今日開会した12月県議会に、原発立地地域への自衛隊の配備を求める意見書が議員提案され、賛成多数で可決しました。
反対は私のみでした。私は反対討論をおこないました。ほかに討論はありませんでした。
■反対討論
日本共産党の佐藤正雄です。ただいま提案されました発議第43号「原子力発電所立地地域への自衛隊の配備を求める意見書」には反対です。
原発があるから自衛隊で守ってほしい、という素朴な住民感情はあるかもしれませんが、もし有事となればターゲットになるのは軍事施設であるわけですから、原発と軍事施設という二重のリスクをかかえることになり賛成できません。
また、ミサイル攻撃・テロ攻撃を想定した文面でもありますが、自衛隊のその際の第一義的優先任務はいわゆる敵への対処であり、地元住民の救援ではないことはよく理解しておかなくてはなりません。
さらに諸外国では民間警備が主体となっていると報道されていますが、日本は民間とともに国営警備、つまり武装した警察部隊によって警備されています。その詳細は機密とされその体制や武器の詳細は県議会にも報告されていませんが、もし、現行では不十分であり真剣に自衛隊誘致を検討されるのであれば、現在の警備体制の詳細な検討と課題の洗い出しをまず県議会としてもおこなうのが先決ではないでしょうか。
以上申し上げて討論といたします。