水の丘交通公園

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タビノワ:鶴ヶ城から降りて福島へ

2015-06-28 10:33:39 | レポート:タビノワ
行程
ワシントンホテル前→広田タクシー観光循環バスエコろん号→鶴ヶ城会館…鶴ヶ城見学…鶴ヶ城北口
~会津バス観光循環バス「あかべぇ」~会津若松駅/会津若松~磐越西線~郡山
~東北本線~福島…SL試運転列車見学…ホテル…福島~福島交通飯坂線~飯坂温泉
~福島交通飯坂線~福島

ホテルをチェックアウトしてすぐ目の前にバス停があるのに気付き、時刻表を見るとすぐ観光循環バスが
来るようなのでそれに乗って鶴ヶ城へ向かう。
緑色のボンネットスタイルのマイクロバスがやってきた。
広田タクシー運行の観光循環バス「エコろん」号である。
運賃は乗ってから車掌さんに支払う方式(引き換えで乗車券兼領収書がもらえる)。
ワンマンカーではないため行先を申し出る必要がある。
乗客が私一人ながら丁寧な観光案内を鶴ヶ城会館までしてもらった。
鶴ヶ城へは鶴ヶ城会館の中を通り抜けてお堀沿いの道を行き、敷地へ入る。
正門のところで大きなアオダイショウのお出迎えを受けた。

併設の茶室も見学できる共通券500円を買い城内へ。
石垣に手を加えないようにタラップが渡してあり、そこから城内に入る。
先般リニューアルを終えたばかりということできれいな状態であった。
なお、城内に一切のバリアフリー施設はなくすべて階段で昇降することになる。
天守展望台までは結構いい運動になる。
展望台からは会津市内を見下ろすことができる。
自分から見えるということは相手からも見えるということで戊辰戦争の時は大砲の弾を何発も食らった
ことだろう。
明治に入り解体前の鶴ヶ城の写真が展示されていたが天井や壁に大穴が見られた。
城を下りて築城当時から残るという茶室庭園を見学。500円で抹茶とお菓子がいただけるとのことなので
せっかくなのでいただいくことにした。


 茶室でいただいた冷やし抹茶とおまんじゅう

中々おいしい抹茶でお菓子も甘すぎずもちもちとした食感が楽しいお饅頭だった。

お茶をいただいてからふらふらとバス停の方に向かう。
会館の中が混んでいるように見えたのでバス通りに出るとすぐにバス停を見つけたのでそこで待機。
15分くらいあったので近くのカフェで待とうとしたらコーヒー一杯700円。
素直にバスを待つことにする。

来たのは真っ赤な車体の「あかべぇ」。
バスは市内を縦横に巡回しており、観光客のみならず市民にも利用されている。
古い建物や新しいものが混在した如何にも観光地らしい。

会津若松駅に着き福島行の乗車券を購入(自動券売機では買えない)。
磐越西線のホームに向かうと既に「あかべえ」色の719系が停車中。
逆向きながらクロスシートを確保できた。


 あかべえ色の719系。磐越西線の専用車。

喜多方方面からの磐越西線気動車列車の接続を待って発車。
車体は新しいが床下からは懐かしいモーター音が響く。
遠くに磐梯山を眺められたのはいいが、猪苗代湖は線路の近くまで迫っている場所でも全然見られず
拍子抜けであった。
会津若松から猪苗代までは空席が目立つ如何にも昼下がりの列車という雰囲気だったが猪苗代で団体が
突撃してきて一気に大混雑となった。

郡山で東北本線に乗り継ぐ。同駅始発の719系4連だった。


 東北本線の719系。福島駅にて。

福島に着いて遅い昼飯に構内を彷徨ってると「SL列車報道説明会」なるテーブルが置かれテレビ局がわらわらと
集まってきている。
どこでやるのか分からないので駅併設のデパートにあるラーメン屋で食事を済ませ、改札に戻ると
「SL試運転列車」の表示が。
階段を駆け上り跨線橋から見下ろすと入線予定のホームはすでに人が待っている状態。
このまま跨線橋から見下ろすことにする。

15分~20分くらい待っただろうか、遠くから汽笛が聞こえてきた。
周りの山に反響してどれくらい離れているのか間隔がつかめないがそれから5~6分くらいして姿を現した。


 D51形498号機+12系×5

デゴイチと12系客車だ。まさかこんなところで見られるとは思わなかった。
何しろ最近そこら辺の情報を全く調べないので全くの偶然出会った。
平日の昼ということもあり、人も少なくゆるゆる撮影できた。
これが大宮なら戦争だろう。


 編成写真もゆっくり撮影。

SL試運転列車は駅長さん他のインタビューなどを受けた後、15時34分ごろ郡山へ向けて発車していった。
上の写真を撮った後、柱の陰でじっと見てたので結構煤をかぶってしまった。


 郡山に向けて出発するSL試運転列車

時間的にもちょうどよくなったのでホテルへチェックイン。
中合デパートが入ってるビルの7~10階に入っているホテル辰巳屋。
名前や建物の古めかしさからは想像できないほど立派な内装のホテルであった。
部屋で軽くシャワーを浴びてから今度は福島交通の福島駅ホームへ。
このホームは阿武隈急行と福島交通が共同で使用している。

夕ラッシュの入りで少々混雑する中、阿武隈急行の列車が入るアナウンスがかかる。
見てみると妙にヘッドライトが高い車両が来たのでもしやとおもったらA-417系であった。


 福島駅に入線するA-417系


 A-417系

ラッシュ時の輸送力適正化のため、阿武隈急行がJR東日本より譲り受けた車両である。
基本的に朝夕ラッシュ時にしか動かないため、明朝の列車を狙うつもりでいたが、ここで見られたので
その必要が無くなった。

これを夢中になって撮影していると福島交通の7000系が入線してきた。
元東急の電車ですべてが中間車両からの改造車である。
一部は床置き式の冷房装置を搭載している。
これで飯坂温泉まで一往復。


 飯坂温泉駅にて福島交通7000系。正式には01-7000A形(冷房装置とATS装備という意味)。

夕食にと目星をつけていた喫茶店が臨時休業していたので駅のそば屋で夕飯を済ませてホテルに戻った。

タビノワ:初めての会津~東北旅行初日~

2015-06-27 17:46:18 | レポート:タビノワ
■行程
池袋→特急「きぬがわ」5号→鬼怒川温泉→会津マウントエクスプレス→会津若松

一年ぶりの遠征である。今回は行ったことのない地方をめぐるということで南東北を軽く巡ることにした。
ちょうど福島DCキャンペーンもやってるので何かしらやってるだろうという思惑のもとである。

夜勤を終えて寝ぼけ眼のまま簡単に荷造り。2泊なのでバックパック一個で事足りた。
地元から池袋に出るとちょっと早くそのままホームのベンチにて待機。

平日の昼なのだが男子中高生が何やら喧しい。
カバンには日大豊山のロゴが見えた。
結構名門な筈だが今では駅のホームで騒ぎはしゃぐ程度になってしまったということか。
護国寺から乗ってきて騒いでる連中と同じ制服だからそういうことなのだろう。
うちのすぐ目の前の某有名大学系高校とは大違いである。

20~30分程度待っただろうか。成田エクスプレスなんかを眺めていたら特急「きぬがわ」が
入ってきた。
車両はその成田エクスプレス用だった253系を改造したもの。
先輩の485系が老朽化したのと成田エクスプレスを撤退した時期が重なり、
日韓共催のサッカーW杯輸送の時に作られた6連2本がベースである。

車内は回転リクライニングシートが1100mm間隔で並んでおり、テーブルは向かい合わせでも使えるように
座席の後ろだけでなく肘掛にも小さいのが設置されている。
走行機器も一新されVVVF制御である(元々は武蔵野線に山手線205系を転属させる際に発生させた
界磁添加励磁制御を流用)。
座席間隔自体はグリーン車並みだが座席は普通車のそれで、しかもJR東日本ご自慢の座面のスライド機能はない。
また元の座席間隔と全く異なるので1~5号車では窓割と座席が合わず座ると窓がない座席が何席かある。
6号車はグリーンだったのでそれほど誤差はない。
なお、かつてのグリーン個室は車内販売基地になっている。

栗橋までは湘南新宿ライン宇都宮線を通り、栗橋から東武日光線に入る。
栗橋駅に乗務員専用ホームがあり、ここでJRと東武の乗務員が交代する。

それにしても東武とJRでこうも線路の状態が違うのかというくらい乗り心地が違う。
東武に入ってから全然揺れない。
東武線内は栃木、新鹿沼、下今市に停車していく。
下今市からは鬼怒川線に入るが元々軽便線だったこともあり、カーブがものすごい。


 鬼怒川温泉駅に到着した特急「きぬがわ」。

鬼怒川温泉駅に到着するとすでに向かいに会津鉄道の車両が停車中。
快速会津マウントエクスプレスである。
紹介文では真っ赤なボディにグリーンのラインが入って車内が回転式リクライニングシートのAT-700+AT-750が
専用車として運用されるとあったが居たのは車内が転換クロスシートのAT-650形2連。
正直拍子抜けであった。
座席を確保して一旦、改札を出てからこの先の分の乗車券を買い求める。
後続のスペーシアを待って2~3分遅れで発車となった。


 会津鉄道AT-650形。車内はオール転換クロス。


 会津マウントエクスプレスと東武およびJRからの直通特急はこのように対面で乗り換えが可能。

車窓を眺めていると鬼怒川渓谷にそってびっしりと大型リゾートホテルが軒をそろえる。
しかし、潰れてしまったホテルや大型旅館も少なくない。
特に線路沿いに廃墟となった旅館(その手のサイトではかなり有名なところばかり)がずらりとならび、
悪い意味で壮観であった。
新藤原から野岩鉄道が入る。少し前の方を見ると列車が民家の真下をくぐるというトンネルが見えた。
ここから会津田島まで各駅に停車するがほっとんどトンネルである。
しかし地上部分は美しい渓谷を進み、トンネルはトンネルで苔むしたトンネルや湯野上温泉駅のような
地底駅もあり、それなりには楽しめたがやはり退屈であった。


こんな感じで森の中をいくこともある野岩鉄道

会津田島から会津鉄道に入る。東武の電車が乗り入れてくる最北の地である。
会津田島駅には車庫があり様々な車両が留置されているほか蒸気機関車も保存されている。
列車交換まで5~6分時間があったので眺めていたらお目当てだったAT-700が車庫の中からエンジン音も高らかに
出現。
整備を受けていたのでは仕方がない。


 会津田島の車庫。留置されているのはトロッコ気動車3種。
 一番手前の車両は開業時からのAT-100形最後の生き残りである。

ここから先は田園地帯をひたすら降りていく感じだった。
芦ノ牧温泉では駅舎の中に猫駅長ばすの猫小屋が見えたがそれと同時にスマートタブがブインと呼び出し。
yahoo!ニュースで和歌山電鐡のたま駅長(社長代理)が亡くなられたというニュースだった。

合掌。謹んでお悔やみ申し上げます。

ぼんやり車窓を眺めてると蔵造りの建物がちらほら見えてきて会津が近いことが分かる。
それにしても広い田んぼが多い。秋口にまた黄金の実りを見に来たいものである。
只見線と合流し、西若松で同線のキハ40系4連と交換。
うち3両ロングシート車という輸送力列車だった。

駅カフェで有名な七日町を越えて会津若松に到着。
磐越西線と磐越東線が頭端。他がスルー構造という面白い配線である。
隣接の車庫を見るとJR東日本719系改造の食堂電車フルーティアが留置線に出ていた。


 会津若松駅に到着した会津マウントエクスプレス

 留置線にいた719系フルーティア。

駅の外に出ると街の中心から外れているので結構寂れている。
ホテルに着いてチェックインを済ませ部屋で少し休んだ後、夕飯に出る。

ホテルの目の前に目星をつけていたとんかつ店があったので行って会津名物ソースかつ丼をいただく。
この店大当たりでとてもおいしかった。
かつ一さん、ご馳走様でした。

ホテルに戻り翌日に備えて休んだ。 ~初日完~