カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記

移転につき更新を停止しました。

清原のあの発言を考える~直球勝負という暗黙の了解が仮にあったとしても、負けてくれるという了解はない。

2005年04月23日 00時26分00秒 | ☆提言・苦言・球界再編
とりいそぎ記事にしてみよう。

「きょうろぐ」にも質問が寄せられたのですが、清原選手が「タイガースの藤川投手は暗黙の了解をやぶった!」という発言をしたとして話題になりました。

参考までに、「きょうろぐ」の記事をリンクしておきます。

◆暗黙の了解?

僕は仕事の打ち合わせで出かける前に、補足として上記の記事に以下のようなコメントを残しました。
「きょうろぐ」は「今日から野球ファンになった人のためのブログ」であるという性質を考慮に入れての、やや中立的なコメントですね。



今朝のサンスポには阪神の岡田監督の談話がのってますね。(以下に引用)

http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200504/tig2005042204.html

>清原を抑えた岡田監督も「記念のホームランで弾みがつくと怖いから、藤川を一人だけいかせた」としてやったりの表情。力投したエース・井川に、なんとか初白星をプレゼントしようというベンチの願いが通じた。(引用ここまで)

で、清原選手の言い分も以下に。

http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200504/bt2005042203.html

>試合後の通路で、清原は肩をいからせて息巻いた。直球勝負でかかってこんかい! 球界のマナーにかこつけた番長の“威嚇”は24歳、すでに2児の父の藤川だけでなく、今後対戦するすべての投手に向けられた挑発でもあった。(引用ここまで)


僕はタイガースファンなので、少し藤川投手の肩をもってみましょうかね(笑)。

たしか日本テレビでの試合中継の際に藤川投手の談話に触れていたと記憶しています。
「勝負したかったが、井川の失点になるということを考えた」と。

あの場面は井川投手がランナーを満塁にためてから藤川投手に交代しました。
ということは、あそこで仮に藤川投手が満塁ホームランを打たれると、入る4点のうちの3点は「井川投手の責任」になるんですよね。
当然、ただでさえ開幕から不調だった井川投手の「防御率」はさらに悪くなります。

(ちなみに「防御率ってなに?」というご質問に関しては過去記事をごらんください。
http://kyoukara.seesaa.net/article/2571865.html

また、清原選手はジャイアンツのキーマンとも言うべき選手であり、彼が気持ちよく打つことによってジャイアンツが今後もペナントレースで調子に乗ってしまうということも考えたのでしょう。


しけたろうヘッドコーチがおっしゃるように、どちらの言い分もまぁ「もっとも」ですし、ファンの間でも意見がわかれるケースですね。



あと「暗黙の了解」については、「ヤクルトの藤井投手がそれを守らなかったがために野次られて泣かされた」という事件が過去にありました。

http://www.89yashiki.com/hige_01-5.htm

元プロ野球選手の屋敷さんは上のコラムで「そんなルールなどない!」と断言しておられますね。

というわけで、これらの件に関する皆様の自由なご意見や補足コメントよろしくお願いいたします。


さて、今日は中日対巨人の試合がナゴヤドームでありました。
僕はタイガース戦をテレビで観ていたので、ちょっと中日戦は最後岩瀬が出てきたところからしかチェックしていなかったのですが、ネットの速報で以下のような記事を発見。


◆巨人清原500号不発、川上に脱帽

通算500本塁打にあと1本と迫っていた巨人清原だが、中日川上の前に単打1本を放つのが精いっぱいだった。「ボールに力があった。きょうは完全にねじ伏せられた。参りました」と脱帽する。

(中 略)


8回で降板予定だった川上が、清原との対戦を希望して9回も続投となった。清原はそんな心意気を感じたのか何度も「憲伸(川上)は気合が入っとったな」を繰り返し、満足げな表情を浮かべた。大記録達成は足踏みしたが、それ以上に真っ向勝負を挑んできた相手と好勝負ができたことを素直に喜んでいた。




なんか昨日のタイガース・藤川球児が完全に悪者みたいじゃないですか。

そりゃ川上憲伸の武士的な考え方に「さすが!」と言いたくなる日本男児・清原の気持ちはわからなくもないですがね、それって単に勝負に対する考え方の違いってだけじゃないのかなって思います。


いや、僕としては藤川投手と清原の対決、見ごたえがありましたよ
決してフォークばかり投げていたわけではなく、ストレートも交えて堂々と追い込んだ結果ですから、藤川にたいした否はなかったものと思われます。
だって、カットして逃げることも可能なわけですから。
それで打ってこそ「さすが清原!あっぱれです」となるわけで。

あの場面で最後に直球勝負が観たかったか?と言われればそんな気もしますが、危険は多すぎます。
清原を調子に乗せることは、今後のペナントレースにも影響が大きいですから。
あの試合に限っても、あそこで打たれていたら、その後どうなったものやら…。
ただでさえ3試合ともビッグイニングが連発するような試合を繰り広げていた両軍ですから。


「迷った時はストレート!」

投手たるものの心構えを表現するために、上記のような言葉があったと思います。
ただ、あの場面のバッテリー(藤川投手と矢野捕手)に迷いはなかったわけです。

「アウトを確実にとるためには、フォークボール!」

最高の選択だったんじゃないかな?
それこそ真剣勝負に徹している気が個人的にはします。

仮にあの場面で巨人側から「清原にはストレートを投げてくれ。そのかわり、ウチのチームは絶対にそれ以上の反撃をしないから」という「暗黙の了解」でもあったなら別ですが…。


「大差の場面では直球勝負!」という暗黙の了解が仮にあったとしても、「そのまま負けますから」という暗黙の了解はないのです。



総じて考えるに、清原だからマスコミも面白おかしく書くし、清原だからこそ物議を呼んだ問題なんでしょうね。

似たようなことを、たとえば横浜の佐伯選手あたりが言ったところで、それは新聞にすら載らないかも。
載ったところで、「まぁ、そういうもんかなぁ。直球勝負はわかりやすくて楽しいもんな」で終わっていたでしょう。




清原の500号は素晴らしい記録ですが、それに頼りすぎる野球中継には個人的に閉口ぎみ。
今季ハイペースで本塁打を量産する清原に対して「500号 生みの苦しみ」なんて表記する新聞もなんか間違ってるぞ。
清原選手には、あくまでも500号は通過点という気持ちで頑張ってもらいたいですね。



ともかく冒頭に挙げた「きょうろぐ」のコメント欄では、何件か清原選手を批判するコメントが匿名で寄せられておりまして、なんかサイトの趣旨にあわないなと思いましたので、ここに記しておきました。(反論などのご意見は是非こちらの記事にどうぞ)

それでも「野球=興行」と考えた時にはいろいろと考えさせられる問題であり、はっきりとした結論はまだ僕のなかで出ておりません。
「自分は阪神ファンである」という立場を大事にして、ここでは語ってみました。

愛されないことを宿命づけられたオリックス・バファローズの選手たちに花束を

2005年04月06日 00時36分13秒 | ☆提言・苦言・球界再編
一杯ひっかけながらちょっとサンスポの古い記事をサカナに語りましょうか。


◆オリックス・ユウキが898日ぶり登板も一球に泣く

ユウキ、好きな選手だなぁ。

で、今回は見出しに関してはどうでもいいのです。
以下に引用させていただきます。(赤字部分は僕によります)


前身の阪急時代からプロ野球史上初となる球団8500試合目のメモリアル試合に敗れた。しかし仰木監督は「あれだけ投げられれば言うことない。この次も十分にいける」と孝行息子の出現を喜んだ。


■データBox  

オリックス球団通算8500試合に到達。初試合は阪急時代の昭和11年4月29日、甲子園のセネタース戦(スコアは●1-9)。通算成績は4299勝3900敗301分け、勝率.524。
(引用ここまで)
 


やっぱり近鉄の歴史は消えとるがな!


いや、なんで今さらこんなことを言うかというと、以前自分でこのブログにこんなことを書いていたのを思い出したので。

ふと思ったのですが…

例えば「福岡ダイエーホークスが南海ホークス時代から数えて21年ぶりにライオンズに勝ち越し」みたいな表現ってあるじゃないですか。
いったい「オリックス・バファローズ」は、近鉄とオリックスのどちらの球団史に属するんでしょう?
仮にリーグ優勝などした場合、「近鉄時代から数えて○年ぶりの優勝!」と言えばいいのでしょうか?

(中 略)

「まったく新しい球団だから、まったくの初優勝です」と言えばいいの?
じゃあやっぱりバファローズを名乗らないほうがいいんじゃないですか?

くだらないイチャモンに聞こえるかもしれませんが、できれば教えて。オリックスの経営者の人。



その記事(去年の11月8日付)のコメント欄で「きょうろぐ」のしけたろうヘッドコーチは「多分、球団史的には近鉄もオリックスもいったん終わって、『オリックス・バファローズ』で一からということになるのでは?」とおっしゃってくださり、僕もそのようには予想していましたが…どうやら違いましたね。

なんかあらためて「近鉄の歴史って本当に終わったんやなぁ」と思い知らされました。

ケーブルテレビで中継をみているとアナウンサーはオリックスのことを何度も「バファローズ」と呼びます。
そのたびに画面の中に映っている「ブルーウェーブ???」なユニフォームに僕は違和感と「ピクン」とうずく怒りを隠せないわけで…。

あのユニフォームは近鉄の消滅を広く印象づけるためのアイテムだったわけですね。
「バファローズって言ってますけど、誤解なきように。球団は8500試合目のメモリアルを迎えた伝統の球団です」と強調するための…。




「ふざけるな!」と叫ぶことは簡単です。




しかし…




そんな理解されない球団に押し込められた選手たちには多大なる同情応援の気持ちを抱きます。

だってあまりにも不公平じゃないですか。


そりゃ楽天イーグルスに移籍できた選手はいいですよ。
だってこんなにもわかりやすい物語が用意されている。

・東北の地にはじめて誕生した新球団
・パリーグの存続を救った救世主
・見捨てられた男たちの寄せ集め~「いまにみてろよ!」
・枯れかけたベテランたちの再挑戦
・最後の猛牛・礒部という物語
・「東北が僕を待っている」~志願のトレード・岩隈という物語

愛されるに決まっています。
ずるいぐらいに。


それに比べてオリックス・バファローズは、誕生の過程の「マズさ」により愛されないことを宿命づけられた合併球団。

それぞれの選手が平等に負の物語を背負わされているようにみえるのは錯覚でしょうか?



大事なのは過程なんです、過程。
「正しい過程」に「わかりやすい物語」が乗っかってこそ、消費社会の大衆は熱狂する。

それをプロ野球のえらい人たちは今だに理解できていないと思います。





負の物語を平等に背負わされ、それでも前を向いて走り出すオリックス・バファローズの選手たちに花束を。

ミーハー野球ファンとして、佐々木の再婚に突っ込んでみたよ。

2005年04月05日 20時27分16秒 | ☆提言・苦言・球界再編
ミーハー野球ファンとして、話題のニュースにすこし。横浜ベイスターズの佐々木投手が牛島新監督をしのぐ見事な「継投」を全国のプロ野球ファンにみせてくれました。


◆横浜佐々木再婚、榎本加奈子と同居中(ニッカンより)

今季は引退覚悟の勝負のシーズン。開幕間もないこの時期にすべてを認めたのは、ケジメをつけ一刻も早く野球へ集中したい気持ちの表れ。佐々木は「今年は自らの現役生活をかけた勝負のシーズンだと思っております。これからは野球に集中し、皆さまの期待に応えられるようにグラウンドで全力を尽くします」と決意をつづっている。


うーん、そうですか。
ともかく2人のお子様が心配です。

しかし、「これからは野球に集中して」とこの時期に言われてもね。
「今までは違いました」とはっきり明言されたようなもので、なんだかなぁと。
どうせならシーズンが始まる前になんとかできなかったのでしょうか。

もしかして大魔神お得意の「2の数字にこだわるゲンかつぎ」が関係していたりして。
「2人目のヨメさんは2人の子どもをつれて2回登板してから」とか。
すみません、冗談です。

ともかく佐々木さん自身は開幕2戦目で無残にリリーフ失敗したことでふっきれたのでしょうね。
元の奥様も安心して「ダンナ、あかんな」と見切りをつけられたことでしょう。
すみません、これも冗談です。


それにしてもこの佐々木という投手、芸能界との親和性が最も高いプロ野球選手の一人と言えましょう。
去年長野で行われたオールスター戦の試合前、松田聖子さんと「とんねるず」石橋氏に囲まれてトークを繰り広げる佐々木投手に違和感のないこと、ないこと
両脇をかためる大物芸能人とのプライベートでの親交を臭わせながら、笑顔で軽口を連発。

知名度も人脈もバッチリ。
プライベートで巻き起こすトラブルで、ワイドショー的にもおいしい存在。
失礼ながら「こら即戦力やな」と思いましたもの(もちろんタレント転向の)。



さて、榎本加奈子さんに「おめでとう!」と言って良いのかどうなのかはわかりませんが、幸せになってくださいませ。
ずいぶん前に僕の知人がとある紳士のお宅に仕事かなにかでお邪魔した時、とても美しく礼儀正しいその家の娘さんにご挨拶されたそうで。
それが後から知るに榎本加奈子さんだったそうです。

その前後の時期にドラマではキツい役を演じていた彼女でしたが、素の彼女はとても好感がもてる方だったそうです。(あくまで伝聞情報ですからあしからず)


まあともかく。
佐々木さんはスッキリと本業に集中してください。

年俸と期待度を考えると、もうこれ以上は言い訳がきかない状況ですから。
唯一きいた「プライベート」という言い訳を、今回自ら断ったわけですから。





さて、タイガース戦の中継がないために横浜-読売戦をテレビでみておりますが。
ゲストが和田アキ子とやっぱり石橋氏。
スタンドで観戦。

もちろんきっちり番組宣伝。

この「ザ・芸能界」のツーショット、野球中継にははっきり邪魔。
しかもちょっとだけ横浜の村田の打席にかぶって放送してるし…。

去年もずっとそんなことを言っていた気がしますが、もっと野球という競技の面白さや選手が背負っている物語をうまく伝えるという中継の工夫をしてもらいたいです。

ジャイアンツに不利な誤審が連発し、問題の根本にあらためて気づかされる。

2005年04月04日 05時31分31秒 | ☆提言・苦言・球界再編
2日前の試合に関する、昨日のサンスポ記事です。

◆なぜ抗議しない堀内監督!?巨人が連夜の“判定”負け

開幕戦の、ラロッカの疑惑ホームランについても触れられています。

このニ岡のタッチアップに対する判定、僕もテレビで見ていました。
僕の前回の記事からの引用です。


これビデオで見ましたが、たぶんセーフでしたよ。

まあニ岡からもベンチからもさしたる抗議はなく、そのままチェンジになりましたが、たぶんセーフ。
ニ岡の手がベースに触れるほうが早かった。
あの1点が入っていれば、いまごろまだ試合をやってるかもしれないのになぁ。

これが堀内流・試合時間短縮への努力ってやつか?


抗議うんぬんについては僕と同じような感想を抱いた方が全国におられたようで、冒頭のサンスポ記事には以下のような記述もあります。


★日本テレビにG党から怒りの電話

 八回の二岡がタッチアウトになったプレーがVTRで繰り返し放送された直後から、巨人戦を中継していた日本テレビに問い合わせの電話が殺到した。日本テレビの担当者は、具体的な件数を明らかにしなかったが「今のはセーフだったのでは」「なぜ堀内監督は抗議しなかったのだろう」など、微妙な判定に疑問を持ったファンの声が相次いだ。


そんな苦情を日本テレビに電話する人の精神ってのは、ちょっと僕にはわかりませんが…。
ま、たぶん例えば阪神・読売戦などで読売びいきの判定が出た時も阪神ファンからの似たような抗議はテレビ局に殺到するのでしょう。

言うていくとこ、間違ってません?
たしかにこうやって新聞記事になれば、それなりに影響力は持ちますがね。



で、そんなことを考えていたら「関西アレ野球ニュース」様がこんなことを書かれています。


◆2日の試合は巨人に不利な誤審が連発 
 
おとといのラロッカHRは別として、チラッと見た限りですが昨日のタッチアップ二岡本塁死と仁志の盗塁死は明らかに誤審でしょう。
 で、この誤審が全然騒がれないことが、逆に巨人に有利な誤審あるとジャンパイアとかいって騒いでおられるアンチ巨人な方々がいかに感情論だけで暴走してるかというのをあぶり出してる気が致します。
単に審判のレベルがそういうレベルだという話だと思うんですが。

(中略)

球審・有隅、二塁・橘高の両審判には猛省して頂きたい。 
 あと、巨人有利な誤審で無いと騒がれないってのは、なんか、一種のいかがわしさを感じますな。
 


たしかに「ジャンパイア」(=ジャイアンツに有利な判定を下す審判のこと)発動の際は、他球団ファンは「またか?」と大騒ぎします。参考資料として、去年「誤審か?」と思われる判定に対して大騒ぎした僕の「誤記事」がそのまま残っていますので、ここに恥さらし。

◆虎と巨人と誤審だな、これは。 (「カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記」より)

勢いにまかせ、あおりまくって大騒ぎしておりますが、審判の判定は正解だったということがじわじわと発覚。
ルールに照らし合わせた詳しい状況説明その他は以下のアンチ読売・小谷元帥の記事をごらんください。
(本当に野球のルールは奥が深い…)

◆ジャンパイア! にも一理あり(「マジメにぼやいてみよう。」より)





とりあえず話を2日前の試合の誤審に戻しますと。

前述のとおり「日本テレビに問い合わせの電話が殺到した」ということは、ネットではないオフラインの場では一定量騒がれていたということなのでしょう。
ネット上で騒ぎにならないのは、少なからず存在する、読売に怨念を抱くアンチからの誹謗中傷を恐れてのことではないかと僕は予想します。


さて、「特定の球団をひいきする」という行為そのものが感情である限り、誤審もしくは微妙な判定に感情が暴走するのは「若気のいたり」のごとくある程度は仕方がないかな?というのが僕の考えです。
(もちろんそれが暴力や根拠に乏しい誹謗中傷につながるなどは言語道断ですが。)
僕のような無責任なファンとしては、誤審騒ぎもあとで思い返せば「オツな思い出」なわけで…。


ただ「アレ野球ニュース」で渦さんがおっしゃるように、応援する球団の違いが原因で巻き起こるそんな騒動の裏側で、「ていうか、そもそも単なる審判の技術不足が原因じゃねーか?」 という根本が忘れ去られてはいけないと思います。

やれ「判定で得した」「損した」と言い合う前に、得も損も本来あってはならないというあたりまえの事を忘れてはいけない。

そういえば昨日のタイガース戦でもアンパイアのジャッジを出すタイミングが遅く、それが投手のリズムを乱しているのでは?という趣旨の指摘が解説の真弓さん・吉田義男さんからありましたっけ。



アレ野球さんにまたひとつ気づかされた気がします。ありがとうございました。

あと、当ブログにリンクを貼っていただいてありがとうございました(どこで言ってんだ、僕は)。




【追記】
巡回中にみつけた関連記事。

堀内監督チャンスタイム導入提案(春の戯れ言 【いっちゃうよ、いっちゃうよ 期間限定】より)

同じサンスポの記事からの話題。アンチ巨人という考え方の考察と堀内評も含めて興味深いです。

ちなみにこのホークスファン・DAIさんのブログは最近みつけたのですが、いいブログです。
本家はこちらの「鷹の戯れ言【勝ちどきあげろ!】」みたいですね。

ナベツネ大爆発 変わらないアレっぷりにお茶の間の失笑が。

2005年03月30日 19時33分27秒 | ☆提言・苦言・球界再編
ナベツネ、大爆発だそうです。

G救済はやっぱり渡辺前オーナー?激励会で大爆発 (夕刊フジ)


なんかね、本文を引用するとこのブログの品位が著しく下がる気がするので、上記リンク先でこそっと読んじゃってください。
いや、シャレじゃなくて、本当に引用をためらいました。


ひとことだけ突っ込むとしたら。


「10円やるから、出てくるな。」




しかし本当に変わらないですね、この人は。
素敵な年齢の重ね方を我々に教えてくれますよ、もちろん反面教師として。


この分だといつか「たかが選手が」発言も「売国マスコミの捏造だー!」とか叫びだしそう。
以下、僕が予想した将来のナベツネ語録。



みんな勘違いしているがな、オレは『たかが選手が』なんて言ってないんだよ、あの時ひとことも。









あれは高田選手がって言っただけだ。



みんな「PRIDE」見てないんだな。
勉強不足だ、情けない。


上原投手に堀内監督激怒。あと上原さんのサイト読んでていつも思うんやけど…。

2005年03月22日 06時23分18秒 | ☆提言・苦言・球界再編
ちょっと以前より「突っ込みどころだな」と感じていたところに考え物の新聞記事をトーチュウで発見したので。

堀内督監「上原よ何で教えるんだ!!」

ま、見出しからして気持ちいいぐらいに誤字なんですが。
それはひとまず大目にみて、記事を引用させていただきます。

巨人・上原浩治投手(29)が18日、登板予定の中日戦(浜松)を持病の両太もも裏痛を再発させて回避した。これを自らのホームページ(HP)で明かしたことに、堀内恒夫監督(57)以下首脳陣は不快感をあらわにした。

 「(上原の故障を報道陣が)何で知ってるんだ。どこからの情報だ!」。指揮官が信じられない表情を浮かべた。発信源が、上原のHPだと知らされても納得いかない。「ホームページで(なぜ)そんなこと書くんだ…」。仏頂面で、ただ吐き捨てるしかなかった。

 堀内監督が怒りに震えたのも無理はない。エースの故障は、チームにとって緊急事態。それを簡単に自らのHPで明らかにしてしまっては、チーム機密の漏えいとみられても致し方あるまい。首脳陣は、今回の上原の言動がよほどカンに障ったのだろう。

 上原自身は1週間の投球禁止をHP上で記しているものの、阿波野投手コーチは「医学的にドクターストップをかけているわけではない」と真っ向から反論。あくまでも、開幕投手であることを強調した。

 一方の上原は、そんな首脳陣のイラ立ちなど知らぬ存ぜぬ。「どうせバレるし、ファンにもマスコミにも正確なことを伝えたいと思って」。ヒョウヒョウとした顔でそう言ってのけた。

 昨オフにはメジャー移籍騒動でスッタモンダするなど、上原が今後もチームの火種になりかねない状況だ。
 



なるほどね。
そら堀内監督は怒るでしょうに。

思い出されるのは去年の開幕前、中日の抑えのエース・岩瀬投手が足の指を負傷(骨折でしたっけ?)した際に落合監督をはじめとして球団ぐるみでそれを公表しなかったという出来事。

情報公開・ファンサービスの観点からもさまざまな議論を呼びましたが、それで優勝してしまったわけですから、ひとまず去年の中日に関しては戦略として「成功」と評価できるのではないでしょうか。
(ちなみにこの情報を隠す姿勢は、中日の場合シーズンを通して徹底されておりました。実際はいろいろと負傷情報が漏れ聞こえていたわけですが…)


で、それに比べて今回の上原投手。

あけっぴろげすぎ!

サービスのつもりで公開したことでしょうが、ちょっとエースとしては軽率で自覚がないなと。
しかも大事な大事な開幕戦に関わる情報ですから。
仮に元気な姿で登板してきたところで、相手は「負傷明けだし調整も不充分だろう。とりあえず球数を投げさせろ」という戦略に出るわな、当然。

ブログで情報公開しすぎて会社をクビになることだってある時代ですよ。
ちょっと考えたほうがいい。

待てよ。
あ、そうか。
上原さんはクビ(自由契約)になった方が断然都合いいのか。

まさかメジャー行きのために、わざと?





さて、ここからはうってかわって。
前々から気になっていた上原投手の日記に関する突っ込み。

上原投手の公式サイトでは「ヤキュウニッキ」というタイトルで選手としての日常をつづった日記が掲載されているわけですが。

ひとことで言います。





大阪弁で書かんといて。読んでて気持ち悪いから。



なんなのでしょう、このヤキュウニッキの中途半端な大阪弁の文体は?
以前から読むたびに気持ちが悪かったんですよ。
(いや、あくまで「文体」がね。上原投手が気持ち悪いってわけじゃないですから)


話言葉の感覚・口述筆記の感覚で、ファンに親しみを込めて語りかけるように書いてくれているのはわかるのですが、いかんせんくすぐったくなる文章です。

上原投手のヤキュウニッキを読んだ関西圏以外の方は「ああ、きっと関西弁に慣れた人が読んだらスッと頭に入ってくる文章なんだろうな」と思っておられるかもしれません。


入りません。
ドラマの台本を読んでるようで気持ち悪いだけです。



まずこんな風に大阪人はしゃべりませんから。
上原投手だって、絶対に。



まず基本的にいえるのは、方言を交えながら、文字で読むことを前提とした文章を書くことは誰にとっても困難だということ。
実は僕がいる漫画の世界でも登場人物に違和感のないの大阪弁をしゃべらせることは、至難の技なんですよ。

それを無理にやろうとするから、なんだか読んでいて気持ちがわるい文章になるのです。


ではあえてここでおまけとして、上原投手のヤキュウニッキの文章を、大阪出身の僕がなるべく的確にしゃべり言葉に翻訳してみます。
サンプルは、レツゴー長作 堀内監督が激怒した、3月17日のニッキより。


この前のオープン戦で今季の実戦初登板。第一関門を突破したと思っとったんやけど、やってもうた…。16日、ブルペンで投げていたら、下半身にピリッとした痛みを感じてピッチングを中止。18日に予定していたオープン戦の先発は、投げられないようになってしまったよ。

【訳文】
いや、この前オープン戦で今季はじめて投げたんやわ。ほんで「第一関門突破したーっ!」てオレめっちゃテンションあがっとってん。
いや、しゃーけど…やってもうた~。
16日ブルペンで「わーっ」て投げとったら下半身!下半身が「ピリ~ッ」言いよってん。いや、マジでマジで。
そら投げんのやめたって。こわいやん、そんなん。
ほんで聞いてーや、最悪やで!18日のオープン戦な、先発アカンようなってもうてん。


いかがでしょうか?
たぶん関西の人ですら、ものすごく読みにくいでしょうね。

でも訳文の出来栄えはともかく、「オープン戦の先発は、投げられないようになってしまったよ」などというよくわからない気持ちの悪い表現よりはマシかと思います。
まだ「投げられなくなっちまった」という標準語ハナシ言葉の方がありでしょう。

かといって、この訳文がそのまま上原さんのニッキに掲載されるのもかなりどうかと思いますが。


ともかく上原さん。

文章やねんから。
ふつうに標準語で書いた方が読みやすいし書きやすいし、ええんとちゃうかなぁ?

広島カープのボール犬の件にやさしく噛み付いてみる。

2005年03月18日 22時03分54秒 | ☆提言・苦言・球界再編
広島カープがオープン戦でお披露目した「ボール犬」が大評判ですね。

◆広島ボール犬、公式戦も!?応援メール殺到(大阪日刊スポーツ)

 「かわいかった。公式戦でもぜひ見たい」。球団公式ホームページには13日から連日5~10件のメールが届いている。しっぽをフリフリし、けなげに球審にボールを届けた愛らしい姿は多くの人の心をつかんだ。スポーツ関連以外のテレビ番組でも特集されるなど話題が話題を呼んで注目度は日増しにアップ。「これだけすぐに大きな反響があった企画は今までにはなかった」と球団も驚くほどだ。


ちなみにボール犬の画像入りの新聞記事

◆その1
◆その2

本当にかわいいですね。
これは僕も大歓迎。
よく考えれば本当にちょっとしたアイデアですが、「ミッキーくんを観にいこう!」とこどもたちも大喜びすることでしょう。


ところが。


冒頭に紹介した大阪日刊スポーツの新聞記事には広島カープ・松田オーナーのちょっと気になる発言があります。(赤字部分は僕によります)

ただ、“連投”だけはご勘弁となる。松田オーナーは「賢い犬ほど、同じことを繰り返すと飽きるそうだ」と苦笑い。もちろん、毎試合は無理としても公式戦での実施については「前向きに進めている。将来的には『野球も楽しめる球場』というのが理想」と説明。広島ファンサービス改革のエースとして、ミッキーくんが公式戦に登場する日は近い。



「野球楽しめる球場が理想」というのは、プロ野球ファンにとっては少し見逃せない発言だと思うのですが。

例えば通りすがりのレストランの看板に「食事も楽しめるレストラン」と表記されているのを想像してみてください。
「おたくのお店は、いったい何がメインなの?」と言いたくなりませんかね。
シェフにも失礼。

「野球も楽しめる球場」が「理想」とまで言ってしまう発言は、プロ野球に対していささか失礼な気がします。
極端に言えば「ディズニーランドの端っこでプロ野球をやっているのが理想」ということでしょうから。

東北楽天・三木谷オーナーの過去の発言にも「球場のテーマパーク化」という構想があったと思いますが、ある種の危うさをいつも僕は感じています。
健全なプロ野球ファンとしての感覚が三木谷氏に備わっていれば良いのですが…。


どうも最近は球界が極端にファンサービスを意識しすぎるあまり、本末転倒な事態があちこちで発生しているような気がします。
他の方のブログでもそういう意見をちらほらと拝見したことがあります。

ファンサービスって、サイン会やらトークショーやらのイベントを多くするって事じゃないですよ。

あらゆる場面で、さりげなく選手がファンに気を配ってみる。
そしてファンが選手に敬意を抱く。

言うまでもなく、その心の交流の方が押し付けがましいイベントサービスよりも大切ですから。

球団には、あくまでも選手とファンの心の交流の「手助け」を積極的にしてほしい。
例えば「ファンのためにサインはしてあげたいけど、球場のフェンスが邪魔だな」と今まで思っていた選手のために、球場のフェンスを少しばかり改造してみるとか。
真のファンサービスをすみやかに行うためのバリアフリー構想こそを、僕はまず球団に求めたいですね。


ボール犬、僕も実際に見てみたいし、とても楽しいと思います。賛成です。

でも「野球も楽しめる球場」ってのは、目指すべき方向性がちょっと違うな。
お客さんを呼びたいという気持ちはものすごくわかりますが、あくまでもこういった演出はメインである野球を盛り上げるためのアクセントにとどめておいて欲しい。

プロ野球のユニフォームはモータースポーツ界を見習ってみてはどうか?

2005年03月15日 16時01分27秒 | ☆提言・苦言・球界再編
サンスポの記事より、ちょっと最近思うことを。

楽天がユニホーム差し替え…二重広告のルール違反で

もともと経営難の球団が多く広告に対して寛大なパに比べて、セは厳格。それだけに『ICHIBA』を見逃せなかったようだ。ヘルメット、ユニホームの袖の広告は両リーグとも1つずつOK。すでに楽天は左袖に広告ロゴを入れており、「楽天市場」が広告とされると複数使用となって申し合わせ違反となる。


僕は去年、経営難の大阪近鉄バファローズが消費者金融のアコムの広告をユニフォームならびにヘルメットに採用していることに苦言を呈しました。
以下は自分の記事からの引用です。

顔面ツラ野球☆2004 怒りのユニフォーム! (2004年04月28日)

まあユニフォーム広告に関してはパ・リーグを中心にかなり前から普及しています。「パの赤字経営の足しになるのなら」と、半ば同情的に僕は見ていましたが、「それにしても」と思うようなのもチラホラと…
かつてマリーンズには「ロッテリア平日半額」かなんかをヘルメットに貼り付けていた美しくない記憶が。

(中 略)

ただし同情はここまで!問題は我が阪神。
別段苦しくないはずの優良経営球団がなぜ神聖なるユニフォームを簡単に広告で汚すのだと嘆かずにはいられません。


球界再編は噂の段階にすぎなかった4月の段階での記事ですので、今現在は少々私見も変化しております。
最初に紹介したサンスポの記事に関しては、「まあどっちでもいいけど、こんな些細なことですらセ・パで足並みが揃わんのかい」という突っ込みぐらいしか現時点では思い浮かびません。

で、プロ野球のユニフォームの広告ロゴに関して最近特に思うのは…。


「どうせ広告を入れるならモータースポーツ界を見習ってはどうか?」ということ。


今回のお話はあくまでもユニフォームの「デザイン」に関する話です。

皆さんはF1カーやレースバイクのプラモデルって作ったことありますか?
作ったことがある方はご存知だと思うのですが、プラモデル本体とは別に「スポンサーのロゴシール」がついてきたりします。
「Mobil」だの「マルボロ」だの「elf」だの「マイルドセブン」だの。
適当に検索をかけて、例となる画像をみつけてきました。

こんな感じ。

これってF1カーなどのプラモデルを作ったことがある方はわかると思うのですが、モデルを完成させたあと、実際にスポンサーロゴシールをペタペタと貼り付けてこそ「かっこいい」ってなるから不思議です。
つるつるのシンプルなプラモデルでは、なんか華がないというか…。

結局のところモータースポーツ界は、使い方によっては車体やつなぎに広告ばかり貼り付けて「醜悪」となりそうなところを、あらかじめ計算されたトータルデザインによって「クール!」に仕立てているのですよ。

この違和感なく車体になじんだ「elf」と、思いっきり目立ちまくっていた「ロッテリア平日半額」の差は同じスポンサーロゴとはいえ月とスッポン。
どちらのセンスがスッポンサーなのかは皆様がご判断ください。

で、そんなモーター界のデザインに、現在最も近いと思われる野球ユニフォームのデザインがこちら。

四国リーグ4チームのユニホーム

・・・・・なんだかなぁと。
本当に「なんだかなぁ」という以外感想もありません。
チームのロゴとスポンサーのロゴを並べて貼り付けるだけなら、小学生でもできます。
値段にすれば2800円ぐらいのデザインです(4つまとめて)。


ともかく今回の記事で単純に僕が言いたいのは、「ユニフォームって、結局はかっこいいのか・かっこ悪いのかが全ての基準である」ということ。
もちろんその要素に「伝統」や「選手の着こなし」が含まれるのはもちろんですが、元のデザインこそは最前提です。
ユニフォームの見た目が良ければ、ファンは喜びますって。
仮に「あのユニフォームが着たい!」とチビッコが食いつけば、野球人口も増えると思います。
(しかしプロ野球の帽子をかぶったこどもは、本当に街中で見かけなくなりましたね)

スポンサーロゴが山ほどあろうが、魅力的でかっこいいデザインはおそらく可能。
スポンサーロゴがまったくなかろうが、かっこ悪いデザインはやっぱりかっこ悪い。


それだけっす。

追い抜け追い越せF1界!
でも、相手は速いよ(笑)。

上原メジャー騒動第1ラウンド終結。井川も上原もイチローも自分も、結局みんなこどもなのだろう。

2005年02月19日 16時25分45秒 | ☆提言・苦言・球界再編
ま、あんまりしつこく取り上げるのもどうかと思いますが、結論がでたようなのでとりあえず。

■上原、契約問題は“貝”に

17日に契約を更改した巨人上原は「契約のことは何も話さないよ。誤解されると嫌だから」とノーコメントを貫いた。前日更新した自身のホームページでは「保留権って権利が球団にあって、選手は自由になれない」と現行制度への不満を指摘した。だが、3月14日の構造改革協議会など公の場で経営者サイドと直接議論するプランは、現時点では「考えてない」と話した。


上原投手のホームページには、ご存知のとおり「ヤキュウニッキ」と題された上原の日記があります。
実際にどのようなことを今回言っているのかは以下のリンクよりどうぞ。
■05年2月17日 「選手の立場」


ま、ここに書かれている内容に関しては僕が言うまでもなくしけたろうの「のほほん野球日記」でのべて下さってる以下の内容に同意。

■上原さんよ・・
いや、あんたほんま言葉は選ばなあかんよ。
「入れてください」とお願いしたわけじゃないって・・
拉致されて気がついたらこのユニフォームってわけでもないでしょうに。


その後の内容も短い文章にも関わらず秀逸。

ポスティング問題にはおおむね理解をみせておられるしけたろう選手ですが、わかりやすく今回の上原発言の矛盾と問題点をたたき斬ってくださってる。
僕が付け加えることはこれといってありません。

たしかに現在の日本球界の選手保有制度について、改善の余地がないとはいえません。
ただ、メジャーを視野に入れて活躍できる選手って全体の何割かという話。
現時点では一割もいないんですから。
日本球界で頑張ることが妥当な大多数の選手にとって、現行の制度は「かなりおいしい部分だってあるんだよ」ということは忘れてはいけない。
怪我しても、数年間不振でも、簡単にクビにはならないのが現在の制度ですから。


しかし井川にしても上原にしても言葉の使い方のまずさに始まり、なんだかそれに終始したような今回のメジャー移籍騒動ですね。
僕は一貫して彼らの「言葉の使い方のまずさ」に大きな焦点を当ててこの問題を取り上げてきたつもりですが、とりあえず上原に関して"第一ラウンド”は終了した模様です。


井川投手なんかはもともと言葉の使い方や世渡りが上手な方ではありませんが、上原投手に関してはバラエティー番組でみせる軽快な話術を知っていただけに残念です。

言葉の使い方に関して。
井川は「下手そうでやっぱり下手」
上原は「上手そうでやっぱり下手」

ついでに加えておきます。
イチローは「上手そうで、きっと上手なんだけど、まだまだこども

なんでいきなりイチロー選手が登場するかというと、年末年始の古い話になりますがこんな記事があったのを思い出したから。

■PART2:マスコミ嫌い今は違う、でも松井とは対極(日刊のインタビュー記事

いろいろなブログでも取り上げられて話題になってましたね。
僕もめたかさんのブログでずいぶん前に拝見しました。

■難しい事は言いたくないんだ
(at most countableより)

この件にある程度関連してでしょうが、少し前にテリー伊藤氏がCSの番組内で以下ような内容の発言をしていました。

「僕もテレビ制作の仕事をしていた頃はものすごくのめりこんでしまって、そうやって熱中しているときは人に(馬鹿な人間に)話しかけられるのも嫌だった。で、その頃の自分を今振り返ると『こどもだったなぁ』って思う。
だからイチロー君はまだこどもなんだと思う」


だいたいこのような趣旨の発言を、自己への反省も含めて笑顔でおだやかにおっしゃっていたと記憶します。


きっと人間が成長していくというのは、そういうことなんだろうなぁ。
マスコミへの発言を拒絶し、かといってホームページで吐かれる独白は自己中心的な上原。
そういうことすらもあまり意識してなさそうな井川。
そしてイチロー。
結局はみんなこどもなんだろう。

僕もはやく立派な大人になりたいなぁと30歳を目前にして日々思いますが、こんな記事をブログに書いてる時点でまだまだなのかもしれません。

上原のポスティング問題と、選手サイン入りカード・ヤフオク転売問題の本質は同じかもしれない。

2005年02月08日 18時24分43秒 | ☆提言・苦言・球界再編
スポーツ新聞の見出しからざっと雑感を。

■カネやんが上原をメッタ斬り!「法を犯したらいかん」(サンスポ)

■ 金田氏が喝“上原よ法を守れ”(デイリー)


以下にサンスポからカネやんこと金田正一氏の発言を抜粋。

「自分の勝手だろうが、法を犯したらいかん。巨人のユニホームを着たら、それを大事にせんと。この金田かて、あこがれて巨人に入ったんやッ!」

「駄々はいかんよ。上原を説得? 会えば(日本は)法治国家やから、法律を守らないかんと言うよ。巨人という名前を大事にしないとイカン」


上原の主張・反論をあえて代弁するなら「ポスティングだって法律に基づいた制度だ。だからわがまま承知でお願いしているんです。」といったところでしょうか。

しかしやっぱりカネやんはカネやん。
いまさらジャイアンツというブランド力を振りかざしても、上原にはまるっきり逆効果な気がします。
そんなものに今の彼は、なんの価値も見出していないんですから。
ていうか、「巨人じゃなかったら別にええのか?」と言ってるようにも聞こえます。

とりあえず今日の記事でわかったことは、金田氏の頭の構造は「野球は巨人」という化石のような図式のままだということ。僕は上原にも柔軟さを求めますが、金田氏にも柔軟な姿勢を求めたいです。
ていうか、ややこしいから出てこんといてカネやん。


さて、それとまったく関連しないようで関連すると思うお話をひとつ。


■巨人が削除求め抗議へ、オークション出品(ニッカン)

積極的にサインをする事を好まない選手たちは、その理由に一部ファンのこのような裏切り行為に嫌気がさしているからというのを挙げています。
ただ、「こういった低いレベルの環境がいやだからメジャーにいきたい」というのは違うな(誰も言ってませんが)。
これは想像ですが、メジャーの方がこういった環境が普通なような気がします。
よく「バリー・ボンズのホームランボールにオークションで○千万の値が」などといった記事を見ますもの。
場外ホームランのボール欲しさに、水の上にボート並べて網持って待ってる奴の映像とか。
メジャーの選手なんかは、そのあたり逆に「誇り」に思ってそうな気がします。
全部想像ですから、鵜呑みにしないでくださいね。

でも、たしかに自分がしたサインがオークションに出品されていたら、きっとがっかりする。
選手がサインをしたくなくなる気持ちもよくわかります。

法律的に問題はないが、道義的に問題あり。
ファンからの裏切り行為といってもいい。



さ、ここでちょっと話は反転。僕なりの問題提起です。

「実はポスティング問題って、こういった悪質なファンの裏切り転売行為と似ているんじゃないのかな?」と。

ポスティングシステムって、簡単に言えば「選手をオークションにかけて、お金で売り放おう」というシステムですから。
それに選手自らが要求し続ける分にはなんの法にも触れていませんし…。
(サインカードが「売って」と要求することはないでしょうが)

法に触れていないのにファンは道義的に裏切りを感じて傷つく。
ちょっと似ているような気はしませんか?

オークション転売はファンの裏切り。
ポスティング問題は選手と球団の裏切り。

違いは「お金」だけでなく、ポスティングには「夢」が絡んでくるところ。
それでもなんか似ているような気が、僕はします。
上原は、そんなシステムを球団に無理に行使するように強く求めているわけです。
「それってどうよ?」と思います。

ちょっと無理がある問題提起かな?
「いっしょだからって、それがなに?」って内容ですし。
こういうややこしい問題提起の記事には、コメントつきづらいだろうなぁ…。
実際僕も整理できてないし(言い訳三昧)。




以下はおまけ。

■欽ちゃん球団に収穫!臨時トライアウトで“伝説の男”合格(サンスポ)

「声がいいわね。個人的に気持ちがいい選手だわ~♪」


新聞各紙に書かれる欽ちゃんの発言は、いつみてもオカマ口調です。

あと伝説の男「上重 聡(カミシゲサトシ)」とカネシゲタカシは似ている。
ずっと前から言われているが、「金城 武(カネシロタケシ)」もよく似ている。

「根来コミッショナーの後任を推薦しようキャンペーン!」に参加いたします

2005年01月25日 23時15分33秒 | ☆提言・苦言・球界再編
談話室のコメント欄にLefty選手からタレコミをいただきまして、しばらくそのままにしてしまったのですが、こういうキャンペーンがあります。

[at]根来コミッショナーの後任を推薦しようキャンペーン!

この記事についてはタレコミをいただく前に既読でした。
提唱者はat most countableのめたか選手ですね。
今頃一生懸命「上原問題」について頭をめぐらせておられるかもしれませんが…。

詳細は上にはった記事リンクから確認していただきたいと思いますが、わたくしカネシゲタカシはこのキャンペーンに賛同しようと思います。

日本のプロ野球界には今こそ強力なリーダーシップがとれる人物が必要だと思います。
僕も含めたほぼすべてのプロ野球ファンは、去年の球界再編問題に接して以来その思いをどんどん強くしてきたのではないでしょうか?
もちろん今大きな課題としてNPBにつきつけられている「選手のメジャー流出問題」に際しても。

とりあえずリーダーシップの必要性を考える上での参考記事として、「関西アレ野球コラム」さんの以下の記事を挙げておきます。

■球界の方向性が見えません




まずは理想を掲げ、目標を細かく設定し、その実現への筋道を設定できるであろう人物。
他のキャンペーン参加者の方のところでも既出ですが、僕はこの方を推薦します。

■広瀬一郎氏

tugend選手の参加表明記事から広瀬氏の略歴掲載サイトのリンクまでお借りしました(笑)。
記憶にあるのは去年の「朝生」で、ソフトかつ理路整然とした話し方で、プロ野球が抱える諸問題へと深く切り込んでいくその姿。
その合理的な考え方は、旧態依然としたプロ野球に慣れ切ってしまっていた僕にとって、恥ずかしながら「目からうろこ」とも思えるようなものばかりでした。


たとえば星野仙一氏がコミッショナーに就任すれば強烈なリーダーシップの象徴にはなれるでしょうが、少し違うような気がします。(根来氏の100倍は役に立つでしょうが)

大きな改革が必要なときには、物事を客観的に見ることができると同時に、しがらみが少ない外部からの人材登用が最適だと思います。
もちろんそれをサポートすることができる内部の人間は絶対に必要。
その役に向いているのは…。

いま1分ぐらい考えて、なんとなく「原辰徳」という名前がなぜか浮かんだのですが。
彼を象徴ならびにサポート役としてうまく使えれば、面白いかもしれません。




というわけで、とりあえず参加表明してみました!

続・ジャイアンツ上原投手の移籍問題を考える~少し長めのコメント・レス

2005年01月25日 05時19分35秒 | ☆提言・苦言・球界再編
ちょっと皆様と一緒に考えてみたいなぁというコメントをいただきました。

読売ジャイアンツ・上原投手がポスティングシステムでのメジャー移籍を希望しているというニュースを受けて書いた僕の記事のコメント欄にいただきました。

【該当記事】
上原メジャー志願 「もう日本野球は、おる奴だけでがんばろうや」と思う僕


僕の記事や、他の方のコメントなどはそちらで実際に確認していただければありがたいのですが、全体的には上原投手の行動(くわえて阪神・井川投手の行動)を「わがままだ」とする論調のご意見が多かったです。
【追記】
「わがままだとする論調とが多かった」と書きましたが、あまりに大雑把ですね。
「批判する論調が多かった」と訂正したいと思います。(05.1.25.16:30 追記ここまで)

で、そのご意見に半ば反論するという内容のコメントを破天荒様からいただきました。
どうもありがとうございます。
ほんの少しトゲのある書き方をされておりますが、内容的には聞くべき内容と充分な説得力を持っている、僕にとってはとてもありがたいコメントだと思いました。

ではそのコメントをご紹介しながら、とりあえずは僕の考え方を述べてみたいと思います。(以下太字部分はいただいた破天荒様のコメントです。読みやすいように改行などはつけ加えさせていただきました。)


勘違い (破天荒)      2005-01-24 20:17:39

初めまして。皆さん揃いも揃って憤慨、激怒、落胆、諦観のオンパレードですね(笑)最後の方読むの疲れて飛ばさせていただきました。すいません。

さて、僕なりの考え方を話させていただきます。
皆さん、選手に期待しすぎじゃないですか?選手は口を揃えて「ファンの為」って言うけどそれは建前。単に野球が好きで能力があるから野球やってる。これ聞いて否定する選手もいるかもしれないけど僕はそれで(建前でも)構わないと思う。
じゃあ自分らファンはどうしてプロ野球を見ているか。野球が好きだから。彼らは一番おもしろい形で野球を見せてくれるから。そうですよね。野球が好きで「勝手に」見てるだけ。決して彼らに「応援して下さい」って言われたくて「見てやっている」わけではない。だから、「ファンあってのプロ野球」って考え方は結構傲慢じゃないか、と思う。ファンと選手はフィフティ・フィフティ、どっちが上でも下でもない。経営者がこれじゃ困るが。


少し僕の考え方は違います。
まずは「自分らファンはどうしてプロ野球を見ているか」という部分について。

破天荒様は「野球が好きだから。彼らは一番おもしろい形で野球を見せてくれるから」とおっしゃります。
しかし僕は、その「おもしろい」の中に野球の能力とは結びつかない要素が多分に含まれていると思うのですよ。

高いレベルで、しかも手に汗握る熱戦となった試合はもちろんスポーツとして面白いと思います。
ただ、それだけで我々ファンはプロ野球にお金を払っているわけではありません。
仮にそれだけの理由で「プロ野球が好き」というファンばかりなら、極端にいえば毎年日本一になったチームが一番収入が多くならなければきっとおかしいと思うんです。

僕が野球を好きなのは間違いないですが、少なくとも僕は野球以上に選手が好きです。「人間が好き」と言いかえても結構です。
そして人間が現実にまきおこすノンフィクションのドラマが好きです。
時には信じられないような人間ドラマが見られるからこそ、ぼくは野球が好きなのです。

ちなみにひいきのチームの選手は、それだけで基本的に好きです。
もちろん強いチームであったり、野球能力の高い選手であるに越したことはありませんが…。

知らない選手が活躍するよりは、知っている選手が活躍するほうが感動しますよね。
その知っている選手が愛すべき人間だとしたら、きっとより感動できると思うんですよ。

破天荒様がおっしゃるように“彼らに「応援して下さい」って言われたくて「見てやっている」”ということは決してありませんが、「応援して下さい!」という人間のほうが僕は好きだしお金を払って応援したいなぁと思うのです。

以上のような理由で「ファンと選手はフィフティ・フィフティ、どっちが上でも下でもない」とも簡単にはいいきれないと思います。
サービス業である限り、経営者と同じような気持ちでプロ野球選手にもへりくだりの気持ちが必要。
少なくとも「超一流」とは言い切れない大多数のプロ野球選手はそうだと思います。

ちなみにSHINJO選手がなぜあれだけ人気があるのかということを僕なりに分析すると、彼はファンを楽しませることを、誰よりも心から楽しんでいるからだと思います。
(かつては長嶋茂雄氏がそれに該当したのではないかなぁと勝手に考えているのですが…)
ときには芸術的なプレーで。
ときには芸能的なパフォーマンスで。
己の才能を総動員してファンを楽しませようとワクワクしている彼が、僕は大好きです。


で、上原井川の問題ですけど、よりレベルの高い所でやりたいって気持ちはプロ野球選手として当然。むしろこうあるべきと思う。誰かがレベルではなくスタイルの差みたいな事おっしゃってましたが、本当にそう思います?去年の日米野球見たら一目瞭然でしょう。しかも向こうのメンバーは全然ベストじゃないんですから。それでもほぼベストの日本が負け越したんですからね。


これについては実際に検証しないとわからないのですが、日本野球の特徴ともいえる「足技・小技・綿密な作戦」という要素を最大限に発揮できる選手のみを召集して戦えば、けっこういい勝負になる思うのですがいかがでしょうか?
昨今の日米野球はお祭り的要素が強く(なぜか日本側が特に)、投手も「自分の力を試したい」とばかりに無理な勝負を試みる傾向があると思うんです。
この記事で以前紹介した中日ドラゴンズ・川上憲伸投手の言葉を以下に借りれば…

日米野球だって、日本が真剣に勝つことだけを考えた野球をすれば、絶対に勝ちますよ。足技、クイック、けん制…。メジャーが嫌がる野球を日本はできるけど、日本が嫌がる野球はメジャーにはできない。


僕は日本野球を愛する者として、この言葉を信じています。

ただ選手個人個人の能力を考えれば、たしかにメジャーの選手の方が勝っている部分が多いとは思います。
その部分にあこがれる気持ち・スタイルにあこがれる気持ち・ベースボールの本場にあこがれる気持ちはもちろん理解できます。




話戻しますけど彼らがメジャー行きたいってのは全然悪くない、ただ、突然、ってのがね。
松坂が彼らより叩かれてないのは1年って猶予期間があるから。1年あればスカウトは国内外飛び回って選手を発掘出来る。伊東監督は来年見越して松坂の穴を埋める投手の育成に力を注ぐ采配を振るう事が出来る。でも彼らは球団と監督にこの猶予期間すら与えようとしない。ここなんです。
だから僕はファンとしてではなく社会人として彼らに苦言を呈します。突然の自己都合退職は物凄く周り(チーム編成と采配)に迷惑をかける、ってところまで頭が回らない。上原は自分のHPで「迷惑かけてるのはわかってる」みたいな事言ってたけど、自分が想像してる以上に迷惑かけてる事には気づいてないと思う。なぜなら、今回の一件は金を返せば解決する問題ではないから。



この部分に関しては、ほぼ完全に同意します。
ぼくも破天荒様と同じく、彼らの「メジャーに行きたい気持ち」を責めているわけではなく、その経緯・発言について主に批判をしてきたつもりです。

僕の考えでは、彼らがもらう高額の年俸には「行動や発言に最大限の気を使う」という“責任料”が含まれていると思うのですよ。



ただ、上原も井川も自己中と見られるのはしょうがないが、だからといって彼らを嫌いにはならない。彼らはちょっと気がきかなくて世間知らずなだけで性根から腐ってるとは思えないから。二人ともここ数年身を粉にして毎年のように200イニング以上投げてる。性根が腐ってる奴はここまではしない。仮にそれが金の為であったとしても。
まあ、僕は選手達が必死にやって面白いプレーをたくさん見せてくれたらそれでいいです。気を抜いたプレーやショぼいプレーを見たら容赦なくけなしますけど(笑)今年も面白い野球が見れたらいいですね。




おそらく破天荒様はとても野球と野球選手が好きなのだと思います。
もしかしたらその愛情の量は僕以上かもしれない。
とてもうれしく思います。
ともに面白い野球を期待いたしましょうね。




とまあ、コメント欄にしたためるにはあまりに長いコメントレスになってしまうゆえに記事にしたと同時に、他の皆様はこれを受けてどう思われるのかな?ということに興味がありました。

ちょっと眠りかけで書いたものですから、言い足りない部分や表現がおかしな部分もあるでしょう。もしかしたらこの記事は後日追記や訂正をするかもしれません。ご了承くださいませ。

さて、皆様はどう思われましたか?

上原メジャー志願 「もう日本野球は、おる奴だけでがんばろうや」と思う僕

2005年01月19日 19時14分04秒 | ☆提言・苦言・球界再編
以下はニッカンの記事より

■「契約金返す!」上原来季メジャーを直訴

なんでも06年のポスティング移籍を志願して、年俸のダウンまで提示。
そして入団時の契約金1億5000万円(出来高含む)の9分の4、約6600万円も「返還」するという作戦のようです。

僕の感想としては「まあ、さすがに頭を使ってきはりましたなぁ」ぐらいの印象で、別に取り立てて驚くようなことでもなかった。
阪神の井川投手による「夢です!夢です!行かせてください!」の一点張りに比べればスマートかもしれません。

で、もちろんジャイアンツ側は断固拒否の姿勢。
「うちはお金で選手を売り払うようなことはしない」と明言されておられるようです。

ジャイアンツ入団時よりメジャーからのオファーもあった上原ですから、その際に読売側からなんらかの「密約」があったのではと推測する声もあります。
契約時の裏金も含めて何か裏で動きがあった可能性はあるでしょうが、なにを語っても憶測になってしまうのでここではスルー。

なんといいますか…
正直な僕の感想としては「もう、おる奴だけでがんばろうや」というのが現時点で一番強いです。
そりゃね、メジャーのほうが個人個人のレベルは高いでしょうから、一対一の対決を日々繰り返している投手というポジション柄「Sクラスの選手との対決を!」と目標設定するのわからなくもない。

ちなみにこのSクラスという考え方は、しけたろう選手のこの記事の考え方をもとに記述しています。
しけたろう選手のこの記事は、うちのブログでも話題にした「メジャーと日本はレベル云々ではなく単なる"違い”なんじゃないのか?」という記事に呼応して書いていただいたのだと思うのですが…。

メジャーの選手をS、A、B、C、D、Eぐらいにランク分けした場合、AとかBに入れる日本人選手はごろごろいると思うんです。
でもSランクがいない。


たしかにこれが現実。
イチローもW松井も野茂も石井もみんな今ではメジャー。
また、投手というポジションは、いくら野球がチームプレイとはいえども基本的には1対1の個人勝負の側面がつよいポジション。
よりレベルが高い選手との対決に目標を設定するのは当然なのかもしれません。

ランクの話でいえば、例えばメジャーとの交渉が不調とみられるヤクルト・稲葉や中村ノリ選手は、メジャーでもそこそこはやれるはずです。
まったくもって通用しないなんてことは、おそらく現実的にありえないでしょう。
ただ、メジャーチームに不可欠なSクラスの選手に現時点でなれるか言われれば、決してそうではない。
そらそうです。
日本でもSクラスとまでは言いがたい選手なのですから。
日本野球の緻密な要素を結集し、それを世界に広める役割を背負った「日本野球の申し子」ともちょっと言いがたい存在。
ノリの場合は怪我もありますし、いくら守備もいいとは言えど、持ち味である打撃のパワーで対抗しようとすれば、いささか分が悪い。


ただ、しけたろう選手がおっしゃるように、「日本ももっと自分たちの野球のレベルの高さに自信をもったほうがいい」という考えは大事だと思います。
選手個人の力量にスポットをあてず、純粋なチームプレイとして考えたときのの日本野球の質は、世界に胸を張ってもいいレベルのものなのですから。
その質の部分では、メジャーと日本野球ってやっぱり単なる「違い」なんじゃないのかなぁと思いますが、いかがでしょうか?
あとは当事者である選手とファンがどちらを好むかという問題はありますが…。

また、組織の体質の違い・ファンの質の違い・球場の環境の違い、年俸の違いなど、言い出したらきりがありませんね。


で、話を戻します。
「もう日本野球は、おる奴だけでがんばろうや」と。
それが井口・井川問題あたりから、このオフの動きをみていた僕の、今の正直な感想。

なんか、いやいやプレーされてもねぇ。
見ているこっちとしても、気を使ってしまいますしね。
そういう選手に気を使う事は、僕としてははっきり言って「めんどくさい」ですから。

ただ、放出の条件というか、希望があります。
日本球界が選手とマスコミとファンも含めて「スター」を生み出す努力を積極的にすること。
そのためには「国際試合の導入」あたりが一番手っ取り早いのでしょうが、それだけじゃね。

結局のところそのキーワードは「地域密着」に落ち着くことでしょう。
これなら敷居が低く、充分クリア可能なハードルだと思います。

「遠くのメジャーより、近くのプロ野球」

やっぱり、こういうことだなぁ。

今僕は西武ライオンズのお膝元に住んでいますが、街全体が西武ライオンズ中心に盛り上がっている気配は残念ながらありません。
日本一の球団なのにですよ?(西武グループの不祥事のおかげでパレードなども自粛されたという事情はありますが…)
少なくともたとえば大阪のように「実は僕、巨人ファンなんです」と言ったところで、「え、なんで?」と驚かれるような環境ではありません。

このあたりだなぁ、手をつけるべきは。

地域密着といえば、たとえば福岡ソフトバンク。
メジャー挑戦を視野に入れているといわれる城島でも、「今の福岡という環境になにひとつ不満がないのが問題」というようなことを発言していました。
選手にそういってもらえるほどの、居心地のいい温かい環境があれば…。
仮にスター選手がメジャーへ流出したところで、また次のご当地スターが誕生する可能性は高いのではないでしょうか?


なんか整理しきれないまま、思うがままにダラダラと書いて見ました。すみません。

「日本野球だって決してメジャーに負けていない」~川上憲伸殿。僕はこの感謝を一生忘れません。

2005年01月04日 03時07分48秒 | ☆提言・苦言・球界再編
新年早々、僕としてはとても嬉しいことがありました。日本プロ野球を愛する人間として、とてもスッキリした気持ちになれる新聞記事です。

それは後ほどご紹介するとして。

さて、今現在プロ野球ファンにとってモヤモヤとした気持ちにさせられる話題として日本人選手のメジャー流出問題があります。

年を明けてもいまだ解決していないのが、僕も応援する阪神タイガース・井川慶投手のメジャー移籍熱望問題。
ご存知の通り、フリー・エージェント資格を持たない井川投手が移籍する手段としては、ポスティングシステムによる移籍しかありません。
この制度は球団が認めてこそ選択可能なわけで、それを認めないタイガース球団との間でファンをも巻き込んだ騒動になっております。

井川慶投手のオフィシャルサイトに記された12月29日付の日記を引用いたします。

メジャーリーグで投げることは自分の長年の夢です。その夢をあきらめてしまうことはできないですし、あと5年待つというのは、とても苦しくつらいことです。25歳になった自分が、チャレンジできる時はまさに今だと自覚しています。一人の選手としてのこの切実な思いも、わかっていただけたらと思っています。


日本球界でプレーすることを「とても苦しくつらいこと」とまで公の場で言い切ってしまう井川投手の自覚のなさに失望してしまいました。
また、「一人の選手としてのこの切実な思いも、わかっていただけたらと思っています」という発言に、甘えを感じずにはいられません。

もちろんメジャーへの純粋な夢を持つ事そのものは決して悪いことではありません。
捨てろとも思いません。
だけど、もっとお世話になった球団・応援してくれるファンの気持ちを考えてうまく立ち回って欲しい。
あなたが手にしている高額の年俸には、その分の責任が含まれていることを決して忘れないで欲しい。
井川問題は、残念ながら結果がどうなろうと大きなわだかまりを残すこととなってしまいました。

【僕が書いた参考記事】
「メジャーを志す選手に文句が言いたい。」(04.12.27)
「プロ野球を愛する者として、井川慶投手に真っ向から対立する。」(05.1.4)
(以上、「虎式カネシゲタカシ」より)

さて、現在のメジャー礼賛主義のようなものに僕は常日頃より疑問を感じています。
たしかにパワーや投手の球速に関しては、未来永劫勝てないでしょう。
しかし、野球が単なるホームラン競争ではないという事実は2004年の読売ジャイアンツが証明してくれたことでも明らか。
また、たとえ150キロを超えるスピードボールでさえも、コースに決まらなければ簡単に弾き返されるのが現代野球。
これはアメリカはもちろん、レベルが向上した日本でも同じ事です。

ソースは忘れましたが、去年の春にNYヤンキースが来日して阪神・巨人とオープン戦を戦ったとき、とても興味をもって本国アメリカに報道されたのが「阪神スタイルの応援」だったそうです。
しばしばメジャーと比べて「やかましいだけ」と批判されがちな日本流の応援も、実はアメリカ人から見れば新鮮で「ちょっとうらやましい」応援方法なのかもしれません。

さてここで、僕のそんな気持ちを代弁してくださる記事を1つご紹介。

なみ選手の「長くても100年程度の生活」の「メジャーに行きたい選手へ、ワガママ言わせて。」と題された記事です。

それらは単なる「違い」なんじゃないのかなぁ。
「レベルの差」と言っていいものなのかしら?
少なくとも、日本の野球のレベルをメジャーと比べて必要以上に卑下することはないように感じます。

なみ選手はマリナーズの長谷川投手を引き合いに出し、「適応力」というキーワードで鋭く考察してくださってます。
是非みなさまも、ご一読ください。

そうなんですよ。
単なる「違い」なんですよ。
メジャーの方が間違いなく優れている面も多々あれど、日本プロ野球の方が間違いなく優れている面だって多々あるはずなんですよ。


無理に例えるならば「ラーメン屋のラーメン」と「インスタントラーメン」の違いのようなものでしょうか。

「ラーメン屋のラーメン」と「インスタントラーメン」は、同じラーメンですが、違います。
どちらのレベルが上かと言われれば、「ラーメン屋のラーメン」と答える人がきっと多いことでしょう。

しかしよく考えてください。
実はインスタントラーメンの方が優れている部分だって数多くありませんか?
安くて身近で種類も豊富。
最近ではヘタな中華屋のラーメンよりも、おいしくて栄養価の高いインスタントラーメンも登場しています。
我々ファン(客)は、「ラーメン屋のラーメン」も、「インスタントラーメン」も、実はどちらも同じぐらいに愛しています。

たしかにアスリート(料理人)が一流のラーメン屋にあこがれるのは自然なことかもしれませんが、インスタントラーメンの開発研究者だって、同じぐらいの意地とプライドを持って仕事にとりくんでいるはず。
その甲斐あってか、今では日本のインスタントラーメンのスタイルは世界中で愛されています。
決して「中華屋のラーメン」と「レベル」で比べて卑下する必要はないのです。
単なる「違い」でしかないのですから。



さて、変な例えを持ち出してしまいましたが…。

実はここまでの記事内容は、年明け一回目の当ブログの記事としてご紹介しようと思っていたものです。
(ラーメンうんぬんの例えは、今考えましたが)
なぜ公開せずにボツにしたかというと、新年の晴れがましい門出にしては、やや暗い内容になってしまいそうだったから。
そしてなにより、日本に取り残されるファンが、ただ負け惜しみ言ってるだけのように聞こえそうだったので。


ここまで述べた内容は、我々ファンやプロ野球OBや二流選手が語ったところで、悲しいかな説得力に欠けるんです。
「そんなこと言って、メジャーへ行けなかった選手の嫉妬だろう」と思われる可能性があるんです。
日本プロ野球で今現在活躍する、超一流選手の口から語ってもらわないと意味がないんです。
少なくとも僕は、それをずっとずっと待っていた。
「誰か言ってくれ!」
「頼むから誰か!」
そのあえぐような気持ちは日々僕の中で強くなっていました。

そこに…。







■憲伸 頂点日本で極めたい!!

お正月ということもあり、充実しないスポーツ各誌の記事をなんとなく巡回していたときに見つけたトーチュウのこの記事。

川上憲伸。
言わずと知れた、中日ドラゴンズの大黒柱。日本を代表するエース・ピッチャーです。
昨年は17勝を挙げて5年ぶりのリーグ制覇に貢献し、最多勝、沢村賞、MVPと主要タイトルを独占した超一流の現役アスリート。

僕は、この記事を待っていた!
僕は、この言葉を待っていた!

トーチュウは比較的早くリンク切れを起こしてしまうので、少々長い引用になってしまいますが、以下に重要部分を抜粋してご紹介いたします。(太字部分は、僕によります)




 -最多勝、沢村賞、MVP…。昨年は主要なタイトルのほとんどすべてを獲得した。ちなみに本人としてはどのタイトルが一番、気に入ってる?

 純粋に投手として考えるなら沢村賞かな。12球団で1人の投手だけだし、選ばれない年もある。沢村賞にはそれだけの重みがある。でも、プロ野球選手として考えるなら、やはりMVP。こればかりは優勝しないと取れませんから。一選手として最高の勲章と考えていいと思う。

 -優勝したからこそ手にできるタイトル。今年もぜひ取りたい?

 そうですね。でも、タイトルを取ることよりも個人的には素直に優勝に貢献できればいいな、と思っています。MVPとか最多勝とかではなく、単純に優勝が決まったときに自分で「貢献できたなぁ」と思える一年でありたいですね。

 -数字にはあまりこだわらない?

 あえて言うなら防御率。最多勝は打線の援護とかで変わってくる部分もあるけど、防御率はその投手個人の一年の証拠だから。それにもし防御率で1位になれたら、ほぼ全タイトルを獲得したことになりますからね。

 -全タイトル独占! でも、そうなったら日本でやり残したことはない、とメジャーに行っちゃう可能性もあるんじゃない? ファンも気にしてると思うけど、現時点でのメジャー志向は?

 うーん…。どう言えばいいのかな。メジャーは確かにすごい世界なんだろうとは思います。周囲の人が「メジャーが世界最高峰」と考えているのであれば、多くの野球選手が「やってみたい」と思うのはいいことだと思う。ただ、僕自身は決してメジャーが世界1だとは思ってないんですよ。

 -と言うと?

 日本だって決して負けていないと思うんです。いや、むしろ日本の方が勝っている部分はある。日米野球だって、日本が真剣に勝つことだけを考えた野球をすれば、絶対に勝ちますよ。足技、クイック、けん制…。メジャーが嫌がる野球を日本はできるけど、日本が嫌がる野球はメジャーにはできない。

 -日本には日本のスタイルがある。

 だから僕の中では日本とメジャーはトントンなんです。どっちが優れている、とかではなく。そう考えた時、僕はメジャーにすぐ行こうとする最近の風潮には疑問を持ってます。僕はむしろ、日本でとことんやりたい。投手として日本で極めたいんです。どの時点で「極めた」と思えるのか分かりませんが、メジャー行きとかを考えるのはそれから。変な言い方かもしれませんが、「メジャーに行く」というのが、僕には(日本野球からの)逃げに思えるんですよ。僕は逃げたくない。




僕は、これらの強い言葉にものすごく感動しました。
そして、川上憲伸にものすごく感謝しました。

彼は日本を代表する投手の立場で、自らが活躍する日本のプロ野球に誇りを持ち、日本野球を卑下する風潮にはっきりと異議をとなえ、日本野球を極める姿勢をみせてくれました。

我々ファンにとって、こんなに心強いことはありません。
スター選手を次々と失い、今年もまた井川慶の言葉で自信を失いかけた日本のプロ野球ファン。
その沈んだ気持ちを鼓舞するように、力強く響き渡る日本のエース・川上憲伸の言葉。
僕は、信じてみようと思います。

仮に近い将来に川上憲伸がメジャー行きを表明したとしても、僕は決して今の感動と感謝の気持ちを忘れません。
むしろ「応援したい」という気持ちさえ芽生えると思います。

「憲伸よ。日本球界で鍛えたその力、メジャーの奴らに見せつけてやれ!」と。

大事なのは、いま川上憲伸が強い言葉で日本プロ野球の「強さ」を語ってくれたという事実。
おおげさに言えば、いま沈みかけた日本プロ野球界を、強い言葉で守ってくれたという事実。


ありがとう川上憲伸。
心より感謝します。

「岩隈・楽天決定」は東北に最高のクリスマスプレゼント(追記あり)

2004年12月22日 19時29分36秒 | ☆提言・苦言・球界再編
岩隈の楽天入りが決定だそうです。

 合併球団オリックスと楽天の間で11月に行われた分配ドラフトで、岩隈はオリックスにプロテクト(優先保有)された。しかし、岩隈は一連の合併騒動への不信感からオリックス入り拒否を表明。小泉球団社長が九月の労使交渉で、合併後の選手分配について「選手の意向を誠意を持って聞きたい」と発言していたことを受け、楽天へのトレードを要求していた。(共同)


引用元はスポニチです。

速報を聞いた僕の第一印象は、「あ、良かったやん」という感じ。
オリックスに入団したところで、「気持ちで投げるタイプ」と自ら明言する岩隈ですから活躍は保証できなかったことでしょうしね。
今回のようなケースでは、代替人員を必要としない金銭トレードは一番望ましいかたちだったと思います。

宮内オーナー・小泉社長としては世論をこれ以上敵に回すことは危険と考えたのかもしれません。
そうか、わざと「自滅」の道を歩むことを選択したのかもしれませんし、その意図は謎のまま。


なんかモヤモヤした気持ちが残る一連の騒動でしたが、東北の野球ファンの方には最高のクリスマスプレゼントになりました。

枕元の靴下、朝起きたら中に岩隈。

そんな気分でしょうか?


■くだらない関連記事

「オリックス小泉社長が「球児」に謝罪ってこういうことだろうか。」
虎式マンガウルフより)




【追 記】

ルパート・ジョーンズ選手の「にわか日ハムファン」にて岩隈問題に関してアンケートを行っておられます。
告知もかねますが、これについて僕の見解を少し。

以下には設問のみを引用させていただきました。

Q1:あなたは岩隈投手の東北楽天への金銭トレードという決定を評価しますか?

Q2:今回岩隈投手が合併球団入りを拒否した問題で、最も責任が重いと思うのは次のうち誰、またはどの組織だと思いますか?



僕の考えとしましては、評価・責任問題ともに「なんともいえない」としか答えられません。
というのも、球界再編問題に関しては「どこまで時間をさかのぼって考えるか」によって導き出される答えが全然違ってくるからです。

例えば、「そもそも近鉄が悪い」と言い出したところで、「では身売りやネーミングライツ導入を検討していた近鉄の球団存続への努力を妨害しようとしたのは誰だったのか。ナベツネではなかったのか?」というところに行き着いてしまいます。
また、「コミッショナーが悪い」と言ったところで、コミッショナー自体を選ぶ過程に問題がある以上、根来氏に過度の責任を追及してもむなしいだけ(それでも追求しますけどね)。


よって僕は「なんとも言えんなぁ。とにかくプロ野球界って何やらせてもヘタクソやなぁ」といった感想しかありません。
しいていえば、「今回の騒動は、プロ野球界全体の責任」ですね。

ただ、「岩隈・金銭トレード」という結果に関しては評価します。
岩隈が去り、礒部が去り、大村が去り、中村もおそらくは去り…
関西には抜け殻のようになった「オリックスバファローズ」という愛されない球団が残りました。
はぁ…

ともかく、ルパートさんのアンケートに寄せられた皆さんのご意見はなかなか興味深いので、みなさんも是非そちらへどうぞ。