カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記

移転につき更新を停止しました。

北海道日本ハムファイターズと東北楽天ゴールデンイーグルスの車椅子観戦ガイド

2006年04月10日 07時06分39秒 | ☆車椅子で野球観戦!
構想からほぼ一年。
広く情報提供を呼びかけてからわずかの間に急激に忙しくなり、そのまま放置状態となっていたことを本当に心よりお詫びしつつ、「車イスで野球観戦」の記事続編をアップしたいと思います。
ちなみに以前に比べてどれぐらい忙しくなったかと言いますと、仕事量にして約4倍増です。これはマジの話です。現在もその状況は変わらず、ここ半年は満足にまとまった休みもとることなく走り続けている中での、できる限りの記事となりますが、ご了承いただけますと幸いです。

ちなみに第一弾記事として阪神タイガースのフランチャイズ球場である阪神甲子園球場のバリアフリー特集をいたしましたので、ご覧になりたい方は以下のリンクからどうぞ。

阪神タイガース・車椅子観戦ガイド
~甲子園球場のバリアフリー状況を総まとめ!



さて、企画のそもそもの趣旨として、プロ野球各フランチャイズ球場のバリアフリー状況を比較してみるというのがあります。
誰もが肌で感じるように、その施設の設立時期によって大きな差が生じているというのが現状。
要するに「新しい施設ではバリアフリー化も充実・古い施設ではショボイ」ということですね。

そんななか、広島カープは新球場の建築を・阪神タイガースは甲子園の大幅リニューアルを予定しているわけですが。
バリアフリー化という時代の流れを受けて、それらも大幅に改善されることでしょう。

さて、車椅子の方に限らずいざ「プロ野球観戦するで!」という場合に、我々はまず球団の公式サイトから情報を得ます。(少なくとも僕はそうです。)
さまざまなサイトデザインで試合観戦の道案内してくれる各公式サイトですが、車イス席情報へたどり着くまでに、果たしてどれぐらいの労力を要するでしょうか?

そんなことも調べつつ、皆様からいただいた情報もご紹介しながら、各球場のバリアフリー状況について比較していくことにします。
なお、車イス席の情報以外にも、やさしい球場の目安となる授乳室や託児室などの情報もできる限り盛り込んでまいります。

というわけで、日本列島を北の方から順にいきます。




北海道日本ハムファイターズ

もちろんフランチャイズ球場は札幌ドーム

車イス席の情報は、サイトトップの「チケット情報」→「札幌ドーム」とクリックすると、下の方にありました。
また車イス席以外に「優し~と」なる、「階段の昇り降りが少ないのでお年寄りや、妊娠されている方等におすすめ」という席もあります。

なお、球団の公式サイトと別に存在する、札幌ドームの公式サイトこちら
こちらの方が、各施設の位置関係などをより詳細に知ることができますね。

さて、札幌ドームのバリアフリー情報に関しましては、過去にトラックバックいただいた以下の記事が大変参考になりますので、是非ご一読くださいませ。

札幌ドームのバリアフリー事情(ブログ「2+1+8+8+71=無限の幸せ」より)

豊富な写真を交えて、最寄り駅のバリアフリー状況までも記事にしてくださっている、大変労力のかかったであろう記事に、こころより感謝いたします。

そして最後に、札幌ドーム関連で当ブログに寄せられた情報を列挙してみます。

☆車椅子席や障害者対応の設備は思った以上に使いにくいかも。

☆ドームに入場すると入ったところの高さから、一旦共通のデッキに上がります。
そして座席が一番前なら、そこからスタンドへ向かって階段をおりることになります。この階段がまた結構きつい。
新しい球場なのでエレベータはあるようです(位置がわかりにくいけど)。
しかし「絶対エレベータを使わねばならないことはないけれど、階段は極力避けたい」という人(じいちゃんばあちゃんなんかそうですね)にとって、トイレや買い物に行くたびに急な階段を「上がって降りて」になります。


【札幌ドーム総括】
2001年開業という新しい施設なだけあって、オストメイト対応トイレから託児所までも充実。
ただ、球団公式サイトから札幌ドーム公式サイトへのリンクが大変わかりにくいっす。(いちおうトップページにバナーがあるのですが…)
施設そのものを知るには「札幌ドーム公式サイト」をおすすめします。微妙に重いのが難点といえば難点。






東北楽天ゴールデンイーグルス

フランチャイズ球場は、宮城球場を改築したフルキャストスタジアム宮城
時代の流れとして当然とはいえ、新球団がフランチャイズとして旧宮城球場を改築するにあたり、障害者の方のナマの要望もいろいろと含まれたようです。
参考リンクはこちら

さて、車イス席に関してですが、公式サイト左の「チケット情報」→「一般チケット」とクリックすれば、下のほうに情報が。
以下引用。

同伴者様1名分の観戦チケットと駐車場券1台分を、無料にて進呈させていただきます。同伴者様1名分と駐車場券1台分のチケットに関しては、車椅子使用のお客様に対しの特別サービス商品となりますので、万が一ご使用になられない場合でもチケット金額に変更はございません。ご了承いただけますようお願いいたします。


施設に関しては2006年にさらなるリニューアル工事が行われました。
その改修後のスタジアム各施設の様子はこちら
エレベーターや多目的トイレなども増設されたようですね。
いろいろ写真は掲載されていますが肝心の車イス席に関しては写真が見当たらず、イマイチ「自慢」にしか思えないのが難点でして…。


そんななか、過去にいただいた一本のトラックバックが私を救ってくれました

フルスタへ行こう!((ブログ「夜の戯れ言【いっちゃうよいっちゃうよ】」より)

車イス席やスロープはもちろん、わざわざトイレの中まで撮影してくださった写真もあり、グルメレポートもありと、とても楽しい記事に仕上げてくださいました。
DAI選手に幸あれ。ホークスに幸あれ。
あんたホントに最高だ。

【フルスタ総括】
歴史ある球場を気合入れて改築しただけあって、充実度は現在の他球場に負けないようです。
06年の二期改修によってエレベーターや多目的トイレが充実したようですが、肝心の球場内案内図がウェブ上に見当たらないのが残念。(僕が見落としているだけかもしれませんが、誰もが容易に見つけられないようでは意味なし)
また、野球以外でも楽しめる球場をという三木谷オーナーのアイデアでしょうか、「フルスタ宮城 TOSIN KIDS ZONE」なるものもあります。ご参考までに。




今回はここまで。
次回の記事アップ時期は未定ですが、ハムぞー所長にいただいた各種写真などを織り交ぜながら、最終的にすべてのフランチャイズ球場を見ていきたいと思っています。
気長にお付き合いいただけますと、幸いです。

全ての野球を愛する人間にとって、やさしい球場を目指して~バリアフリーの情報求む!

2005年05月15日 15時00分00秒 | ☆車椅子で野球観戦!
この記事は少しずつ日付を修正してブログ上方に掲げておきます。
3月18日に書いた「広島カープ・ボール犬」の記事から、思わぬ方向に僕の問題意識が向きまして。ちょっと新しい記事にまとめてみることにいたしました。


その18日の記事で、議論の発端となった記述は以下のとおり。

球団には、あくまでも選手とファンの心の交流の「手助け」を積極的にしてほしい。
例えば「ファンのためにサインはしてあげたいけど、球場のフェンスが邪魔だな」と今まで思っていた選手のために、球場のフェンスを少しばかり改造してみるとか。
真のファンサービスをすみやかに行うためのバリアフリー構想こそを、僕はまず球団に求めたいですね。



この「バリアフリー」という言葉が本来持つ意味はこちらのサイトを参考にしてください。

バリアフリーとは、 

  障害のある人が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを除去するという意味



「ボール犬」の記事では、その本来の意味を少し応用して「バリアフリー」という言葉を使わせていただいたのですが、その本来の意味の部分に対して、コメントをいただきました。
以下に時系列を追って、僕の返信コメントを含めつつご紹介させていただきます。(読みやすいように関連部分を抽出してご紹介しております。全文は当該記事のコメント欄にございますのでそちらをご参照ください)


ほぼ同意ですが… (tugend)


バリアフリー、という言葉で思い出しましたが、各球場のバリアフリー化はなかなか進みませんねぇ。個人的にはフェンス取っ払うことより重要だと思うのですが。


このtugend選手のつぶやきがきっかけになりました。

コメント欄にも書きましたが、球場に行く機会が最近はめっきり少ない僕なので、そこは勝手に「当然すすんでいるもの」と考えていました。


初めまして (とらねえ)  

ずっとROMさせていただいてましたが、初めてコメントさせていただきます。
よろしくお願いします。

バリアフリー化、真に望みます。
うちは身内に車椅子の者がいるんですが、
甲子園球場に行くことが出来ません。
なぜなら「阪神電鉄甲子園駅」にエレベーターがないからです。

終了時間が未定な野球の観戦には、出迎えの福祉タクシーも呼べません。
球場内には車椅子席もあるのですが、自家用車で来られる(来ることができる)方以外はいったいどうやってアクセスされているのかと思います。

阪神は電鉄と球場を持っているのですから、その両方をバリアフリー化出来て初めて本当のバリアフリーと言えると思うのですが…。

車椅子を寄付している赤星選手からも強く訴えて欲しいと密かに願っています。


このとらねえ選手のコメントに対する僕の返信が以下のとおりです。

おそらく車椅子の方が駅に到着すると、駅職員が階段の上り下りをサポートしてくれるのでしょうが…。
あの混雑する甲子園駅ではかなり危険かもしれませんね。

またそれ以上に「周囲のことを考えて、気後れしてしまう」というのが一番問題かもしれません。


>阪神は電鉄と球場を持っているのですから、その両方をバリアフリー化出来て初めて本当のバリアフリーと言えると思うのですが…。


おっしゃるとおりですね。
駅の構造上、エレベーターの設置が難しいなどの理由があるのかもしれませんが、是非とも球場最寄駅のバリアフリーは実現してもらいたいと、痛切に思います。

そのためになにか、できるといいですね。うん。



で、僕が記述した「気後れしてしまう」という部分に関して、再びとらねえ選手からコメントをいただきました。


試合前の甲子園駅の階段は、例えば片足を怪我しているだけでもかなり怖く感じます。
そこを駅員さんが抱えて運んでくれると言っても、もちろん気兼ねもあるでしょうが、運ばれる本人の「恐怖感」が一番強いようです。

試合終了時間がはっきりしているサッカーだと、スタジアムまでタクシーが送り迎えしてくれます。
でも野球は・・・やっぱり最後まで観たいですしね。

甲子園駅近くには「ららぽーと」という巨大ショッピング施設も出来、一層魅力的なエリアになりました。
だからこそ、駅のバリアフリー化を切に望む次第です。


いろいろと他の方からも提言をいただいてるのですが、それは後ほどご紹介するとして、上のコメントに対する僕の返信は以下のとおり。


なるほど。
恐怖感というのは見逃していました。
なかなか実際に体験しないとわかりにくいことですね。

たしかエレベーターの設置が難しい駅には階段にゴンドラのような設備をそなえつけているのを見たことがあります。
それすらもないのですかね?



で、この部分に関してとらねえ選手自らがあらためてお調べになられたようです。

私も調べてみました。
阪神電鉄のバリアフリー情報です。
http://rail.hanshin.co.jp/barrierfree/list.html
やはり甲子園駅には無いんですよね…。

あ、監督のおっしゃる「ゴンドラ」らしきものが、
http://rail.hanshin.co.jp/barrierfree/barrierfree.html
に掲載されてますね。
やっぱりこれも甲子園駅にはないみたいですね。



で、いろいろと気になったので、コメント欄で各球場のバリアフリーに関する情報提供を呼びかけさせていただいたんですよ。
するとさっそくtugend選手が呼応してくださいました。


ちょっとデータ古いですが… (tugend)

コメント入れた後、気になって調べたものをタレコミ致します。
http://www.ne.jp/asahi/dream/ship/
東京ドーム、神宮、西武ドームについて、車いす利用者の視点でアクセスマップを制作されています。

http://www.dpi-japan.org/2actions/2-3/2003/baseball/baseball2003.htm
あるNPOが「障害者のプロ野球観戦」について各球団から回答を得た結果です。

ご参考になれば幸いです。



どうもありがとうございます。
で、このリンク先に関する僕の簡単な考察が以下のとおりです。


この東京ドーム・神宮・西武ドームの情報は、観戦する車椅子の方にとってはとても便利ですね。
たしかに西武ドームは傾斜はきついものの、駅から球場へのアクセスは比較的容易だと思います。(駅からして、地上とほぼ同じ高さにありますから。)


で、いただいた情報のしたの方。
アンケートにすら回答していない球団が2つあるではありませんか。

ホークスとタイガース。

このアンケート、2003年10月ごろのものでしょ?
両リーグの優勝チームがこんな対応では情けないなぁ。(なにか事情があったのなら別ですが)

で、いつも思うのですが。
球場レベルでのファンサービスの話になると、いつもよく頑張ってるなと感心するのは「オリックス」なんですよ。
ジャイアンツがエキサイトシートだなんだと中継でもアナウンサーが騒いでますが、そんなのとっくに神戸はやっていたわけで。

ちなみに介助犬について、広島のみ「その都度協議している」という回答を出しているのはちょっと面白いなと。
おそらくほとんどのケースでOKという判断を出されているのでしょうが、ミッキーくんが活躍すれば「犬はダメ!」とも言えないでしょう(笑)。

そんな雑感はともかく、ここで紹介されている車椅子の方々のコメントも、いろいろと考えさせられますね。

ハード(施設)で追いつかないことはソフト(人間)である程度対応できるとはいえ、「車椅子を抱えてもらっての階段上り下りは怖い」という感覚は、なかなかソフトだけではカバーできない問題ですよね。


さて、以下にはとらねえ選手と同じように球場のバリアフリーを望む由美かえる選手(第二回大喜利甲子園優勝者)のコメントをご紹介させていただきます。


球場のバリアフリー (由美かえる)

ウチのばーちゃんは東京ドームの内野席で転倒して腰をケガして以来車椅子。球場や駅もそうですが、周辺のバリアフリーも重要ですよ。
階段が多かったりするとそれだけ大変ですし。特に東京ドームは周辺に階段がすごく多かった記憶があります。
あと車椅子だけでなく場内の飲食物にも注目。最近の子供は食物アレルギー体質者が多いそうなので、アレルギー体質者向けのメニューがあるといいかもしれません。


なるほど。

なんだか野球界が目指すべきキーワードが見えてきたような気がします。

~全ての野球を愛する人間にとって、やさしい球場~


さて、ここまでご紹介したコメント欄でのやりとりのまとめとして、以下にとらねえ選手が書かれた一文をご紹介いたします。


4歳の時、背番号31のユニフォームを着て初めて甲子園に行き、85年にはライトスタンドで真弓ダンスを踊っていた私の弟が、今は車いすです。

なんとかヤツを甲子園に連れて行ってやりたいというのが、私のささやかな希望です。









さて、行動派のめたか選手からは以下のような提案もいただいてます。

公共交通手段での「バリアフリー」はスタンダードになりつつあるんですが、阪神電車は立ち後れているんでしょうかねー。
(例えば、多くの駅ではエスカレーターが車いす対応になっていたりします。5段分くらいが平になって、見てるとカッコイイですよ。あと、折りたたみタイプのも最近、多いですね。)

この件に関しては、
阪神球団に直接、問い合わせて相談するのが良いのではって思いますね。
自分たちの「受け入れ態勢」が如何に立ち後れているか、を
身を以て知らしめる為にも、ね。
さすがに「自家用車でなければ来るな」とは言えないでしょうから。



こういうご意見もふまえつつ、ちょっと皆様からの各球場+最寄り駅のバリアフリー情報なり、自由なご意見なりをあらためて募ってみようかなと思いまして。

そういった中から、まずは各球場+最寄り駅の「バリアフリー度の採点表」もしくは各球場の「車椅子観戦の手引き」みたいなものが簡単でもいいから作成できればいいなと思いまして。
完成したあかつきには、しけたろうHCに頼んで「きょうろぐ」内に掲載していただいてもいいなと思います。

で、それを材料に各球団やNPBなどに働きかけを考えてみるという方法もあります。
こればっかりはまだ未定ですが。


シーズン前ですし、短期間で情報を集めることは難しいかもしれませんが、この件に関するご感想・ご意見・なんでも結構です。
自由にこの記事のコメント欄に書き込んでいただけますと、幸いです。
(おりがみ選手がおっしゃっていた「球場に保育室を」というようなご意見でも、もちろん結構です)

阪神タイガース・車椅子観戦ガイド~甲子園球場のバリアフリー状況を総まとめ!

2005年04月26日 03時00分56秒 | ☆車椅子で野球観戦!
長らくお待たせいたしました。たくさんの方の情報提供ならびに記事提供をいただきまして、どのような形で記事にしようか迷っていたのですが、とりあえずきっかけとなりました阪神甲子園球場ならびに阪神電鉄・甲子園駅周辺のバリアフリー状況をまとめてみました。

この「各球場に関するバリアフリーの現状を紹介し、車いす観戦などの手引きにする」という企画にご協力、ならびにご賛同いただいた方には、心より感謝しております。
本当にありがとうございました。

なお、この企画をはじめるきっかけならびに経緯に関しては、以下の記事に詳しくあります。
◆全ての野球を愛する人間にとって、やさしい球場を目指して~バリアフリーの情報求む!

ではさっそく阪神タイガースが本拠地とする阪神甲子園球場ならびに、最寄り駅である阪神・甲子園駅のバリアフリー状況についてご紹介してまいります。




【阪神甲子園球場・車椅子観戦のススメ】

◆阪神タイガースの公式サイト
http://www.hanshintigers.jp/index.html

◆阪神甲子園球場の公式サイト
http://www.hanshin.co.jp/koshien/

この公式サイト内の「チケット情報」という項目の中に、車イス席のチケットについて以下の記述があります(サイトの一番下です)。

車椅子席の発売について

車椅子席は、チケットぴあのオペレータ電話予約でのみ発売します。
阪神甲子園球場、チケットぴあ店舗等での直接販売はありません。
必ず下記電話番号でご予約ください。
(発売の際にオペレータより購入方法をご案内いたします。)
・発売日: 発売初日の10:00より電話予約受付を開始します。
・発売方法: チケットぴあ:0570-02-9977 (10:00~18:00 オペレータ予約)



◆車椅子席の入場料金
問い合わせてみないとわからないようなのですが、こちらのサイト情報では「3000円」とのことです。
ただしやや古い情報(97年)で、現在は不明です。
また、付き添い者の入場料に関しても未確認です。


◆車椅子席の場所・移動方法・ようすなど



とらねえ様情報】
・三塁側「イエローシート」および「オレンジシート」のアルプス寄りの部分には、1・2段目に8席、5段目に4席の車椅子席がある
・そこへの入場は、アルプスと外野の間の通路(リリーフカーが通る道)から出来るため、階段はなくスムース(だと思われます)

Solty Woods様情報】
・専用スペースではありませんがアルプスにも二組くらい観戦できるスペースがあります。この場合は試合前ならリリーフカーのところ、試合開始からはその逆サイドから入ります。

ちなみに、とらねえ選手は弟さんが車イスの虎キチ。
また、Solty Woods様は甲子園で球場係員のアルバイトをなさっているそうです。


さてそんななか、TGK様が以下のような写真入りの記事を寄せてくださいました。

・甲子園球場の車椅子席プチレポート(「なにを書くねん?」より)

車イス席に至るまでのスロープ(出来立て)の写真なども撮影してくださってます。
ぜひ参考にしてください。


なお、この項目の最初にご紹介した写真にも、車椅子の方が写っておりますね。
承諾を得て、ハムぞー所長の以下の記事から転載させていただきました。

・北海道日本ハム、甲子園初見参! (「ハムぞーの『職業野球研究所』」より)

このハムぞー所長の記事では三塁側からの球場風景を、豊富な写真でご紹介してくださっています。


◆車椅子用のトイレ
車椅子のままで使えるトイレは、一塁内野側と三塁アルプス側の二個所だけだそうです。

以下のサイトに写真がありました。
http://www.hyogo-c.ed.jp/~imazu-hs/jyugyo/2002/sakuhin24/30416/kurumaisu01.html

場所の詳細、ならびに球場の方のお話も掲載されております。



◆甲子園球場内のバリアフリー状況・まとめ
何人もの方が指摘してくださってるように、甲子園球場は建物自体が古いためにバリアフリーへの対応はあまり進んでいないのが現状です。
ただ2008年(07年オフ?)に甲子園球場は大規模なリニューアル工事を予定しています。
阪神タイガース・赤星憲広選手も球団に要望を出しておられますが、この工事によって障害者用トイレなど各施設もきっと充実すると思われます。



◆甲子園球場への交通アクセスとバリアフリー
電車でのアクセスは、公式サイト内をご参考に。
http://www.hanshin.co.jp/koshien/access/

最寄り駅は阪神電車・甲子園駅になります。
構内案内図もありました。
http://rail.hanshin.co.jp/station/14_koshien/guidemap.html


なお、球場には駐車場がありません。
また、球場周辺は全面駐車禁止になっているそうです。


そして甲子園駅にはエスカレーターと階段しかなく、車椅子用のエレベーターも設置されていません。

ではいったいどうすれば良いのか?
どうして甲子園駅にエレベーターはないのか?


そもそもこの記事を書くきっかけとなった話題です。

というわけで、「阪神電鉄 広報室様」に直接僕がメールにて質問させていただきました(公開を前提に)。
一問一答形式に編集し、以下に掲載させていただきます。




.甲子園駅に車椅子用のエレベーター・もしくは階段昇降機の設置予定はありますか?
また、仮に設置の予定がない場合、その具体的な理由を教えてください。


. 甲子園駅は、ホームコンコース、階段等が狭隘で、エレベーター等の設置スペース確保の余裕がなく、また、駅が盛土構造であること、ホーム中央部及び東西で南北道路が交差していることから、スペースの拡張も困難な状況となっております。
今後、甲子園駅全体の大規模な駅改良の機会をとらえてエレベーター等バリアフリー化施設を整備していきたいと考えておりますが、現段階では具体的な計画には至っておりません。




.車椅子の方が甲子園駅を利用する際の、具体的な対応方法を教えていただけますか?(特に甲子園球場・試合終了時の混雑の際)。
また、車椅子で駅を利用する方へのアドバイスなどいただけますと、ありがたいです。


.通常はエスカレーターを使用し、2人以上の係員でお客様を介助し、別の係員がエスカレータースイッチの操作を行うようにしています。プロ野球開催時は、甲子園駅で降車される際、あらかじめ、お帰りの時間をお伺いして、試合終了後の輸送ピーク時には、お待ちいただくこともある旨をご案内します。
また、お急ぎのお客様については、エスカレーターを使用しないで降車ホームから係員が介助して乗車していただくこともあります。


ご不便をお掛けしているかと存じますが、以上のような状況ですので、何とぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。
 今後とも、阪神電車をよろしくお願いいたします。

阪神電気鉄道株式会社 広報室




以上がメールでのやりとりになります。
お忙しい中、質問に答えてくださった阪神電鉄の広報室様にはあらためて感謝いたします。

車イスでの甲子園駅利用を検討なさっている方のご参考になれば幸いです。


なお駅周辺に今年完成したばかり「ららぽーと甲子園」(ショッピングや食事が楽しめる大型施設)に関しては、バリアフリーへの取り組みが充実しています。

http://www.lalaport-koshien.com/index.html(公式サイト)

多目的トイレの設置はもちろん、オストメイト対応のトイレもあります。
車椅子の無料貸し出しサービスもあるそうですよ。

「高齢者などに優しい建築物としての公的な認定制度である、ハートビル法の認定を受ける予定」というだけあって、素晴らしい。
女性のためのタイガースショップなどもあるはずですので、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか?


【2005.6.11追記】
ナイターの時限定ですが、試合後に甲子園から難波までの直行バスがあるようです。
詳しくは以下のリンクからどうぞ!
http://www.hanshin.co.jp/bus/bus_nanba/index2.html



◆関連リンク

・阪神タイガースがキャンプを張る、安芸市営球場の身体障害者用トイレの写真。
http://aoikuni.web.infoseek.co.jp/chair/kouti/r55.htm

・赤星の熱意届いた!安芸バリアフリー計画
http://osaka.nikkansports.com/otr/p-ot-tp1-041211-0004.html
阪神が春季キャンプを行う高知・安芸市営球場がバリアフリー計画を進めていることが10日、分かった。今年度に入り、三塁側内野席に10席分の車いすシート設置を決定。
(中 略)
三塁側はレフト後方の道路とつながっており、移動は比較的スムーズにできる。観戦する場所だけが問題点だった。


・赤星の契約更改は“銭闘”よりも甲子園の環境作り
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200411/tig2004112304.html

・赤星選手「盗塁の数だけ車イスを贈り続けたい」(インタビュー)
http://www.min-iren.gr.jp/search/06press/shinbun/2005/1347/1347-03.html

・車椅子で甲子園(おそらく高校野球)に行っておられます。
これは…車椅子用の席なんでしょうかね?
http://www.sionnosono.jp/~s-day/gaishutu.htm

・甲子園駅と武庫川駅周辺のバリアフリーに関して、すでに取り組みがある模様(平成16年1月の記者発表資料)
http://www.hyogo-wo.go.jp/news/press/h16_0126.html