水の丘交通公園

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西武鉄道 8500系 レオライナー

2009-05-11 21:00:00 | 電車図鑑・特殊鉄道
ユネスコ村と西武遊園地の間を結んでいたおとぎ列車や軽便蒸気機関車が
最後まで活躍していたことで有名だった西武山口線をリニューアルするにあたり、
登場した新交通システム(ゴムタイヤ走行・案内輪方式)車両である。

昭和60年に4両編成×3本=12両が製造された。
車番は第1編成が8501~8504、第2編成が8511~8514、第3編成が8521~8524で、
各編成はV1~V3編成と呼称される。
形式の「85」は登場年(昭和60年=1985年)にあやかって付けられている。
余談だが、1両あたりの車体の長さも8.5mである。

車体は普通鋼鉄製で、ドアは片側1箇所片開きで窓は内折れ式ある。
塗装はホワイトに青・赤・緑の細帯が入る、いわゆる「ライオンズカラー」を採用している。
正面は「く」の字型に折れ、進行方向左側に非常用の貫通扉を設置している。
ヘッドライトは正面下部に角型のものを配している。
正面中央には西武ライオンズのイメージキャラクターである「レオ(ジャングル大帝)」の
ヘッドマークを付けている。
行き先表示は正面のみで、手巻き式となっている。

車内はオール固定クロスシート(ボックスシート)で、運転席後部の座席は、
展望席となっている。

主制御装置には日本の新交通システムとして、また西武として初めてVVVFインバータ
制御(GTOサイリスタ式)を採用した。
この他、ワンハンドルマスコン、定速度機構、自動放送装置など西武鉄道で
初めてとなる機器を多く採用している。
ブレーキは回生ブレーキ優先電気指令式空気ブレーキである。
台車はステアリング機能付き平行リンクユニット形空気バネ台車を採用し、
台車枠の左右両側に集電靴を設置している。

平成に入った頃、路線愛称が「レオライナー」になったことから、正面ヘッドマーク
下に「LEO LINER」のロゴが追加された。
また平成13年より、足回りの機器の更新を開始し、主制御装置のIGBT式の
VVVFインバータ制御装置への換装を行っている。
更新中はGTO式のものとIGBT式のものが併用された時期もある。
平成14年から自動放送装置の変更を行い、6000系電車などで使用しているものに
交換された。
平成20年からは英語放送も行っている。
平成19年より車内の更新も行っており、一部の座席の撤去による車椅子スペースの
設置、吊革の設置、運転席後方仕切りへの扉設置などが行われている。


更新前の車内。


更新後の車内。


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