京成成田スカイアクセス線開業に伴い、同線経由の新しい「スカイライナー」として、
また、大手私鉄で初めての160km/h運転に対応するために登場した車両である。
平成21年~平成22年に8両編成×8本=64両が製造された。
製造を担当したメーカーは日本車輛である。
編成の組み方は成田空港側から順に以下の通り。
AE1-1+AE1-2+AE1-3+AE1-4+AE1-5+AE1-6+AE1-7+AE1-8
形式の「AE」は「Airport Express」の略称である。
なお、「AE」形は京成電鉄で2代目となり、「スカイライナー」用の車両としては
3代目となる(京成の特急専用車としては、1500形、1600形、3150形3191~94号車、
3200形3291~3294号車&3295~3298号車、初代AE形、AE100形に続いて6代目)。
車番の見方はハイフンの前が編成番号、後が号車番号で、第2編成はAE2-1・・・から
始まる。
車種構成は以下の通り。
AE1-1形:成田空港側に運転台を持つ制御電動車。コンプレッサー装備。
AE1-2形:中間電動車。集電装置と主制御装置装備。
AE1-3形:中間電動車。補助電源装置装備。
AE1-4形:中間電動車。サービスコーナー有。集電装置・主制御装置装備。
AE1-5形:中間付随車。トイレ・洗面所・車椅子対応席有。
AE1-6形:中間付随車。コンプレッサー装備。
AE1-7形:中間電動車。補助電源装置装備。
AE1-8形:京成上野側に運転台を持つ制御電動車。集電装置・主制御装置装備。
車体はアルミ製で特急「開運」号用の1600形が一般車格下げの時に使用した車体以来、
久しぶりの採用となった。
デザインは山本寛斎氏によるもので東京と成田空港を最短で結ぶ列車であることから、
「風」をテーマにスピード感を強調した流線型の先頭部分となった。
ヘッドライトは中央部に4つ集中して装備した他、編成番号表示とテールライトは
正面窓丈夫に収まるようになっている。
塗装はストリーム・ホワイトを基調に正面から車体上部にかけてウインド・ブルーと
している。
行き先表示は側面のみでフルカラーLED式となっている。
車内は回転式リクライニングシートで従来のAE100形よりも前後間隔を10㎜、
左右の幅を20㎜広げている。
モケットには新素材の「バネックス」を営業用の鉄道車両で初めて採用し、
座った時の底付き感を無くすようにしている。
テーブルは各座席背面及び仕切り壁壁面に大型のものを設置している他、5号車の
車椅子スペース直後の席は同スペースに座席が設置されていないため、窓側壁面に
小型のテーブルを設置している。
また各座席の脚台にコンセントを2つ設置しており、携帯電話の充電やモバイル
パソコンの利用に対応している。
床面は青をベースに市松模様をグラデーションで入れた。
各客室デッキ寄りにスーツケースなどの大型荷物を置くためのスペースを設置し、
滑り止めのストッパー・バーや監視カメラを設置している。
なお、監視カメラは各出入口デッキ部分にも設けられ、セキュリティ面の向上も
図られている。
ドアは各車両1箇所片引き戸でスーツケースを持っての乗降が容易なように広めに
取られている。
旅客案内装置は各客室仕切り上部にあり、液晶ディスプレイのものを採用し、日本語、
英語、中国語、韓国語の4ヶ国語に対応している他、先頭部分からの前面展望映像も
見ることが可能である。
トイレは5号車にあり、洗面台、一般(洋式)、男性小用、車椅子・身障者対応が
まとめて配置されている。
洗面台は通路上に面した僅かなスペースにあるが、カーテンで仕切ることが
可能である。
男子小用の便器にはフランス製のものを採用しており、国内でよく見られるものとは
デザインが異なる。
この他にサービスコーナーが4号車にあり、小さなバーカウンターと飲み物の
自動販売機が設置されている。
また、この部分には京成の電車で初めてAED(自動式体外徐細動機)を設置している。
主制御装置はVVVFインバータ制御で素子はIGBT式、定速度運転機構付きのものを
採用している。
ブレーキは回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキを採用した。
基礎ブレーキには高速対応のため、電動台車に油圧で作動するキャリバー型
ディスクブレーキ、付随台車に空気圧で作動するテコ式のディスクブレーキを
搭載している。
台車は京成電鉄の電車で初めてのボルスタレス台車で高速運転に対応するため、
蛇行動防止のためのヨーダンパー及び大手私鉄電車では初めての
フルアクティブサスペンションを採用している。
モーターは定格出力175kWの高出力モーターとし、駆動方式はTDカルダン駆動方式
となっている。
この台車については3500形電車や3700形電車で試験を行ったものをベースに
改良を加えたものである。
運転台は片手(左手)操作式のワンハンドルマスコンである。
集電装置はシングルアーム式を採用している。
運用はスカイアクセス線経由の全車指定席特急「スカイライナー」が中心で
印旛日本医大前~空港第2ビル間で日本の大手私鉄最高速度の160km/h運転を
実施し、日暮里~空港第2ビル間を最短36分(京成上野~成田空港間44分)で
走破している。
これ以外にも朝の京成本線経由の上り着席定員制特急「モーニングライナー」、
同じく夕方下りの「イブニングライナー」でも運用されている。
本形式の登場により、京成本線経由の「スカイライナー」及びAE100形電車は
「シティライナー」に愛称を変更したほか、「~ライナー」列車全列車が
デッキ、トイレを含めて全面禁煙となった。
なお、平成23年6月末現在、同年3月11日に発生した東日本大震災及び福島第一原発
事故による電力供給不足を受け、一部列車に運休が発生している。
また、大手私鉄で初めての160km/h運転に対応するために登場した車両である。
平成21年~平成22年に8両編成×8本=64両が製造された。
製造を担当したメーカーは日本車輛である。
編成の組み方は成田空港側から順に以下の通り。
AE1-1+AE1-2+AE1-3+AE1-4+AE1-5+AE1-6+AE1-7+AE1-8
形式の「AE」は「Airport Express」の略称である。
なお、「AE」形は京成電鉄で2代目となり、「スカイライナー」用の車両としては
3代目となる(京成の特急専用車としては、1500形、1600形、3150形3191~94号車、
3200形3291~3294号車&3295~3298号車、初代AE形、AE100形に続いて6代目)。
車番の見方はハイフンの前が編成番号、後が号車番号で、第2編成はAE2-1・・・から
始まる。
車種構成は以下の通り。
AE1-1形:成田空港側に運転台を持つ制御電動車。コンプレッサー装備。
AE1-2形:中間電動車。集電装置と主制御装置装備。
AE1-3形:中間電動車。補助電源装置装備。
AE1-4形:中間電動車。サービスコーナー有。集電装置・主制御装置装備。
AE1-5形:中間付随車。トイレ・洗面所・車椅子対応席有。
AE1-6形:中間付随車。コンプレッサー装備。
AE1-7形:中間電動車。補助電源装置装備。
AE1-8形:京成上野側に運転台を持つ制御電動車。集電装置・主制御装置装備。
車体はアルミ製で特急「開運」号用の1600形が一般車格下げの時に使用した車体以来、
久しぶりの採用となった。
デザインは山本寛斎氏によるもので東京と成田空港を最短で結ぶ列車であることから、
「風」をテーマにスピード感を強調した流線型の先頭部分となった。
ヘッドライトは中央部に4つ集中して装備した他、編成番号表示とテールライトは
正面窓丈夫に収まるようになっている。
塗装はストリーム・ホワイトを基調に正面から車体上部にかけてウインド・ブルーと
している。
行き先表示は側面のみでフルカラーLED式となっている。
車内は回転式リクライニングシートで従来のAE100形よりも前後間隔を10㎜、
左右の幅を20㎜広げている。
モケットには新素材の「バネックス」を営業用の鉄道車両で初めて採用し、
座った時の底付き感を無くすようにしている。
テーブルは各座席背面及び仕切り壁壁面に大型のものを設置している他、5号車の
車椅子スペース直後の席は同スペースに座席が設置されていないため、窓側壁面に
小型のテーブルを設置している。
また各座席の脚台にコンセントを2つ設置しており、携帯電話の充電やモバイル
パソコンの利用に対応している。
床面は青をベースに市松模様をグラデーションで入れた。
各客室デッキ寄りにスーツケースなどの大型荷物を置くためのスペースを設置し、
滑り止めのストッパー・バーや監視カメラを設置している。
なお、監視カメラは各出入口デッキ部分にも設けられ、セキュリティ面の向上も
図られている。
ドアは各車両1箇所片引き戸でスーツケースを持っての乗降が容易なように広めに
取られている。
旅客案内装置は各客室仕切り上部にあり、液晶ディスプレイのものを採用し、日本語、
英語、中国語、韓国語の4ヶ国語に対応している他、先頭部分からの前面展望映像も
見ることが可能である。
トイレは5号車にあり、洗面台、一般(洋式)、男性小用、車椅子・身障者対応が
まとめて配置されている。
洗面台は通路上に面した僅かなスペースにあるが、カーテンで仕切ることが
可能である。
男子小用の便器にはフランス製のものを採用しており、国内でよく見られるものとは
デザインが異なる。
この他にサービスコーナーが4号車にあり、小さなバーカウンターと飲み物の
自動販売機が設置されている。
また、この部分には京成の電車で初めてAED(自動式体外徐細動機)を設置している。
主制御装置はVVVFインバータ制御で素子はIGBT式、定速度運転機構付きのものを
採用している。
ブレーキは回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキを採用した。
基礎ブレーキには高速対応のため、電動台車に油圧で作動するキャリバー型
ディスクブレーキ、付随台車に空気圧で作動するテコ式のディスクブレーキを
搭載している。
台車は京成電鉄の電車で初めてのボルスタレス台車で高速運転に対応するため、
蛇行動防止のためのヨーダンパー及び大手私鉄電車では初めての
フルアクティブサスペンションを採用している。
モーターは定格出力175kWの高出力モーターとし、駆動方式はTDカルダン駆動方式
となっている。
この台車については3500形電車や3700形電車で試験を行ったものをベースに
改良を加えたものである。
運転台は片手(左手)操作式のワンハンドルマスコンである。
集電装置はシングルアーム式を採用している。
運用はスカイアクセス線経由の全車指定席特急「スカイライナー」が中心で
印旛日本医大前~空港第2ビル間で日本の大手私鉄最高速度の160km/h運転を
実施し、日暮里~空港第2ビル間を最短36分(京成上野~成田空港間44分)で
走破している。
これ以外にも朝の京成本線経由の上り着席定員制特急「モーニングライナー」、
同じく夕方下りの「イブニングライナー」でも運用されている。
本形式の登場により、京成本線経由の「スカイライナー」及びAE100形電車は
「シティライナー」に愛称を変更したほか、「~ライナー」列車全列車が
デッキ、トイレを含めて全面禁煙となった。
なお、平成23年6月末現在、同年3月11日に発生した東日本大震災及び福島第一原発
事故による電力供給不足を受け、一部列車に運休が発生している。