水の丘交通公園

鉄道メインの乗り物図鑑です。
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用途を申告してください。

今日のお写真:東京メトロ 10000系電車

2012-06-28 19:35:37 | 今日のお写真
地元ネタから、今日の1枚です。
明後日、西武池袋線練馬高野台~石神井公園間の複々線高架事業完成に伴い、ダイヤ改正があります。
まぁ私は有楽町線ユーザーながら東武東上線側の人間なのであまり影響はありませんが。
今回の改正で朝ラッシュに運転していた練馬高野台駅発着の列車が廃止となり、石神井公園駅に
始発駅が変更となります。
練馬高野台駅のユーザーにはちょいと痛いお話かもしれません。
ただこの改正、今まで保谷発着だった西武線池袋側からの各駅停車も一部が石神井公園駅
発着となっており、時間帯によっては大泉学園駅と保谷駅は列車が減ってしまっています。
まぁここは痛しかゆしな部分ですね。

写真は練馬高野台の通過線を行く10000系の快速新木場行。
左に分かれるカーブの先が折り返し用の留置線があったところでした。
留置線ができるまでは高架を降りてくる下り電車を煽りで撮れるいい撮影スポットが
あったんですがね…。

JR北海道 789系電車1000番台

2012-06-25 18:01:07 | 電車図鑑・JR新系列特急用車両
旭川~札幌間の特急「ライラック」及び札幌~新千歳空港間の快速「エアポート」、札幌~東室蘭間の
特急「すずらん」で運用されていた781系電車の老朽化に伴う置き換えのために登場したものである。
平成19年に5両編成×7本=35両が製造された。
製造を担当したのは川崎重工と東急車輛(現・総合車両製作所)である。
編成の組み方は旭川・新千歳空港側より以下の通りとなる。

クハ789-1000+モハ789-1000+サハ789-1000+モハ789-2000+クハ789-2000

クハ789-1000
:旭川・新千歳空港側の先頭車でトイレ・洗面所付の普通車。
モハ789-1000
:モーターを搭載する中間電動車で普通車。飲み物の自販機がある。
サハ789-1000
:パンタ・主変圧器・補助電源装置を持つ中間付随車で普通車。以前はカード式公衆電話を設置してい
た。
モハ789-2000
:モーターを搭載する中間電動車で「uシート(指定席)」車。車掌室・身障者対応トイレ・大型荷物
置き場・車いす対応座席を有する。
クハ789-1000
:札幌側の先頭車でトイレ・洗面所付の普通車。車いす対応座席を有する。

編成番号は1000番台車のものに「HL」を冠し、第1編成なら「HL-1001」編成と呼称する。

車体は先頭部が普通鋼鉄製、それ以外がオールステンレス製となっている。
基本的に津軽海峡線の特急「スーパー白鳥」で運用されている同系の基本番台車をベースに
しているが、運用の違いから随所に違いがみられる。
正面は分割・併合の必要性がないことから非貫通型とされ、乗務員室も専用の側面扉が用意されて
旅客スペースと完全に仕切られた。
このため、特急「スーパー北斗」で運用されている「HEAT281」キハ281系気動車以来の最前部の
展望デッキが無くなった。
但し、前方監視用の小窓は非常用として残されている。
塗色は側面にバイオレットの濃淡と萌黄色(JR北海道のコーポレートカラー)の帯を配している。
先頭部分は側面に合わせたシルバーメタリックとし、正面中央部分を縦に黒く塗っている。
列車愛称表示は正面に行先表示は側面にあり正面愛称表示はフルカラーLED、側面のものは
3色LEDを採用している。

車内は同じ普通車ながら自由席車と「uシート」と呼ばれる指定席車の2クラスとなっている。
まず「uシート」は左右2列配置(車いす対応席のみ1列配置)の回転式リクライニングシートである。
座席の間隔は1050mmで枕の部分が独立して可動し、任意の位置で固定できるようになっている。
側面窓も自由席車が2列で1枚の横長のものなのに対し、グリーン車並みに1列1枚の窓が
割り振られている。
テーブルは背面設置でノートパソコンなら簡単に乗せられる程度の大型のものである。
また各座席にモバイルコンセントが用意されている。
自由席車は同じく左右2列配置(車いす対応席は1列配置)の回転リクライニングシートである。
座席の間隔は980mmでテーブルは指定席車と同じく大型のものが座席背面に設置されている。
ただし、モバイルコンセントの設置はない。
座席のモケットの色はどちらもブラウン系で落ち着いた雰囲気にまとめられている。
旅客案内装置は客室出入口上部のLEDスクロール式のものを装備している。
トイレと洗面所は1・4・5号車にあり、男子小用と共用の洋式個室が備わる。
各共用個室にはベビーホルダーも備わっている。
このうち4号車のものは大型の身障者対応型でJR北海道の特急車では
初めてオストメイト対応トイレとなっている。このトイレにはベビーベッドも備える。
洗面所はカーテンなどの簡易なものではなく扉で仕切れるようになっている。
この他、4号車に大型荷物置き場、2号車に飲み物の自動販売機を設置している。
3号車にはカード式公衆電話が設置されていたが、平成21年に使用を停止し、後に撤去された。

主制御装置は札幌近郊で運用されている731系電車のものと同等のIGBT式VVVFインバータ制御を
採用している。
本形式ではサハ789-1000から両隣のモハ789に電力を供給する方法がとられ、5両編成中2両を
電動車としている。
この状態でも走行性能を維持するため、台車やモーターの強化を図っている。
台車は軸箱支持をモノリンク式としたヨーダンパー付ボルスタレス台車でモーターの駆動方式は
TDカルダン方式である。
ブレーキは抑速・回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキである。

本区分は全車が札幌運転所所属で運用されている列車は特急「ライラック」や
特急「スーパーホワイトアロー」の後任となった特急「スーパーカムイ」、快速「エアポート」と
札幌運転所までの入出庫列車となる「ホームライナー」である。
車両運用の都合で特急「すずらん」に使用されることもある。
全部で35両が製造されたうち、HL-1005編成は平成22年の1月末に深川~妹背牛間の踏切で
大型トラックに衝突され先頭部は大破し、他の車両も車体の基礎となる台枠にダメージを
負ったため、平成23年3月に廃車となり、解体されている。
この事故を機に、これまで先頭部分まで立ち入ることができた他の特急車も仕切りを
設けるなどの改造を受け、最前部での北の大地のダイナミックな展望を楽しむことが
できなくなってしまった。
なお、平成23年度現在、追加の製造は行われていない。


○「uシート」車車内。専用の枕カバーがかけられているのがわかる。


○自由席車車内。色味が違うだけで基本的にオリジナルの789系やキハ261系などに採用されている
 ものと同等。


○ホームライナー運用に就く789系1000番台。

阪堺電気軌道 モ501形電車

2012-06-22 20:24:11 | 電車図鑑・路面電車
老朽化の進んだ大型木造ボギー車のモ101形電車の一部置き換えのため、登場した車両である。
昭和32年に501号~505号の5両が製造された。
製造を担当したメーカーは帝国車輛(→東急車輛→総合車両製作所)である。
以前は連結運転も可能であったが、基本的に単行運転用であるため決まった編成は組まない。

車体は全鋼製で製造当時、大阪市電で導入が進められていた3001形電車や2600形電車などと
同等のスタイルのものとした。
正面は中央の窓を大きくとり、左右の窓を細長くした独自のものとなった。
行先表示は正面にあり、登場時は大型のもので左の小窓に系統番号、右の大窓に行先を
表示する字幕式のものであったが、現在は在来のモ161形などと同じ小型の字幕に改修されている。
塗装はオリジナルがクリームにグリーンのツートンで正面は「金太郎」風の塗り分けであったが、
現在は広告塗装などがあり、特に定まっていない。

車内はオールロングシートで進行方向右側は運転席のすぐ後ろまで座席が伸ばされている。
側面窓はすべて1段下降式(バランサー無の落とし窓)で、当時の南海本線で運用されていた
11001系電車(リンク先参照)とよく似ており、バス窓となっている大阪市電の3001形などと大きく
異なる部分であった。
ドアは前中式で全て片引き戸となっている。

主制御装置は抵抗制御で路面電車では珍しい総括制御が可能な多段式制御器を採用した。
ブレーキはセルラップ式の発電ブレーキ併用空気自動ブレーキを採用している。
台車には日本の路面電車で初めてのタイヤフラム式空気ばね台車(軸箱支持はエコノミー)を
採用し、駆動方式には遊び歯車付2段減速式平行カルダンを阪堺電車で初めて採用している。
これらの装備は現代でも通用するものであり、当時としても路面電車らしからぬ高スペックを
誇っている。
この他に正面下部に連結器を有していたが、連結運転が廃止されたため、撤去されている。

登場以来、阪堺電車のエース的存在の車両であり、全線で運用されている。
昭和51年に列車のワンマン化が実施され、本形式も改造された。
その際に既述の正面字幕の改修が行われている。
ブレーキは発電ブレーキの扱いの難しさから間もなく使用が中止され、南海電鉄から分社された
昭和55年に通常の空気自動ブレーキに改造された。
その後、昭和60年~61年にかけて実施された冷房化の際に発電ブレーキそのものが
撤去されている。
この冷房化と発電ブレーキの撤去に伴い、ブレーキの利きがほかの形式に比べて劣るようになって
しまった。
しかし、昭和20年代後半~30年代前半にかけて登場した高性能路面電車の貴重な生き残りで
所有者を一度も変えず、全車健在というのは本形式が最後である。
塗装は平成24年現在、501号車が「雲塗装・オレンジ」、502号車が「都電カラー(イエローに赤帯)」、
503号が沿線のパチンコ屋の広告塗装、504号車が登場時の復刻塗装、
505号が「キン肉マンプロジェクト」となっている。


○本形式の空気ばね台車。同年代の路面電車で同様の台車を採用したものがあったが、
 現役のものはごく少数である。


○都電カラーをまとったモ502号車。

今日のお写真:名古屋鉄道 1000系「パノラマSuper」

2012-06-16 11:59:59 | 今日のお写真
ちょいと先になりますが、少しは落ち着いてきたので少しだけ遠征用と考えています。
まずリハビリを兼ねて来月、上毛電鉄や東武鉄道伊勢崎各線、富士急行、いすみ鉄道、
小湊鐵道など少しだけ遠出をしてみます。

9月の誕生日旅行については「東海の赤い電車」をテーマに名古屋鉄道、豊橋鉄道、遠州鉄道を
廻ろうかと思ってます。
名古屋鉄道は廃車の始まった6000系電車を中心に未乗車区間を攻めようかと。
瀬戸線の6600系に乗れたら◎。
豊橋鉄道は久しぶりに渥美線に乗ってみたいですね。車両は1800系(旧東急7200系)ばかりですけど。
遠州鉄道は朝の30系電車(電制付吊り掛け車!)を楽しみつつ、各形式を撮影し、
西鹿島から天竜二俣まで足を延ばして機関庫の見学もしたいと考えています。
まだ未決定ですが、今年初めての「タビノワ」更新になりますので気合を入れていきたいと
考えてますよ。

写真は今は亡き1000系「パノラマSuper」全車特別車編成。今は5000系に生まれ変わってます。

今日のお写真:東武鉄道 10030系電車(リニューアル車)

2012-06-13 21:40:02 | 今日のお写真
今日は地元でお馴染みの東武鉄道10030系電車のリニューアル車です。
車内は9000系副都心線改造車並になってとても良くなりました。
座席の掛け心地が硬すぎず、柔らかすぎずで丁度いいんですよこれ。

このところ、東上線は日中の人身事故が多くて多くて…。
今日も上板橋であったらしく…。頼むから朝ラッシュ時だけはやめて欲しいです。

JR西日本 183系電車700・800番台/200番台

2012-06-12 23:59:09 | 電車図鑑・国鉄型特急用車両
福知山線宝塚~城崎間の電化で新設された特急「北近畿」に使用されていた485系から交流電化
区間用の機器を降ろして直流区間専用車としたものである。
平成2年~3年と平成8年、平成16年、平成21年に改造が実施されている。
この他に交流機器を降ろさず使用停止に留めた200番台があり、今回はこれも含めて紹介する。
構成形式と番台区分は以下の通り。

■モハ183形
・モハ182形とユニットを組む中間電動車で客室は普通車。主制御装置搭載。
番台区分は以下の通り。
モハ183形800番台(モハ183-801~モハ183-821)
:モハ485形を種車とした車両のうち箱型分散クーラー搭載車を指す。
モハ183形850番台(モハ183-851~モハ183-854)
:モハ485系を種車とした車両のうちきのこ型クーラー搭載車を指す。
種車となったモハ485形の中でも古い部類の車両であったため、平成9年までに全車廃車。
モハ183形1800番台(モハ183-1801~モハ183-1806)
:モハ485形1000番台を種車としたグループ。

■クモハ183形
旧特急「スーパー雷鳥」編成で特急「しらさぎ」での運用後、遊休化していたクモハ485形200番台を
転用したものである。運転台の構造は485系オリジナルのものとは異なる中間車の構体に
平妻の貫通型運転台を設けたもの。
番台区分は以下の通り。
クモハ183形200番台(クモハ183-201~クモハ183-206)
:クモハ485形200番台を種車とした制御電動車。-以下同番号のモハ182形とユニットを組む。

■モハ182形
モハ183形とユニットを組む中間電動車で客室は普通車。電動発電機、空気圧縮機などを搭載。
モハ484形だった時は主変圧器などを積んでいたがこれらは撤去ないし機能停止としている。
モハ183形とは異なり、番台区分は改造元となった車両によって異なっている。
番台区分は以下の通り。
モハ182形700番台(モハ182-701~モハ182-713)
:モハ484形200番台を種車とするグループ。
モハ182形800番台(モハ182-801~モハ182-804)
:モハ484形600番台を種車とするグループ。
モハ182形850番台(モハ182-851~モハ182-854)
:モハ484形0番台を種車とするグループ。
モハ182-1800番台(モハ182-1801~モハ182-1805)
:モハ484形1000番台を種車とするグループ。
モハ182-200番台(モハ182-201~モハ182-209)
:モハ484形200番台を種車とし、交流機器を撤去せず使用停止に留めたグループ。
モハ182-300番台(モハ182-301・モハ182-302)
:モハ484形600番台を種車とするグループで交流機器を撤去せず使用停止にしたもの。
モハ182形1300番台(モハ182-1301)
:モハ484形1000番台を種車とし交流機器を撤去せず使用停止にしたもの。現状1両のみ。

■クロ183形
制御車で客室はグリーン車。種車は様々だが元々はクハ481形をグリーン車化したものである。
改造の内容や種車によって以下のように区分される。
クロ183形2700番台(クロ183-2701~クロ183-2709)
:クハ481形300番台を種車とするグループ。-以下2701~2706は改造と同時にグリーン車化
されたもの。-以下2707~2709は特急「雷鳥」から離脱したクロ481-2300番台からの編入車である。
尤もクロ481-2300番台も元を糺せばクハ481-300番台からの改造車である。
クロ183形2750番台(クロ183-2751)
クハ489形700番台を種車とするもの。現状1両のみ。

■クロハ183形
制御車で客室は運転台側1/3がグリーン車、残りが普通車である。種車はクロハ481形200番台、
ないしは300番台である。
番台区分は以下の通り。
クロハ183-700番台(クロハ183-701)
クロハ481形300番台を種車とするもの。1両のみ。
クロハ183-800番台(クロハ183-801~クロハ183-806)
クロハ481-200番台を種車とするグループ。

■クハ183形
制御車で客室は普通車。やはり種車の違いで以下のように車番区分がされている。
クハ183形600番台(クハ183-601)
:クハ489形600番台を種車とするもの。1両のみ。
クハ183形700番台(クハ183-701~クハ183-712)
:クハ481形300を種車とするもの。
クハ183形750番台(クハ183-751・クハ183-752)
:クハ481形750番台を種車とするもの。
クハ183形800番台(クハ183-801)
:クハ481形800番台を種車とするもの。
クハ183形850番台(クハ183-851)
:クハ481形850番台を種車とするもの。
クハ183形200番台(クハ183-201~クハ183-207)
:クハ481形200番台を種車とするもの。交直切り替えスイッチの回路を切っただけのもの。

車体は普通鋼鉄製で種車となった485系のものをほぼ手を加えずそのまま使用している。
種車によって先頭車は高運転台・貫通型、非貫通型、高運転台・簡易貫通型、低運転台・貫通型の
3種類が存在する。
オリジナルの183系では運転席上部のヘッドライトは設置されていないが、本形式は485系時代のまま
撤去されずに残されている(国鉄時代、特急車の運転台上部のヘッドライトの有無が直流専用車と
交直両用車・交流専用車を見た目で判別する基準の一つだった。但し、「こだま」形こと直流専用の
151系は181系化前後まで運転台上のヘッドライトを付けていた)。
塗装は485系と判別しやすいように、クリームにエンジの国鉄特急色に窓下にエンジの細帯を
追加している。
また、「しらさぎ」からの転用車が入る前後に一部の編成で塗装が変更され、ホワイトにグレーと
ブルーのラインが入った新塗装にされたものも存在する。
ヘッドマーク、行先表示は変更なく字幕式である。

車内はグリーン車、普通車とも回転式リクライニングシートである。
グリーン車はクロは1:2配置で281系特急「はるか」と同じものを採用しており、テーブルは
肘掛収納で跳ね上げ式のフットレスト付、クロハのものは2:2配置で583系急行「きたぐに」
などで採用されたものと同等のもので同じくテーブルは肘掛に内蔵、跳ね上げ式の
フットレスト付となっている。
クロハのグリーン客室と普通客室の仕切りとグリーン客室と運転席後方の仕切りの間には
小荷物が置けるスペースが設置されている。
普通車は左右2:2配置でテーブルは背もたれ裏に折り畳みテーブルを設けたものである。
ドアは各車両片側1か所・片引き戸でオリジナルの183系と大きく異なる部分の一つとなっている。
車いすスペースなどのバリアフリー設備は構造上設けていない。
なお、485系では設けられているドアステップは近年、ホームの高床化が進み、段差が減って
来たことから、本形式では埋められている。
トイレは各車両に設置され、クロ、クロハは洋式、普通車は和式である。
編成中偶数号車となる車両には飲み物の自動販売機を設置している。

主制御装置は抵抗制御でブレーキは抑速ブレーキ機能付き発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキで
基本的に変更はない。
台車は軸箱支持をウイングバネとしたインダイレクト式空気ばね台車でモーターの駆動方式は
中空軸平行カルダン駆動方式である。
485系時代に搭載していた交流電化区間対応の機器については取り外されるか、使用停止措置が
取られている。
なお、取り外された交流電化対応機器は七尾線電化に伴い113系近郊形電車を改造した
415系800番台に流用された。

投入は既述の通り平成2年で特急「北近畿」及び「ほくせつライナー」で運用を開始した。
平成8年に山陰本線の京都~城崎間が電化されると特急「北近畿」のほか、
特急「文殊」、「きのさき」、「はしだて」、「まいづる」でも運用を開始している。
その後、北陸本線などから捻出される485系から必要に応じて改造が行われ、
形式内でも老朽化の激しかったモハ183形850番台などの置き換えも実施されている。
長く北近畿ビッグXネットワークの顔として活躍したが、平成23年3月のダイヤ改正より
287系電車が投入され、本格的な置き換えが開始されている。
これにより200番台車は全車が定期運用を離脱しており、現在はクロハ、ないしはクロを先頭とした
6両編成×6本=36両と4両編成×1本=4両が運用に就いている。
平成23年3月ダイヤ改正時点での運用列車は以下の通りである。
特急「こうのとり」1・3・6・7・12・14・15・17・18・21・22・25・26号
特急「きのさき」2・3・6・10・11・16・17号
特急「はしだて」1・6・7・10号


○グリーン車。写真はクロハの半室グリーン。


○普通車。JR西日本の国鉄形標準ともいえる車内。一部はリニューアル改造を受けたものもある。


○中間車。ドアが片側にない、窓下に細帯が1本追加されているなどの違いがよくわかる。


○ドアステップ。埋められている。


○新塗装車。写真は200番台車で既に引退している。

今日の1枚:近江鉄道800系電車

2012-06-07 18:39:00 | 今日のお写真
昨日「聖地」ネタをやったので今日もやっちゃいます。
今日は「けいおん!」の聖地、豊郷を走る近江鉄道の電車です。
まさかこんなことで観光客の利用が増えるとは思いもよらなかったでしょう。
「けいおん!」本編(最初の4人の話)は最終回を迎えましたが、今後どうなっていくのかは
気がかりです。
7月に劇場版のDVDが出るので何かしらのアクションはあるかもしれませんが…。

趣味的にも近江鉄道は興味深い車両が多いです。写真の800系も車籍をさかのぼると明治時代の
客車まで到達するものがあったりします(改造扱いにすると籍が継続するため)し、
何よりラッピングが楽しいです。
本形式のラッピング車は追々紹介しようと思ってます。

豊郷へ向かわれる方へ。列車の本数が思いのほか少ないので往復の列車の時間の確認を
お忘れなく。
少ないとは思いますが、大阪方面から近江八幡経由で豊郷へ向かう場合、11時台には彦根まで
ノンストップの快速が運転されているので乗り間違いの無いようにご注意ください。
快速停車駅は貴生川からだと米原方面のみの運行で水口城南、水口石橋、水口、日野、桜川、
八日市、彦根、鳥居本、フジテック前、終点の米原の順となります。
多賀大社への乗換駅である高宮にも(なぜか)止まらないので要注意です。

今日の1枚:JR西日本 415系800番台電車「能登ふるさと博」号

2012-06-06 22:46:29 | 今日のお写真
今日は私の友人が某アニメの聖地に向かうと聞きまして、その聖地へ向かう途上で乗るであろう
七尾線の415系800番台です。
元々は福知山線で運用していた113系800番台に城崎温泉・天橋立方面への特急に使われていた
485系特急形電車の交流機器をもらって交流区間と直流区間の両方走れる415系電車の
800番台車となったわけです。
見た目は決して新しいとは言えませんが、座席などは改良されてます(トイレの前以外)。
ちなみにトイレは昔の和式便所なので身障者の方には辛いかも…。

能登半島へはこれらの鈍行のほか、特急「サンダーバード」、「はくたか」、「しらさぎ」も
乗り入れてます。
北陸観光の折にはぜひご利用願いたいですね。その先の第3セクター鉄道、のと鉄道も
よろしくお願いします。

東京都交通局 5300形電車

2012-06-04 16:21:35 | 電車図鑑・地下鉄
浅草線で運用されていた開業以来の5000形電車の老朽化の進行と直通先各社の冷房車の導入が
進みサービス面での強化を図るため登場した車両である。
平成3年~平成9年にかけて8両編成×27本=216両が製造された。
製造を担当したメーカーは日本車輛、川崎重工、日立製作所、近畿車輛である。
編成の組み方は浅草線西馬込側から順に以下の通りである。

5300-1+5300-2+5300-3+5300-4+5300-5+5300-6+5300-7+5300-8

-(ハイフン)手前2桁が編成番号、以下が号車番号となる。
電動車は5300-1、5300-3、5300-6、5300-8でそれ以外は付随車となる。
主制御装置は上記の電動車と同じでパンタグラフは5300-3と5300-6に2基ずつ搭載されている。
その他、バッテリーは5300-1と5300-8、補助電源装置は5300-2と5300-7にDC-DCコンバータ、
エアコンプレッサーは5300-4と5300-5にそれぞれ搭載される。

車体はアルミ製で大型押し出し形材を多用して軽量化を図っている。
正面はスピード感を意識した「く」の字型の流線型となっており、丸味と直線を組み合わせた
デザインとなっている。
ヘッドライトとテールライトは左右窓下に設けられ、いずれも丸ライトで貫通扉は非常脱出用と
なり、正面向かって左側に寄せている。
正面下部には短めのスカートが設けられていたが、平成6年に増備された5315編成から
大型のものに変更されている。
アルミ車ながら全体に塗装が施されており、全体を白、窓下部にオレンジとエンジの細帯が入り、
正面窓周りと側面行先表示機周りはブラックとなっている。
行先表示は正面と側面にあり、いずれも3色式LEDで都営地下鉄で初めての採用となった。

車内はロングシートで握り棒や袖仕切りなどに曲面を多く用いているのが特徴となっている。
座席の表地は当初、背もたれがピンク、座布団がグレーの2色構成だったが現在は大江戸線
12-000形と同等の濃いピンク色一色のものとなっている(優先席は紫→青)。
側面窓は一段下降式で巻き上げ式ブラインドには「隅田川のさざなみ」を表現したものを
採用している。
ドアは片側3か所で全て両引き戸である。
ドア上部には旅客案内装置が設けられ、片方をLEDスクロール式、もう片方をマップ式として
これを左右に交互に配置していたが、マップ式の方は度重なる運転系統の変更に対応しきれず、
使用が中止されそのまま広告枠になった。
車いすスペースは当初、5300-4と5300-5に配置されていたが、平成4年製造の5307編成から
先頭車の5300-1と5300-8に位置を変更している。

主制御装置はGTO素子のVVVFインバータ制御方式で三菱電機製のものを採用し、
独自の起動音が特徴となっている。
ブレーキは回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキである。
台車は軸箱支持を積層ゴムとしたダイレクトマウント式空気ばね台車を採用した。
モーターの駆動方式はWN駆動方式である。
モーターの出力は5301~5326編成が165kwであるが最終の5327編成だけ180kwに増強されている。
これは同編成を導入した当時、京急線で快特の120km/h開始が計画されていたための変更点で
ある。
元々本形式は120km/hを出すこと自体は可能であるが中速域での加速が鈍く、最終的には
120km/h運転の対象外とされた。

運用されている区間は浅草線前線のほか、京成電鉄の押上線、青砥から先成田空港までの
京成本線、北総鉄道線(印旛日本医大まで。京成スカイアクセスには乗り入れ無し)、
京浜急行電鉄の泉岳寺から京急堀之内までの京急本線、逗子線、空港線、久里浜線である。
現在でも十分運用範囲は広いがかつては京成電鉄京成本線の京成上野や芝山鉄道芝山千代田まで
乗り入れたこともあった。
種別も千差万別で各駅停車からエアポート快特まで幅広く活躍している。
平成12年ごろから車体の更新が開始され、行先表示装置の交換や車内旅客案内装置の更新、
つり革や車内各所のバリアフリー対応改造、座席の張り替えなどが実施されている。


○前期型の5300形。スカートが短い。


○後期型の5300形。スカートが大型化されているのが分かる。


○車内。初期に更新されたものでドア付近のイエローパターンは実施されていないが
 座席の張り替えやつり革の交換は実施されている。
 同時期に登場した新宿線の10-000形にも同様の車内構成となっている編成が存在する。


○台車。

今日のお写真:広島電鉄 800形電車ほか

2012-06-02 23:47:00 | 今日のお写真
広電に久々の新型車が入るという話が出ていたので今回は少し前の広電江波車庫での写真です。
3体連接ということでおそらく富山や豊橋の「リトルダンサー」シリーズのニューモデルだと
思われますが果たしてどうなるか?
800形3両に900形が1両ですがちょうど「PASPY」対応の運賃箱の交換の関係で5000形も来てました。
5000形はこのころ、ベース車になった「コンビーノ」がリコール騒ぎになり、荒手車庫では
搬送準備中の5000形を見ることができました(もちろん敷地外)。
そういえば3500形ってどうなったんだろ?