水の丘交通公園

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東京メトロ 16000系電車

2013-05-17 17:43:33 | 電車図鑑・地下鉄
老朽化した6000系電車の置き換えの為に登場した車両である。
平成22年より導入が開始され平成25年現在も増備中である。
製造を担当しているメーカーは川崎重工と日立製作所である。
編成の組み方は代々木上原側から順に以下の通り。

16100形+16200形+16300形+16400形+16500形+16600形+16700形+16800形+16900形+16000形

電動車は16200形、16400形、16700形、16900形で集電装置と主制御装置付きである。
制御車は16100形と16000形である。
その他の補助電源装置などは16300形、16500形、16600形、16800形に分散して搭載されている。
16500形と16600形の連結面には簡易運転台が設けられる。

車体はアルミ合金製で副都心線10000系同様の摩擦撹拌工法を用いたダブルスキン構造を
採用している。
先頭部分は流線型で最初の5本が非常用貫通扉を中央に設置し、それ以降は左側に寄せて
運転席の窓をその分拡大している。
塗装は正面から側面上部と側面窓下にラインカラーのグリーンと細い白帯が入る。
行先表示は正面と側面にあり、フルカラーLEDを採用している。

車内はロングシートで車いすスペースは16200形及び16900形に設置している。
基本的に10000系のものをベースにしているが、ブルー系の清涼感のあるカラーを
採用しているほか、座席の座り心地も大幅に改善されている。
ドアは両引き戸で片側4か所設置されており、各ドア上部には液晶ビジョン式の旅客案内装置と
メトロビジョンを装備している。

主制御装置VVVFインバータ制御(IGBT式)でブレーキは全電気ブレーキ対応の回生ブレーキ併用
電気指令式ブレーキとなっている。
本形式ではモーターに永久磁石同期電動機「PMSM」を採用し、走行時の騒音を抑えたほか、
エネルギー効率の向上による消費電力の減少も図っている。
モーターの駆動装置はWN駆動装置を採用した。
台車は軸箱支持をモノリンクとしたダイレクトマウント式空気ばね台車である。
運転台はワンハンドル式マスコンで計器類はグラスコクピットを採用した。
保安装置は千代田線用のもののほか、直通先のJR常磐線、小田急線対応のものを搭載している。

運用は千代田線の他、乗り入れ先の常磐線各駅停車と小田急線の多摩急行で運用される。
千代田線と小田急の乗り入れでは以前、準急列車として本厚木に乗り入れていたが、
現在は多摩急行のみで新百合ヶ丘から先は唐木田方面に向かい、小田原線を走行する機会は
試運転などを除いてほぼない。


〇正面中央部に貫通扉を持つ初期型。


〇中間電動車。新型モーターを採用している。


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