以下の内容は、ブログを更新できなかった時期に雑感としてメモしておいたものです。
加筆修正を加えて発表いたします。
「プロ野球を盛り上げるためには現行のドラフト制度の改革が必要不可欠」ということが言いたい記事です。
では、どうぞ。
ドラフトの逆指名(自由枠)制度は「お見合い結婚」と同じだと思います。
ほら「お見合い結婚」って、当事者や親戚一同の喜びをよそに、周囲はあまりトキメかないと思うんですよ。
やっぱりそれが予定調和だから。
祝福の気持ちはあれど、ドラマ性には乏しい。
それと似たようなことが、現在のプロ野球のドラフト制度にもあてはまると思うんですよ。
例えばジャイアンツの清原選手。
涙のドラフト会見に象徴される、漫画のようにわかりやすいドラマ性。
あれは巨人という「相思相愛だったはずの恋人」にフラれた男の、やけくその結婚だったんですよ。
そこにわかりやすい物語が発生した。
日本シリーズで巨人にリベンジを果たした西武・清原は、再び泣いた。
それらの物語に、ファンは熱狂し続けた。
その物語は、彼が念願のジャイアンツに移籍した現在までも実は続いている。
例えば清原のプロ入り時、逆指名ですんなりとジャイアンツに入団していたら…。
現在の彼のキャラクターは生まれなかったかもしれません。
古くはジャイアンツにドラフトで足蹴にされた星野仙一の物語。
江川卓をめぐるドラフト騒動から派生した小林繁の伝説。
ゴジラ松井を語る時でさえ、長嶋監督が見事ドラフトでくじを引き当てたという物語が「運命」という言葉とともについてまわる。
戦力均衡ももちろん大事ですが、それ以前に「たられば」をサカナに熱く語ることができるドラマティックなドラフトを、僕はもっともっと味わいたい。
野茂投手がドラフト抽選の末に近鉄に入団したころまでは、それが存在したんだから。
(個人的には川口知哉投手が抽選でオリックスに入団した際には、ずいぶんときめきました。あれは相思相愛でしたが、運命を感じました。)
現在の自由獲得枠による「予定調和ドラフト」は、つきつめて考えると野球選手にしかメリットがないと僕は思います。
極論をいえば、ファン無視なんですよ。
たとえばドラフトの目玉であった鳥谷選手はタイガースに自由獲得枠で入団しましたが、それを「運命」だとか「物語」だとは思えません。
(もちろん阪神ファンである僕は祝福しましたし、嬉しかったんですがね)
むしろ現在は一場投手が楽天にいることにこそ、プロ野球らしい物語を感じます。
さて、こんなことを言えば「人権問題だ!」として非難されるのかもしれませんが…
プロ野球ファンの本音として、僕はもっともっと「“清原の涙”的なモノ」がみたい。
「ノーモア・キヨハラ」ではなく、「モア・キヨハラ」。
ファンなんて単純です。
汗と涙にゃ弱いのよ。
結局最終的に誰が一番得をするのかを突き詰めて考えれば、この思想が「他人の不幸は蜜の味」というものと少し違うことはわかっていただけるでしょうか?
これは少し余談ですが。
PL学園の清原と桑田には、こんな物語もあるんですよ。
以下は近藤唯之著「プロ野球名語録」(講談社+α文庫)からの引用です。
あー、おもしれぇ!
ただね、こういった「物語」は巨人や阪神がからまないと大きく報道されないという性質があるんですよね。
あと、メジャーの存在もいろいろと無視できないのが厄介。
それらはまた考えるべき重要問題。
(ちなみに冒頭画像は逆指名ドラフトの元凶)
加筆修正を加えて発表いたします。
「プロ野球を盛り上げるためには現行のドラフト制度の改革が必要不可欠」ということが言いたい記事です。
では、どうぞ。
ドラフトの逆指名(自由枠)制度は「お見合い結婚」と同じだと思います。
ほら「お見合い結婚」って、当事者や親戚一同の喜びをよそに、周囲はあまりトキメかないと思うんですよ。
やっぱりそれが予定調和だから。
祝福の気持ちはあれど、ドラマ性には乏しい。
それと似たようなことが、現在のプロ野球のドラフト制度にもあてはまると思うんですよ。
例えばジャイアンツの清原選手。
涙のドラフト会見に象徴される、漫画のようにわかりやすいドラマ性。
あれは巨人という「相思相愛だったはずの恋人」にフラれた男の、やけくその結婚だったんですよ。
そこにわかりやすい物語が発生した。
日本シリーズで巨人にリベンジを果たした西武・清原は、再び泣いた。
それらの物語に、ファンは熱狂し続けた。
その物語は、彼が念願のジャイアンツに移籍した現在までも実は続いている。
例えば清原のプロ入り時、逆指名ですんなりとジャイアンツに入団していたら…。
現在の彼のキャラクターは生まれなかったかもしれません。
古くはジャイアンツにドラフトで足蹴にされた星野仙一の物語。
江川卓をめぐるドラフト騒動から派生した小林繁の伝説。
ゴジラ松井を語る時でさえ、長嶋監督が見事ドラフトでくじを引き当てたという物語が「運命」という言葉とともについてまわる。
戦力均衡ももちろん大事ですが、それ以前に「たられば」をサカナに熱く語ることができるドラマティックなドラフトを、僕はもっともっと味わいたい。
野茂投手がドラフト抽選の末に近鉄に入団したころまでは、それが存在したんだから。
(個人的には川口知哉投手が抽選でオリックスに入団した際には、ずいぶんときめきました。あれは相思相愛でしたが、運命を感じました。)
現在の自由獲得枠による「予定調和ドラフト」は、つきつめて考えると野球選手にしかメリットがないと僕は思います。
極論をいえば、ファン無視なんですよ。
たとえばドラフトの目玉であった鳥谷選手はタイガースに自由獲得枠で入団しましたが、それを「運命」だとか「物語」だとは思えません。
(もちろん阪神ファンである僕は祝福しましたし、嬉しかったんですがね)
むしろ現在は一場投手が楽天にいることにこそ、プロ野球らしい物語を感じます。
さて、こんなことを言えば「人権問題だ!」として非難されるのかもしれませんが…
プロ野球ファンの本音として、僕はもっともっと「“清原の涙”的なモノ」がみたい。
「ノーモア・キヨハラ」ではなく、「モア・キヨハラ」。
ファンなんて単純です。
汗と涙にゃ弱いのよ。
結局最終的に誰が一番得をするのかを突き詰めて考えれば、この思想が「他人の不幸は蜜の味」というものと少し違うことはわかっていただけるでしょうか?
これは少し余談ですが。
PL学園の清原と桑田には、こんな物語もあるんですよ。
以下は近藤唯之著「プロ野球名語録」(講談社+α文庫)からの引用です。
桑田は昭和43年4月1日生れ。そしてこの年は”うるう年”だ。
普通の年なら4月2日生れになる。そうなれば翌年度に回されてしまう。
つまり42年8月18日生れの清原和博(西武)とPL学園で同級生にはなっていない。
桑田の誕生日が一日ズレていたら、ドラフトをめぐる桑田と清原の因縁ばなしは起きていない。
あー、おもしれぇ!
ただね、こういった「物語」は巨人や阪神がからまないと大きく報道されないという性質があるんですよね。
あと、メジャーの存在もいろいろと無視できないのが厄介。
それらはまた考えるべき重要問題。
(ちなみに冒頭画像は逆指名ドラフトの元凶)
P.S. 自分が一番着てみたいユニフォームは、ジャイアンツのそれを除くと、タイガースが今着用している例のレトロ・ユニフォームなんです。タイガースというとあの時代が強烈に蘇って来ます。掛布選手が最も輝いていた時代だった様な・・・。懐かしいです。
たしかに逆指名などが出来てから、ファンから見てドラフトのおもろさがありません。テレビ中継も無くなったのでは。
「ヨッシャー」佐々木恭介や、松井を引き当てたときの長さんのあの顔。
「岡田、阪神や」と高校の授業中に声が上がったりしました(ラジオを聴いているヤツがいた)。
そんなプロ野球が注目されるイベントを活用しない手はない、とも言えますよね。
逆指名制度ができてからは「在京球団某外野手」の苦悩に満ちた会見くらいしかドラマ的要素がない(というか湿っぽいし)。
完全ウエーバーでも、一位は抽選でもいいので、何か考えてください、コミッショナー(言うだけ無駄か・・)。
そもそも「一巡目」とか「自由獲得枠」選手って言いにくい。
「ドラフト一位」と言いたいよお。
>桑田の誕生日
4月1日は知っていましたが、うるう年は知らなかったです。
そういうわけで超早生まれなわけですから、子供の頃はおチビさんだったようです(今も決して大きくはありませんが)。
昨日のファイターズv.s.ジャイアンツ戦でのヒーローインタビュー御覧になりましたでしょうか?常々妙に感じていましたが、昨日はその酷さがあからまさに出ていました。
何かと言えばヒーローインタビューを受けたローズ選手と通訳の事。何時もの事なのですが、日本語をほぼ完璧に理解出来るローズ選手が、英語で答え”させられ”て、それを”わざわざ”通訳が日本語に置き換えているというのが、露骨に判る状態でした。(ハムぞー様もこの辺りの妙さ加減を感じておらたとの事でした。)
ジャイアンツ・サイドには「マスメディアが言葉尻を捕らえ曲解するので、ローズ選手が直接日本語で答えるのを禁じさせている。」という事らしいのですが、針小棒大な報道をするマスメディアはもっての他ですが、閉鎖的な思考しか出来ないジャイアンツ・フロントもどうしようもないなと感じるのです。
自ブログで今日の記事として取り上げているのですが、おかしいと思いませんか?一寸腹に据え兼ねたので、つい関係ない事を書いてしまいました。済みません(^o^;;;。
楽しかったし、誰も怪我をしなかったので本当に良かったです。ジェリーフィッシュさんにも感謝!
PS コーケンとそういちはTBSに間に合いましたよ。 おつかれさん。
汗と涙に弱い塩基は今日も「グリーンマイル」で号泣でした。観るの3回目なのでしたが。
野球にまつわるドラマも、そうですよね、ちょっとお酒なんか飲んだときに「あのとき清原が泣いてさあ」って話になると、何ともいえない共感の輪が広がりますね。私もそういうドラフトの物語を見たいです。
ところで、昨日の記事へ投稿すればよかったのかもしれませんが、あのう、イケメン投票はいかなる結果に?(笑)
草魂・鈴木啓治のドラフト物語も涙もの♪
そういう意味では「ドラフトと言うドラマ」を観客に提供するのも一つのプロである、と思います。
ですが。
監督もおっしゃられてますが、今までの歴史を見る中で、阪神巨人に関係しない物語の主人公達の事を考えると、非常に不遇だったように思います。ドラマが一話目で打ち切りになっちゃったような人もいます(どの川口だとかどの小池だとかは言いませんが)。そうでなくとも、パリーグに選ばれた人間の悲哀を物語るエピソードには枚挙に暇がありません。
それを考えると、果たして「ドラフトと言うドラマ」に人生すべてをかけてもいいんだろうか?と思っちゃうわけです。
プロの存在意義はドラマです。
でも、そのドラマの役者は、人生と言う歴史を背負った人間なんです。
はたして、「ドラマの為に人生をかけろ」って言うのが正しい事なのか。
僕には判断が付きません。
なんだかナベツネ擁護みたくなっちゃいましたね(w
なるほど、ノスタルジーもありますもんね。
>昨日のファイターズv.s.ジャイアンツ戦でのヒーローインタビュー御覧になりましたでしょうか?
「最高でーす」以外は全部英語でしたよね。
ローズの関西弁禁止令の件は以前から知っています。新しいジャイアンツの名物ぐらいにとらえて大きく構えておけばいいはずなんですがね。
たしかに先日、ローズは舌禍事件を起こしました。近鉄時代だと報道すらされなかったことなのかもしれません。
そういうことを予想したうえでの危機管理が「日本語禁止」だったのでしょうが…なんだかなぁと思います。
全部はっきりと脳裏に焼きついていますよ。
最近で抽選が大きくクローズアップされたのはホークス・寺原と日本ハム・須永あたりでしょうか。
>逆指名制度ができてからは「在京球団某外野手」の苦悩に満ちた会見くらいしかドラマ的要素がない(というか湿っぽいし)。
僕はアテネで勝手に確信したのですが、高橋由はジャイアンツに在籍しながらも根っこではアンチジャイアンツなんだと思っています。
入団の経緯からして、ジャイアンツ愛なんて彼の中で育ちっこないですもの。
そうかそうか、コカドたちはTBSに向かっていたのか。あの激戦のあとに仕事って…お気の毒(笑)