昨日は、農業委員大会や高浜原発裁判などの学習会と報告集会でした。
農業委員大会では、牧野会長もTPPの合意内容について危惧を表明されていました。「大変ですが、がんばりましょう」という話では終わりません。控室では自民党議員からも「保険といってもどうするんだ」などの声があがっていました。矛盾深まるTPP。妥協ではなく、決別が求められます。
高浜3,4号機について再稼働を認めない仮処分にたいして関電が申し立てていた異議審が終わりました。
報告集会では、裁判長から「争点にたいして関電がきちんと反論していない点もふまえて判断したい」「何万ページの記録を読み込んでいる。非常に考え、悩んでいる」「決定期日は1週間前には知らせる」との発言があったことが紹介されました。
河合弁護士は「日本から原発をなくすのは救国のたたかいだ。近畿の1500万人の水がめを守るたたかい。日本から全部原発をなくすまでたたかいをやめない」と述べました。
マスコミから司法判断と知事の判断は別としている西川知事の態度について問われ、河合弁護士は「とんでもない考え方だ。これから動かすのは過失犯ではなく故意犯になる。再稼働を認めて、事故が起きたらどう責任をとるのか、明確にすべき」と批判しました。
私も、関電や裁判所の争点や注目が、「事故は起こらない」点の強調か、「事故が起きても福島のような被害にはならない」点の強調か、をたずねました。
井戸弁護士は、「関電は安全余裕あるので福島のような事故は起こりえない、と主張している」と答えました。
「事故は起こらない」の強調パレードは福島事故前と同じであり、新たな安全神話の拡大と言えるでしょう。



■NHK
高浜異議審 審理終了
高浜原子力発電所の3号機と4号機について、福井地方裁判所が再稼働を認めない仮処分の決定を出したのに対し、関西電力が異議を申し立てた審理は、13日で終わりました。
高浜原発は決定が覆らなければ、再稼働できない状態が続いているため、決定を出した裁判官とは別の裁判官がどのような判断を示すのか注目されます。
高浜町にある高浜原発3・4号機の再稼働に反対する福井県などの住民9人が申し立てた仮処分について、福井地方裁判所がことし4月、再稼働を認めない決定を出したのに対し、関西電力は異議を申し立て、別の裁判官による審理が行われています。
13日、福井地方裁判所で4回目の審理が行われた結果、裁判所は「一定の結論を出す時期だ」として、13日で審理を終えました。
高浜原発3・4号機について関西電力は、それぞれ、ことし12月下旬と来年1月中旬の再稼働を目指していますが、仮処分の決定により再稼働ができない状態が続いています。
今後、決定を出した裁判官とは別の裁判官が、高浜原発の再稼働についてどう判断するのか注目されます。
また、高浜原発3・4号機の仮処分と同時に住民が申し立てていた大飯原子力発電所3号機と4号機を再稼働しないよう求める仮処分についても、13日で審理を終えました。
裁判所からは判断を示す時期について具体的には示されなかったということです。
住民側“全力尽くした”
13日で、関西電力が申し立てている高浜原発の異議の審理が終わったことについて、弁護団の河合弘之弁護士は「言い残したことも、立証しなかったこともない。やるべきことやったという心境だ。結論は予断を許さないが、何があっても原発をなくすまでは闘いはやめない」と述べました。
また、海渡雄一弁護士は「我々の主張は、ことし4月に仮処分の決定を出した樋口裁判長のときよりも深まっている。それに対して関西電力は反論できなかった」と述べ、裁判所が、関西電力の申し立てている異議を認めないとする判断を示すことに期待を寄せました。