2018年9月7日 土木部関係の質疑を紹介します。
◯佐藤委員 今回、大雪災害の関係での対応のことであるとか、いろいろ上がっているとは思う。前回6月議会でも質問させてもらったが、県が管理している道路のガードレールなどの防護柵というものの補修状況がどうなっているか資料も見せてもらったのだけれども、まだ半分弱ぐらいというような状況である。そういう予算はここで計上されているとは思うのだが、今後どういう計画できちんと補修をすることになるのか。
◯道路保全課長 道路施設の補修について、どのぐらい傷んでいるか、今後どうしていくかということであるが、ガードレール等は、全体で9,110メートルほど傷んでいる。そのうち、現在、補修完了しているのは4,200メートルであり、国体関係については、3,300メートルほど補修を完了している。残りの箇所については、引き続き補修を進めていきたいと思っている。
◯佐藤委員 国体の施設の関係とか、県外からの選手が通るような道はきれいにしようということで、優先的にやっているということであるが、そのほか、トータルでの完了時期はいつごろになるのか。
◯道路保全課長 この間議会でも話したが、今のところ、ゼロ県債も使用しながら、年内に向けて完了を目指していきたいと思っている。
◯佐藤委員 先日この委員会で北海道を視察してきた。今は大地震で大変になっているのだが、そのとき道と市町との交換除雪について伺った。福井県も県と市町の交換除雪をやってるということであったが、福井県の交換除雪の考え方、距離数は10キロメートルぐらいであるか、もうちょっと福井市議会の意見書の件は別としても、効率的にやれる部分は効率的に県がやる、あるいは市町に任せるところは市町でやってもらう交換除雪、あるいは現物の交換ができなければ、市町から県が費用をもらうとか、いろんな発想をして、より効果的な除雪を今後考えていくことが必要だと思うのだが、その辺はどんなお考えだろうか。
◯道路保全課長 県が市道を除雪する、市町が県道を除雪するという代替除雪は、ここまで県道でこっちが市道というのがあるので、効率を上げるためにやっている。先日お答えしたのは福井市のみの延長であって、福井県全体で申すと、平成29年度、市町道を県が除雪している延長は75.7キロメートル、県道を市町が除雪しているのが65.7キロメートルで、一筆書きとなるようにこれまで調整していて、今後も市町の意見を聞き、協議しながらやっていきたいと思っている。
◯佐藤委員 わかった。
それで、いろいろ業者が減っている。オペレーターが1人しかいないとか、その1人しかいないオペレーターが、連日の出動だととても体がもたない。ことしの冬も1人亡くなった。そういう問題を考えると、例えば、市の部分を県がやって合理的な部分はお金をくれと、そのかわり県がオペレーターを配置して、県道のついでにそこも除雪するというような発想、これだけ会社が減り、オペレーターが減ってる中で、そういう柔軟な交換除雪ではなくて共同除雪みたいな発想、現物が交換できなければお金で処理するしかないのだけれども、それは可能なのか。
◯道路保全課長 今の問いであるけども、まだ市町の計画から、希望とかそういう話を聞いていないので、何とも言えない状態である。県管理道路の除雪については、業者にヒアリングをしながら協議を進めている。オペレーターの多いところ少ないところ、やはり大変だったところはあるので、少し見直しをかけたいと思っていて今協議中である。多分、市町も協議をしながら、県に頼みたいという話があったら、またそれを協議していくが、今の段階で聞いてない。
◯佐藤委員 そういう発想を県が持たないと、変な話であるけど、市町はなかなか金出すので県にやってくれとは言いにくいと思うのである。であるから、業者数も減り、オペレーターも減り、大変になっている中でそういう発想も取り入れて、県は除雪車にGPSもつけることから、柔軟にやっていこうと持ちかけたらどうかと思うのだが、どうか。
◯道路保全課長 まずは、それぞれの道路管理者が計画をする。そこから話が来たら、話にのる。まさに代替除雪などはその一つのあらわれで、市町がちょっとできないのでやってほしい、県がここをやろうということなのである。その協議の場は当然あるし、現在も各土木事務所と市町は協議しているので、その場の中で話が出てきたらということになってくると思う。
◯佐藤委員 4ページの足羽川ダムについて、新幹線の工事費が人件費、消費税、資材費で大幅に値上げになった。足羽川ダムはどういうふうになるのか。
◯河川課長 足羽川ダムの事業費についても、消費税等の影響はもちろんあるところではあるが、一方でコスト縮減等も会議等で専門家の意見を聞きながら進めていると聞いていて、現在、事業費が見直されるという話は聞いていない。
◯佐藤委員 足羽川ダムでコスト縮減ができるなら、新幹線でもコスト縮減してほしいという気持ちであるが、その下の池田町の地域振興策については、今年度は具体的に幾らの予算でどういう内容で取り組んでおられるのか。
◯河川課長 池田町の地域振興策については、現在、周辺の道路のほうを進めている。金額についてであるが、道路改修を進めていたりして、8億円使っているところである。
◯佐藤委員 この財源は、丸々積み立てしたお金から出してるのか。
◯技幹(防災・特定事業) 今の池田町の振興策である道路整備に関しては、国の交付金をいただいて、整備を進めている。
◯佐藤委員 県とかが積み立てたお金は、振興策としては何に使ってるのか。
◯技幹(防災・特定事業) 国から交付金をいただいていて、その裏負担というか、県分の負担に活用させていただいている。
◯佐藤委員 それで、議会に事業報告書が出された足羽川水源地域対策基金、これを見ると、ほとんど資産運用は有価証券でやっている。それは普通の預貯金では利息が余りつかないということでやっているのだろうけど、そんなに大きく損しているわけではないけれども、やはり損が出ている。例えば大阪府公募公債は、金額で言うと80万円ぐらい評価損を出しているのである。具体的な運用は、どういう基準でやられているのか。
◯河川課長 基本的には大きな変動がないものを使っているところであるが、一時的に発生しているということはあると思う。
◯佐藤委員 変な言い方であるけど、福井銀行とか福井信用金庫とか北陸銀行とかに預ければ、利息は余りつかないけれどもマイナスというか、評価損が出ることはないわけである。このお金というのは、いろいろ意見はあるが、基本的に池田町の皆さんのために積み立てたお金で、そういう資金運用で損を出すというのは、余りよくないと思うが、その辺のお考えはどうだろうか。
◯土木部長 委員指摘のとおりだと思う。ただ、全体的に基金をより有効に活用したいという趣旨で、なおかつ余りリスクの高くないものということで選択をして、基金の運用がなされてきたと考えている。指摘のところで、価値として下がっている部分があるところについては、もちろんそれがないほうがいいということもあるので、我々のほうで、どういう方法があるのかというところについては、また関係者のほうでも相談をしたいと思う。
◯佐藤委員 ダムのために協力していただいた池田町民のために使おうというお金であるから、極力、安全な資金運用を最優先にしてお願いしたいと思う。
もう一点いいか。西川知事も4期目である。来年知事選挙が行われるのだが、西川知事がちょうど知事になられたときだと思うけれども、福井空港の拡張計画を中止された。福井空港のために春江町、坂井町、今は坂井市であるけれども、地面を相当買ったが、どれだけの地面を買って、今その地面がどうなっているのか教えていただけるか。
◯港湾空港課長 当時の拡張整備計画に関連して、周辺の環境整備等の用地を購入して、現在、県港湾空港課で管理している土地がある。今当課で管理している面積は、全部で8万平米程度である。
◯佐藤委員 その8万平米の内訳、要するに使っている土地、使っていない土地、売却した土地、これはどうなっているか。
◯港湾空港課長 使っている、使っていないの区分けだが、例えば、田んぼで購入しているところは、そのまま田んぼで管理している。また、雑種地で購入したところは、今雑種地で管理しており、それぞれの面積の合計の数字を持ち合わせていないが、旧春江町、旧坂井町の集落ごとの面積は持ち合わせている。例えば、旧春江町であれば8万平米のうち8,000平米、旧坂井町であれば2万8,000平米、これぐらいの面積を今、当課で管理している。
◯佐藤委員 それで、今後どうなっていくのか。西川知事が改選の時期も迎えることであるから、こういう質問もさせてもらっている。知事に直接聞いたほうがいいのかもしれないが、要するに、このままずっと元の所有者に、県の土地を貸して、例えばお米ならお米をつくり続けてもらっていくのか。それから雑種地ということで、昔は青少年センター建設予定地という看板が立ってたこともあるが、広い土地のまま遊ばせておくのか、その辺、県としての方針をそろそろ、さっき言ったように西川知事になられてもう16年たつわけだから、土木部としてもその辺の方針を明確にして臨む必要があると思う。いつまでもこのままでいいとは思わないだろうけども、その辺はどういう見解なのか。
◯港湾空港課長 今指摘で、例えば青少年センター用地というのがあった。あそこは、かかしのコンテストの会場であったり、地元の方に花をいっぱい植えていただいたり、あと空港の周りの土地は、イベント等の駐車場で使ったり活用している。周辺に用地が点在しているが、空港の今後の利活用の方針に合わせて、いろいろ使えることもあるのではないかということで、それに合わせて今後検討していくことになるかと思う。
◯佐藤委員 あれだけの土地をかかしコンテストで使ってるからというのは、県民が聞いたら怒る。そんなことで詭弁を言うのではなくて、いろいろ経過はわかっているけども、その土地をどうしていくのか、そろそろ県民に対してきちんと説明責任を果たす時期が来てるのではないかということを申し上げているのである。