水の丘交通公園

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横浜市交通局 10000系電車

2008-11-02 15:26:49 | 電車図鑑・地下鉄
横浜市営地下鉄グリーンライン(日吉~中山間)開業用に登場した車両である。

平成18年に量産先行車(4連2本)が、翌年に量産車(4連13本)が製造され、
合わせて15本が所属している。

駆動方式に都営大江戸線や大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線などとと同じ
リニアモーター駆動となっており、車体も全長15.6mと小柄(一般的な鉄道車両は
18m~20m程度)なものとなっている。
主制御装置はIGBT式のVVVFインバータ制御である。
台車はダイレクトマウント式ボルスタ付きの空気バネ台車である。

車体はアルミ合金製でドアは片側3箇所に設置している。戸袋部分に
ラインカラーであるグリーンのグラデーションステッカーを貼っている。
量産先行車は、横浜市のイメージカラーであるブルーの
グラデーションであったが、路線名とラインカラーの決定を受けて
貼り替えられている。

座席はロングシートで各車両に車椅子スペースを設置している。
連結部貫通路や座席肘掛にガラスを多用して、狭い車内を広く見せている。
次駅案内や市からのお知らせ、ニュースなどを流す旅客案内装置は、
液晶画面のものをドア両脇に設置している。
また、各ドアにはドアチャイムが設置されている。

運転台は片手操作式ワンハンドルマスコンでATOによる自動運転とワンマン運転に
対応している。

車番の見方は一の位が号車番号、百と十の位が編成番号である。
「10152」号の場合、「10000系第15編成の2号車」という意味になる。
現在は4連だが、需要増による6連化を見込んで一の位「3」と「4」は
欠番になっている。
従って、現在の編成は第1編成を例にとると、中山側から順番に10011+10012+10015+10016となっている。

平成20年3月の開業までに全編成が揃えられた。量産先行車の搬入に際しては
メーカーのある神戸港から洋上を渡り、横浜本牧港から陸送され、
高架線にクレーンで持ち上げられるという、地下鉄車両としては、
かなり変わった方法で行われた。
量産車は、通常通り、JR線を甲種回送され、横浜本牧から陸送である。
なお、横浜市交通局では地下鉄の全座席を優先席としている。
来訪の際は、積極的に席を譲り合っていただくよう御願いしたい。


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