◆巨人動く!!オリックス・谷獲り!外野の新リーダーに

サンスポの記事です。
詳細はリンク先で読んでいただくとして、ここではいちいち引用して、僕なりに突っ込んでおきます。
(仮に飛ばし記事だとしても、突っ込む価値はあると思っての所業です。)
以下、太字部分が引用です。


強肩強打の実力と人気、そしてリーダーシップに読売サイドが目をつけた。

リーダーシップ?
谷って、僕のなかではいつまでも三男坊キャラなんですが…。

イチロー、田口、高橋智、本西など、強いオリックスを支えたメンバーがどんどんとチームから姿を消した中で、谷選手は無理矢理「リーダー」とか「スター」の位置におさまっている選手のような気がしてならないんですよ。
いや、一流選手であることに文句のつけようはありませんが…。
それでも突き抜けるような力強さには、やや欠けるかなと思う。


若手選手の見本にもなり得る谷を大物FA選手が名を連ねる今オフのマーケットの中でも最上位にリストアップするのは、当然の成り行きといえる。


ていうか、ヨシノブは見本にならんの?
ヨシノブはいつになったらリーダーシップをとれるの?
他からリーダーを獲ってくることをこの記事は大賛成しているようですが…意味がわからん。
しょっちゅうそんなことしてるから、結局生え抜きのスターがちっとも育たないんだよ。

だいたい「若手の見本」とかいってるが、一軍枠の一つが谷で埋まれば若手はまた二軍にはじき出される。
一緒にプレーできないじゃねーか(笑)。
見本どころか、やる気をなくさせるだけだと思うよ。


★滝鼻オーナーが改めて粛清予告

 チーム改革に向け、前日13日まで2日続きで球団内のトップ会談を行った滝鼻オーナーが改めて粛清予告を行った。「なるべく早いうちにビシッとします。てこ入れというか設計図というか…。何とかしないと野球人気がおかしくなっちゃう。問題点? 投手だね。分かっていながら一年間、そうせざるを得なかった」。一方、同オーナーと食事をともにした渡辺会長も「再建策? 考えていなかったら何で会長に復帰したかってことになる。考えてなかったらバカだよ」と自らに言い聞かせていた。


また野球人気と読売人気をいっしょにしてるし…。
野球人気がおかしくなる前に、あなたの発想がおかしい。
あと「問題点? 投手だね。分かっていながら一年間、そうせざるを得なかった」という言葉の意味がわからん。
「不利益が生じることを分かっていながら、適切な処置を施さなかった」というのは、職務怠慢以外のなんでもない。

あと渡辺会長…ナベツネか。
発言内容はともかく、この人は本当に「バカ」とか「たかが」とか、人を貶めて恫喝する際に使う言葉が日常会話のなかに染み付いてるんだなぁ。
歩んできた人生が、きっとそんな感じだったのでしょう。
あきれを通り越して、しみじみします。


★ハウエル、ペタジーニら獲得の中島氏が入社

 巨人は14日、国際部参与として前ヤクルト国際部長の中島国章氏(52)の入社を発表した。

 中島氏は昭和48年からヤクルトで通訳、渉外担当などを務め、本塁打王に輝いたハウエル、ホージー、ペタジーニらの獲得に手腕を発揮。今年6月にヤクルトを退団していた。この日、東京・大手町の球団本部を訪れた同氏は「米国に限らずアジアや豪州も視察し、自分の持つコネクションを使えれば」と外国人選手獲得の抱負を語った。今月下旬から本格的な業務を開始、早ければ8月上旬にも渡米する。


これは事実。
ヤクルト球団の所属からフリーに転身され、一部にその動向が注目されていた敏腕国際部長の中島氏ですよ。
日本で好成績を納めたブロスやホッジスの入団にも、普通に考えれば中島氏の「目利き」が作用しているはず。

来年からのジャイアンツの補強戦略は一味ちがうものになりそうです。




どちらかというと報道されている内容よりも、新聞記事そのものの論旨に突っ込んできましたが…。

仮に巨人が谷選手を獲得した場合、球界全体にとって、良いことはきっと何もない。
むしろ長期の視点で見た場合に、一番損をするのは読売ジャイアンツであろうということを、ここで断言しておきます。

誤解されるといけないので書いておきますが、「アンチ読売」という立場ではなく、「読売を心から応援しよう!」という立場で考えて、そうなります。むしろアンチにとって、谷の巨人移籍話は好ましい話ですから。
実現すれば、優勝はおろかチームがガッタガタになりますよ。きっと。

GOD SAVE THE 長嶋~追記:ナガシマを知る野球選手とナガシマを知らない野球選手

2005年07月04日 17時41分27秒 | ☆提言・苦言・球界再編
視聴率、思ったよりも伸びなかったですね。
13.5%って…「別に」って感じの視聴率ですね。

そりゃ誰もが予想したよりも元気そうな長嶋さんの姿をテレビで見たときは、「ああ、良かったなぁ」と心から思いましたよ。

でもね、試合中はずっと「広島勝てよ、広島頑張れ!」と思い続けていました。
その方がこの先のプロ野球界にとってプラスだと思いましたから。
この10年、この人にこだわったことでプロ野球界が良くなったことなんて一度もなかったから。
きっとこの先の10年もそうでしょう。

巨人はおろか広島の選手、あるいは昼間行われた他チームの選手、果ては芸能界にまで勝手に侵食し、全国民を挙げてナガシマ復帰を祝わせるマスコミって、やっぱり程度がアレだなと。

中継中に何回「ナガシマ」って言ったのか数えてやろうかと思ったけどやめた。
推測では(「桑田」と言った回数+「ロマノ」と言った回数)×2。

今日のサンスポなんて、上位記事から内容を順番に見ただけじゃ広島の先発が誰だったのかもわからん。


いまさら言うことでもないが、結局のところ地上波でビール片手にジャイアンツ戦観て、駅売りのスポーツ新聞買ってる年齢層の大半が圧倒的な長嶋ファンってことだけでしょ?今の偏向報道の原因。
それはそれで先細りしているものの、それを上回る「市場」がサッカー日本代表ぐらいしか見つからないから手っ取り早く食いついてるだけ。
大局的な見地に立てないマスコミの日銭稼ぎ。

だれもついて行かないから、まぁせいぜい自然淘汰されるまで頑張ってね。



堀内監督が試合後にグチったという、「桑田先発に疑問?内海がダメになったからってだけだよ。あんたらマスコミが勝手にビッグゲームにしただけだろう」という発言。
これが現場の本音じゃないかな。


しかし二岡よ。
ファインプレーごときで腰痛めて途中退場って…なんだかショボイなぁ。
仁志、復帰延期?
ショボイ。
結局今の巨人って、普通に弱いチームだなぁ。
主力がそれじゃ、若手もそこそこにしか育たんわ。

阪神なんて金本がいる限り、ちょっとやそっとで休めないよ。骨折してても赤星は全力疾走だよ。
それがチームの強さってもんだろう。

そりゃ阪神の選手だって心の中では「金本さんがいるから休めないよ。ちくしょう、参ったなぁ」というボヤキがあるかもしれない。
でも、アニキの背中があるから休めない。
ボヤキながら、踏ん張りながら出る。
そしてそれが当たり前になる。
そんな先輩たちの背中を見た若手がまた強くなる。
さらにそんなチームを見たファンが感動し、球場に足を運ぶ…

まさに金本は触媒。
そんな選手を生んだ広島カープに敬礼。

ま、ジャイアンツに関しては、ダイビングキャッチでケガをしやすい人工芝には同情しますがね。




追記

いつも「!」を多用した体育会系の文体で僕を喜ばせてくださる野球解説者・村田辰美さんのブログでも長嶋復帰に関する記事がアップされていました。



長島さん復帰?

思い起こせば、昨年2月の沖縄・宜野座での出会いである。阪神のキャンプ取材に長島さんも来たのである。
 ブルペンでのネット裏(捕手の後ろ)で長島さんに声をかけられたのだ!
 あのかん高い声で「今年の阪神の投手陣の調子はどう?」とか「井川君はナンバーワン左腕だね。」などの会話をかわしたのを覚えている。

 それが夜のニュースで流れると俺の知り合いが次々と電話してきて、「村田、お前長島さんと一緒にテレビ映ってたぞ」とか「お前、長島さんと話が出来るのは凄いな」とか「何話したんだ」などの驚いた様子の会話がほとんどだった。
 俺自身もラッキーだと思ってはいたがさすが長島さんの存在感は違う!オーラを感じるし元気を貰えた気にもなる!


で、読後の雑感。
よくプロ野球選手(「元プロ野球選手」も含む)には大きく分けて二種類いると言われますよね。

それは「優勝を知る選手」と「優勝を知らない選手」だと。


日本の球界はもう一区分できますね。
それは「ナガシマを知る選手」と「ナガシマを知らない選手」という分け方。

いや、むしろ「優勝を知る」と「ナガシマを知る」では後者のほうが価値が高い可能性大。


優勝を知り、ナガシマさんを良~く知っていれば最強。
巨人の選手でなくとも、話かけられた経験があるだけでもたいしたもの。
臨時コーチなんてされようものなら天にも昇る気持ち。


しかしアレですね。
現役時代「長嶋さんは嫌いや」と発言して舌禍騒動を起こしたという阪神・岡田監督。
この図式から言えば、ものすごいアナーキスト(笑)。

本心は「もちろん尊敬している。しかしライバルチームの人間を必要以上に崇拝してどうする」ということが言いたかっただけだったそうですが、言葉足らずは相変わらずだったようで。

でも、そんな岡田はんが最近は好きだなぁ。

野球人気と読売人気を安易に結びつけて喜ぶな

2005年06月28日 22時05分31秒 | ☆提言・苦言・球界再編
あんまり腹がたったのでさらしてやる。


夕刊フジの記事。

◆視聴率挽回!? 悪あがき…ONの遺産では

リンク先はgooのニュースになりますので、夕刊フジを見たくないひとでも安心。


とにかく、言いたいことがたくさんある。


・目先の部数を追い求めるあまりONの遺産ばかりを追い続け、いつまでも現実をみなかったのはむしろマスコミ側なのではないのか?あなたたちの報道姿勢を省みる気持ちはないのか?

・長嶋氏の復帰を喜んでいるのは、マスコミだけだろう。
仮に長嶋氏の大ファンであっても、復帰をのぞまない人だっているはず。
まず第一に、病明けの長嶋氏が心配。そういう配慮はないのか?

・野球人気って、ジャイアンツ戦の視聴率だけで計測するもんなのか?むしろ地域密着が進んだ証拠という分析はないのか?
「今、日本のプロ野球が存亡の危機に瀕している」って、ジャイアンツのチーム成績と観客動員とブランド力が危機に瀕しているだけだろう。
なぜ安易に全部を巻き込む。




本気で腹が立った。
もう夕刊フジなんて取材拒否しましょうよ、NPBと選手会。
こんなこと、一度や二度じゃないですから。


「いつまでも昭和のスターに頼り切っているようでは、ファンに愛想を尽かされるのも無理はない」だと?


自分たちが「昭和のスター」を持ち上げ、頼りきり、目先の部数増加を追い求めてきた事実を棚に挙げているようでは、読者に愛想尽かされるのも無理はない。


巨人・SHINJO・塩谷和彦~なんか「巨人・大鵬・たまごやき」みたいですが…

2005年06月24日 05時17分35秒 | ☆提言・苦言・球界再編
現在、少し前の記事に対するものも含めてたくさんのコメントをいただいておりますが、コメント欄に残しておくにはもったいないというものをご紹介し、レスさせていただこうと思います。


【巨人ファン限定参加企画】アンチナベツネ巨人ファン宣言!がはじまるよ+読売没落の原因 にいただいた、皆さんおなじみ「きょうろぐ」のしけたろうヘッドコーチからのコメントです。

ちょっとズレますが・・・ (しけたろう) 2005-06-23 23:43:19

どこに書こうか迷ったんですが、めたかさんのところでも良かったのですが、ナベツネ関連ということで・・

「野球人気凋落」という話をするとき、思うのは、「じゃ~、よかったころっていつ?」という話なですよね。

で、若い世代は「ドラフトが機能していたころ」であって、「80年代ぐらい」の野球が面白かった・・と思ってると思うんだけど、
60代、50代ぐらいの人だと、
「西鉄ライオンズ」「V9時代(長嶋、王全盛期)」という人がいると思うんですよ。
長嶋以上のスターが出ていない以上、長嶋引退以後の野球はカスみたいに思っている人も・・・


そういう人からみて、選手が自分で球団を選ばないのが選手から覇気を奪っているのでは?と(比較的まともな)ドラフトをしていたころは思っていたのではないでしょうか・・・

王も長嶋も巨人志望で巨人にきたわけですし、
西鉄の三原監督と選手の関係とか・・・

要するに、ドラフト施行前がベストだったと思う人たちがいて、そういう声に推されてナベツネが動いただけという気がします・・

FAにしても逆指名にしても・・
はじめは運用のしかたが間違うってこともあるでしょう・・最初の10年ぐらいは・・
それがたまたま巨人だったと・・でも何回かは優勝してるし・・

ナベツネと巨人と長嶋と松井・・・
っていうのはなかなか面白いテーマですので、今度なんか書きます。
巨人ファンのカミングアウトが面白いですね。
いろいろ聞いてみたいですよ・・
阿部が7番でいいと思ってるの?とか


非常に興味深い考察ですね。
そう。ドラフトなんてまったくなく、人脈や資金力や球団の人気を武器に自由に選手が獲得できて、さらにそれでいて抜群に面白かった(らしい)時代が日本プロ野球にはあったわけです。
(もちろんその裏でパシフィックの悲哀も徐々に形成されていったわけなんですが…)

ちなみに日本の第一回ドラフト会議が実施されたのは1965年11月17日。
場所は日生会館。

僕の手元にある「プロ野球ドラフト読本2001」(ベースボールマガジン社)をもとに、この年に指名された主な選手を以下に。

近鉄→鈴木啓示
東京(現千葉ロッテ)→木樽正明
広島→水谷実雄
阪急→長池徳二・谷沢健一(入団せず)
西鉄(現西武)→江本孟紀(入団せず)
阪神→藤田平
巨人→堀内恒夫


80年代の半ばあたりまで活躍した選手がちらほらといますね。
このあたりの選手以後がドラフト世代です。

エモやんなどもそうなのですが、第一回のドラフトは結構な数で「入団拒否」というケースがあったようです。
やはり自由競争時代のなごりで、獲得される側も抵抗があった証拠でしょうか?
また、阪神を熱望していたとされる鈴木啓示投手が近鉄に入団することとなったりと、いろいろなドラマもあったようです。

ま、参考までにデータを出してみた次第ですが。
しけたろうヘッドがおっしゃるように、ドラフトの運用が安定するのは導入よりもっとあと。
「ドラフト外入団」という手段も93年ごろまではありました。

そして現在の自由獲得枠ありきのドラフト制度は、安定をみせる前に改革されようとしています。
なんだかなぁ。

ちょっと自分の意見をまとめきれないので、データのみの公開にしております(なんだそれ)。
ただなんとなく思うことは、「ドラフト制度を改革したらプロ野球人気は劇的に復活する」というのはおそらく幻想にすぎないんじゃないかということ。

きっと、もっと別のところに大きなポイントがあるような…。
なんとなく思うだけですが…。





では、次に移ります。

交流戦雑感「コンプレックス同士がぶつかりあい、交流した。それはそれで面白く、意義のあることだった」にいただいた、「toog sistem fighters fan edition」のtoog選手からのたれこみコメント。

いやー。 (toog) 2005-06-24 02:36:23
新庄のコメントが転がってたんで、載せときます。

>559 代打名無し [] 04/05/14 22:14 ID:c9nS4qmD
>「プロ野球の存在意義は、その街の人々の暮らしが少し彩られたり、
> 単調な生活がちょっとだけ豊かになることに他ならない。
> ある球団が中心で物事を進ませるセ・リーグにはない、
> 野球くささをパ・リーグはもっている」

>今日の日刊スポーツ、4面
>by新庄

パリーグはもちろん、阪神にも新庄の言う「プロ野球の意義」は根付いていますね。



タレコミ、ありがとうございます。
さすが新庄。

アスリートの視点からプロ野球のあり方を語る選手は多いですが、娯楽としてのプロ野球のあり方を明確に語る選手は意外に少ないと思うのですよ。

そして、この新庄のコメントは、僕に言わせれば「完璧」なんです。

「街」という言葉。
「少し彩られたり」という言葉。
または「ちょっとだけ豊かになる」という言葉。
「ある球団が中心」ということを批判する言葉。
「野球くささ」という言葉。

これらの言葉によって新庄は、プロ野球が今まで歩んできた道と、これから進むべき道のすべてを表現しきっています。
この言葉の行間に、「プロ野球経営者はちょっとぐらいの赤字なら笑ってよ。でもどうせなら、皆がほんのちょっとだけ儲かる道を模索してみようよ」というメッセージを読み取ったのは僕だけかな?

また「野球くささ」という言葉は、冒頭の「街」というローカルを意味する言葉に再びかかっています。

ああ、完璧です。
これからはパ・リーグです。





では最後に。

「究極の選択~プロ野球編」あなたならどっちを選択する? というくだらないネタ記事にいただいた「鯛が酢・おミルク」のichiken選手のコメント。

自作の「究極の選択」をいただきました。
いちいちオモロイので答えておきます。

■君はレギュラー当落線上のタイガースの選手だ!どうする?
 ・岡田監督にお尻を触られてスタメン出場。
 ・断ってベンチスタート。試合中ずっと平田コーチのオヤジギャグを聞かされる。


セクハラ反対派なので、ベンチスタートでいいや(笑)。
耳栓しておくから大丈夫。

でもたぶん、「カネシゲ!準備しておけ」などの指示すら聴こえずボーっとしてそうだから…即二軍落ちだな。
ごめん。やっぱりお尻さわられます…。

■神様が野球選手になる夢を叶えてくれるぞ!どうする?
 ・顔が鳥谷でフォームが種田。
 ・顔が種田でフォームが鳥谷。


そりゃ顔鳥谷でしょう!
誰かもおっしゃってましたが、プロ野球選手になる以前・以後の人生も大事ですから。

でも鳥谷のフォームが種田だったら…もっと絶対人気でるって。
その前に岡田監督あたりに矯正されそうやけど。


■君は少し目立ちすぎてしまった!どっちが良い?
 ・藤田平に苛められる。
 ・広岡達郎に苛められる。


これ、どっちもイジメられるんですよね…。
とりあえず藤田平にイジメられてからJリーガーに転身して、「イジメかっこわるいよ」っていう公共広告機構のCMに出演する。


■君は外国人助っ人だ!どっちが良い?
 ・「オマリーでおまー」とか、しょーもないダジャレを言わされる。
 ・「明日も勝つばいーっ!」とか、妙な博多弁を言わされる。


どっちでもいいよ(笑)!
ま、あえて選ぶならダジャレかな。
「バースガス爆発」とか、「サンキューベニーマッチ」とか、いろいろ考える。

全然関係ない話ですが、千葉ロッテのベニーに日本人の血が混じっている気がする僕は、彼をみるたびに心の中で「紅井さん…」とつぶやきます。

■君も今日から野球選手だ!どっちが良い?
 ・塩谷
 ・谷中


うーん。谷中。
少なくとも、僕に愛されるから。



しかし、コメント欄に寄せられた回答、面白いですね。
清原にボコボコにされても優勝したい人が多かった(笑)。

いいんですか?
翌シーズンも、引退してからも目つけられるんですよ???




現在「年賀状素材集のイラスト描き」というユニークな仕事や、8月に新刊されるパチスロ漫画雑誌で月14ページの新連載をすることになった僕としましては、すべてのいただいたコメントにお返事する時間がありません。本当に申し訳ございません。
(もちろん、すべて読ませていただいてます。本当に感謝しております。)

というわけで、こんな記事を書いてみました。


【巨人ファン限定参加企画】アンチナベツネ巨人ファン宣言!がはじまるよ+読売没落の原因

2005年06月16日 02時33分35秒 | ☆提言・苦言・球界再編
多忙で明日インボイスドームに行けるかどうかわからない身分とはいえ、これだけは記事にしておこうと思いました。


めたか選手の「スポーツが好きです@SeesaaBLOG」にて、こんなジャイアンツファンに向けての企画があるようです。

◆【巨人ファン限定参加企画】アンチナベツネ巨人ファン宣言!

詳細は上記リンク先からどうぞ。

僕のブログを読んでくださってる方のなかで最も多いのはタイガースファンだと思うのですが、その次に多いのがジャイアンツファンの方じゃないかなと勝手に想像しておりますので、微力ながら告知させていただきました。

アンチナベツネを叫ぶべきは、「またアンチ巨人…」と揶揄される他球団ファンではなくジャイアンツファンこそが望ましいと僕も思います。
熱烈であれば熱烈であるほど望ましい。

徳光さん、いっちょやりませんかい?
ほらほら、勇気だして。




さてさて。

上記リンク先の記事中には、めたか選手が自身で過去に執筆された記事へのリンクがはられていまして、そのうちの一つにあらためて反応しておこうかと思います。

◆巨人がダメになった元凶は渡辺恒雄氏と長嶋茂雄氏だ(「スポーツが好きです@SeesaaBLOG」より)

表題と内容に関して、おおむね僕は納得ですね。

で、ちょっとそれに付け加えるような感じで自分の意見を述べようかなと思いまして。
まずはめたか選手の記事から少し引用させていただきます。
「野球を知らないオーナー・渡辺氏」というくだりがありまして、以下に続いています。


しかし、そんな渡辺氏でも、
長嶋茂雄という人間が野球界にとって特別な存在なのだ
という事は、理解できたでしょう。
そういう「特別な存在」である長嶋監督が
「必要だ」と言って、他のチームの主力選手を欲しがったなら
野球を知らない渡辺氏は
「そんなものかな」って、思うんじゃないかって。

つまり、
渡辺氏が、今のような「野球観」
(他チームの4番をどんどん金で引き抜いて
 良しとする価値観)
を持ったのは
長嶋氏のせいだ、という側面も
考えられるんですよ。
(もちろん、
 元々の渡辺氏の価値観と合致したから、
 というのも大きいでしょうけどね・・・)



たしかにその通りだと思いますが、あの時期のジャイアンツが補強に走ったのには、加えてもう一つの側面があると思うのです。

これは僕の予想なんですが。
どちらかといいますと渡辺氏は、長嶋監督がプロ野球の監督としては「?」であるということはちゃんと認識していたんじゃないかなと思うんですよ。
そのうえで、長嶋氏という存在がジャイアンツ人気の安定には不可欠なシンボルであることも、もちろん認識していたと。
そしてナベツネは「巨人さえ良ければ、プロ野球全体が幸せだ」「巨人人気=プロ野球人気」という図式も信じて疑わなかった。

「無能でも監督は変えられない。
でも常勝は宿命である。」

そんな命題を与えられたフロントはいったいどうするのか?
「他球団の2~3倍の戦力を保持することで監督の無能分をカバーしよう」という行動にでるわけです。
それも即戦力でなければダメ。
「育てながら勝つ」なんて芸当は長嶋氏には無理だとフロントも理解していた。

要するに僕が言いたいのは。
ジャイアンツはチームを強くするために補強に走ったというよりも、長嶋氏を監督であり続けるさせるために補強に走ったという側面の方が、実は強かったんじゃないかなということ。

だから今だに長嶋さんは監督なわけです。
「終身名誉監督」…なんだそれ?
川上哲治氏には決して与えられない謎の肩書き。

たしかに長嶋氏が他チームの四番打者を次々と欲しがったという側面もありますが、欲しがったのはジャイアンツだけじゃなくて、タイガースやドラゴンズも獲得に動いていたわけです。
清原のときも、江藤のときも、ペタジーニのときも、工藤のときも、中村紀洋のときも。
ただ幸か不幸か資金力がそれを許さなかっただけ。
星野阪神なんてペタジーニも中村紀も獲得に走って、結果的に大当たりの金本だけを獲得しましたが…。
全部獲れるんだったら、獲っていたんだろうなと思うと、阪神ファンの僕としてはぞっとします。



さてさて。
めたか選手の意見と僕の意見は裏表といいますか、たぶんどちらも正解だと思います。

その両方の発想が融合して、ジャイアンツは無理な補強に走り、ドラフト制度も含めて野球界を荒らしていったというのがたぶん正解。
「四番打者を並べれば100%勝てるだろう」と素人の渡辺氏はともかく長嶋氏も信じていたところが、涙がでるぐらいアホらしい所なんですがね。
プロ野球はファミスタやないっちゅーねん。


さて、長嶋監督が去ってもなお、いまだにジャイアンツの補強癖は直っていません。
その最大の要因は、戦力補強というよりも人気面…すなわち巨人戦視聴率を考慮してのことだと思います。
長嶋監督がだったあの時期は、人気面に危機感はなかったはず。
だって、監督が日本球界最高のスターだったわけですから。
要するに、長嶋さんさえいれば人気に関してはなんとかなった。

しかし長嶋が去り、松井秀喜が移籍し、いよいよ人気にかげりが出てきた巨人はスターを外に求めた。
それまでと行動そのものは変わらないにせよ、目的が少し異なっている。

とにかく「1+1」は人気が「2」になるだろうという、球界再編のときのオリックスと同じ浅はかな発想。
あー、間抜け。
客商売なのに客の心理が読めないのはやっぱり致命的だなぁ。



とりあえず長嶋神話からの脱却こそが、プロ野球復活への第一歩だと僕は思います。
もともと長嶋神話などバラエティー番組でしか知らない我々の世代は、長嶋さんじゃ心がピクンとも動かないですよ。

大阪近鉄バファローズとオリックスブルーウェーブが合併を発表~あれから一年

2005年06月13日 02時30分07秒 | ☆提言・苦言・球界再編
あれから、もう一年がたちました。

忘れもしない去年の6月13日。

それは大阪を本拠地とする大阪近鉄バファローズと神戸を本拠地とするオリックスブルーウェーブの合併が新聞各紙で大々的に発表された日です。

「大変なことになった」と混乱するなか、つとめて冷静に事態を見守りつつ、僕もブログ上に以下のような記事を記しています。

野球界が激震!近鉄とオリックスが合併?
オリックス・近鉄が合併決定。

去年の今日、僕たちはまだなにも想像できなかった。
この日がプロ野球ファンにとって、開戦の記念日になることすらもまだよくわからなかった。

球団数削減と1リーグ制への移行に猛反対する選手会とファンが足並みをそろえ、さまざまな活動へと発展していくことも想像できなかった。

ストライキも。
古田選手会長の涙も。
歴史の波に沈み逝く球団、その最期の船長・礒部の涙も。
そして東北に誕生する新球団のことも。

誰も、なにも未来を予想できなかった。

野球を愛するものほど、ヘトヘトになって疲れ果てた。
愛も情も使い果たし、去っていった人々もたくさんいる。
その傷は、今も決して癒えてはいない。


~あれから一年。

ドラフト裏金問題で引責辞任したはずの読売巨人軍・渡辺恒雄オーナーは厚顔無恥も甚だしく球界復帰。
それを喜びで迎えているであろう一部オーナー陣。

どっちも頭、大丈夫かな?
そういうの「辞任」って言わないぞ。
「充電のためのバカンス休暇」っていうんだ。

これは脅しなんてケチなものじゃなく、予想だから言うけど。
「どうなっても知らないよ、親会社の読売新聞さん」
ジャイアンツファンとプロ野球ファンをなめるなよ。

コミッショナーはどうした?
あ、まだ根来氏か。
もしかしてファンが払うお金から給料でてるのか?
いい加減そういうの、やめてくれないか。


改革元年。

プロ野球はたしかに変わりつつある。
それが良い方向へ向かっているのかどうかは…

ごめんなさい。
正直よくわかりません。

やっぱりまだ、疲れているのかな?

あ、それでも今はっきりわかることが、一つだけあるよ。
僕がいつまでも「6月13日」を忘れないだろうということ。
それだけ。


さあみんな、スタジアムに出かけよう。

現行のドラフト制度に思う~「ノーモア・キヨハラ」ではなく、「モア・キヨハラ」

2005年05月21日 01時44分19秒 | ☆提言・苦言・球界再編
以下の内容は、ブログを更新できなかった時期に雑感としてメモしておいたものです。
加筆修正を加えて発表いたします。

「プロ野球を盛り上げるためには現行のドラフト制度の改革が必要不可欠」ということが言いたい記事です。
では、どうぞ。




ドラフトの逆指名(自由枠)制度は「お見合い結婚」と同じだと思います。

ほら「お見合い結婚」って、当事者や親戚一同の喜びをよそに、周囲はあまりトキメかないと思うんですよ。
やっぱりそれが予定調和だから。
祝福の気持ちはあれど、ドラマ性には乏しい


それと似たようなことが、現在のプロ野球のドラフト制度にもあてはまると思うんですよ。


例えばジャイアンツの清原選手。

涙のドラフト会見に象徴される、漫画のようにわかりやすいドラマ性。
あれは巨人という「相思相愛だったはずの恋人」にフラれた男の、やけくその結婚だったんですよ。

そこにわかりやすい物語が発生した。

日本シリーズで巨人にリベンジを果たした西武・清原は、再び泣いた。
それらの物語に、ファンは熱狂し続けた。
その物語は、彼が念願のジャイアンツに移籍した現在までも実は続いている。


例えば清原のプロ入り時、逆指名ですんなりとジャイアンツに入団していたら…。
現在の彼のキャラクターは生まれなかったかもしれません。


古くはジャイアンツにドラフトで足蹴にされた星野仙一の物語。
江川卓をめぐるドラフト騒動から派生した小林繁の伝説。
ゴジラ松井を語る時でさえ、長嶋監督が見事ドラフトでくじを引き当てたという物語が「運命」という言葉とともについてまわる。


戦力均衡ももちろん大事ですが、それ以前に「たられば」をサカナに熱く語ることができるドラマティックなドラフトを、僕はもっともっと味わいたい。
野茂投手がドラフト抽選の末に近鉄に入団したころまでは、それが存在したんだから。
(個人的には川口知哉投手が抽選でオリックスに入団した際には、ずいぶんときめきました。あれは相思相愛でしたが、運命を感じました。)


現在の自由獲得枠による「予定調和ドラフト」は、つきつめて考えると野球選手にしかメリットがないと僕は思います。
極論をいえば、ファン無視なんですよ。

たとえばドラフトの目玉であった鳥谷選手はタイガースに自由獲得枠で入団しましたが、それを「運命」だとか「物語」だとは思えません。
(もちろん阪神ファンである僕は祝福しましたし、嬉しかったんですがね)

むしろ現在は一場投手が楽天にいることにこそ、プロ野球らしい物語を感じます。


さて、こんなことを言えば「人権問題だ!」として非難されるのかもしれませんが…

プロ野球ファンの本音として、僕はもっともっと「“清原の涙”的なモノ」がみたい。
「ノーモア・キヨハラ」ではなく、「モア・キヨハラ」

ファンなんて単純です。
汗と涙にゃ弱いのよ。

結局最終的に誰が一番得をするのかを突き詰めて考えれば、この思想が「他人の不幸は蜜の味」というものと少し違うことはわかっていただけるでしょうか?




これは少し余談ですが。

PL学園の清原と桑田には、こんな物語もあるんですよ。
以下は近藤唯之著「プロ野球名語録」(講談社+α文庫)からの引用です。

桑田は昭和43年4月1日生れ。そしてこの年は”うるう年”だ。
普通の年なら4月2日生れになる。そうなれば翌年度に回されてしまう。
つまり42年8月18日生れの清原和博(西武)とPL学園で同級生にはなっていない。
桑田の誕生日が一日ズレていたら、ドラフトをめぐる桑田と清原の因縁ばなしは起きていない。


あー、おもしれぇ!






ただね、こういった「物語」は巨人や阪神がからまないと大きく報道されないという性質があるんですよね。
あと、メジャーの存在もいろいろと無視できないのが厄介。

それらはまた考えるべき重要問題。

(ちなみに冒頭画像は逆指名ドラフトの元凶)


清原「チン○コついとんのか」問題をスッキリ解決してみました。

2005年04月24日 01時57分10秒 | ☆提言・苦言・球界再編
最近お酒を飲みながら更新する機会が多いなぁ。

さて、昨日の記事にいただいたたくさんのコメントにお返事を返しているうちに「ちょっと我々は難しく考えすぎている」という事実に気付きました。

あえて以下に断定いたします。


清原和博は、日本プロ野球史上唯一の「ベースボールプロレスラー」である。


こう考えることによって、物議をかもし出した「チン○コついとんのか」発言以下あれやこれやも全て納得がいくのです。


「しゃーないか だって清原はプロレスラーやもんな」と。


清原選手が歌手・長渕剛氏に心酔しきっていることは有名ですが、清原も長渕も「格闘技好き」というキーワードでつながりますよね。
清原に関しては格闘家・小川直也氏に由来する「ハッスル!ハッスル!」のパフォーマンスも有名。
あと、アントニオ猪木にビンタされて喜んでたし…。



プロレスラーは己の肉体を一見無駄と思えるまでに鍛え上げ、「漢(おとこ)」を魅せるべきである。
(たとえ硬い筋肉を作りすぎて野球に支障が出ようとも)

プロレスラーたるものは、常に笑えるほどに敵を挑発し、マスコミとファンに非日常的話題を提供すべきである。
そして因縁の対決に至るまでの物語の伏線は、自らの手でつむぎあげるべきである。


そんなキヨマーが阪神の藤川投手に因縁をつけるのも、「ベースボールプロレスラー」としては何一つ間違っていない行為なんです。


「プロ野球選手」としては間違っていますが…。

そう考えると、ジャイアンツの借金がいつまでたってもなくならず、下位に低迷している理由も説明がつきます。



だって、プロレスラーが4番に座ってるんやもん。


清原の日焼けは己の肉体をより強く見せるため!
坊主頭は乱闘で髪の毛をつかまれないため!

死球に逃げないのは漢(おとこ)の恥だから!
相手の必殺技を受け止めてこそプロレスラー!

ピアスは凶器!
球場はリング!
相手ピッチャーは常に長州

もう、清原に関してはそれでよくね?




とにかく「500号!500号!」と騒いでいるうちに、いつの間にかどんどんとジャイアンツの借金が膨れてきていることの方が一大事なんですから。




ちなみに冒頭にあげた「チン○コ」の部分ですが、「ちんまるこ」と読んでください。
国民的人気アニメみたいで、場が和みます。


ていうか、なに書いてんだオレ。

で、一つ追記。
こう見えて、僕はプロレスが好きな人間なんですよ。

CSのノアや新日の中継なんかは、やっていたら必ず見ます。
そんなに詳しくないのですが、本田多聞やら田上明が出ているとなぜかテレビから目が離せません。
あと永田裕志選手は、いつみても西武の伊東監督にそっくりだと思います。




さらに追記。
いい加減に真面目に。

この記事がコメント欄を含めて興味深いです。

◆四球にまつわるエトセトラ

「鷹の戯れ言 【勝ちどきあげろ!】」のDAIさんのブログの記事ですね。

僕も今日たまたま立ち寄ったコンビニで見つけた今週の「Number」、買いました。
「日本野球の25人 ベストゲームを語る1980~2005」という内容。
まだ読んでませんが。

清原問題を冷静に考えるうえでも少しヒントになると思いますので、紹介させていただきました。

ちなみにこのブログの筆者であるDAIさん、僕の見立てでは「きょうろぐ」のしけたろうヘッドコーチや「関西アレ野球」の渦さんらとともに、野球ブログ界のアルファブロガー的存在になる方だと思います。
(いちおう、渦さんもブログありますしね。アルファブロガーと言っても大丈夫だと思います。)