水の丘交通公園

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名古屋市交通局 2000形電車(地下鉄)

2013-02-25 15:52:46 | 電車図鑑・地下鉄
名城線と4号線(現在の名城線金山~新瑞橋間。環状線開通までは大曽根~名古屋港間、
つまり現在の名港線の一部を含む区間が名城線であった)で運用されていた1000系、1100系、1200系の
老朽化による置き換えと路線の冷房化、路線の延伸のため登場した車両である。
平成元年~平成16年にかけて6両編成×36本=216両が製造された。
製造を担当したのは日本車輛と日立製作所である。
編成の組み方は金山駅基準で以下の通り。

←名古屋港・新瑞橋方面:2100形+2200形+2300形+2400形+2500形+2600形:栄・大曽根方面→

先頭車は両方ともモーターの無い制御車、中間車はすべて電動車である。
3両の車両に補助電源装置、主制御装置、空気圧縮機などをそれぞれ分散して搭載している。

車体は名城線では初のオールステンレス製で先頭部分は大きな曲線窓と滑らかな流線型となっているのが
大きな特徴となっている。
塗装は先頭部分窓周りから上の部分をブラック、全周に亘ってラインカラーである淡いパープルと
白帯が入る。
尚、一部編成は企業や地元プロ野球チームの広告電車となっている。
行先表示は字幕式で正面と側面に設置されている。

車内はロングシートで初期の車両は通常のモケットシートであるが、途中から着席定員ごとに
凹みを入れたバケットシートに変更されている。
旅客案内装置は車内両端の貫通扉上部にLEDスクロール式のものが設置されていたが、
途中の増備車から路線図式の案内装置をドア上部に設けている。
また、名城線では車体の大きさが16m弱と小さいので車内空間を確保するため
従来の車両では網棚を設けていなかったが、本形式から座席全長に合わせて設置された。
車いすスペースは2110Fから両先頭車に設置している。

主制御装置は素子をGTOとしたVVVFインバータ制御でブレーキは回生ブレーキ併用電気指令ブレーキである。
台車は空気ばね式のボルスタレス台車でモーターの駆動方式はWNカルダン駆動方式ある。
車輪は市電の「無音電車」シリーズ以来の弾性ゴムを挟み込んだ防音車輪を採用している。
集電装置は第三軌条式である。
運転台はデスク型2ハンドルマスコンで速度メーターをデジタル式としている。

本形式は旧型車両の置き換えのみならず、路線延伸に伴う車両増備にも対応させた関係で
長期間製造された。
このため、他路線で導入された新型車で採用された新機軸を少しずつ取り入れている。
平成12年以降、名城線及び名港線は全車両本形式での運行となった。


〇コカ・コーラ社の広告電車になった2120F。ちなみにこれを撮影当時は大曽根~ナゴヤドーム矢田まで
 延伸したばかりで金山側は新瑞橋止まりであった。


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