水の丘交通公園

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名古屋鉄道 300系電車

2009-02-26 09:00:00 | 電車図鑑・私鉄電車(中部)
小牧線と名古屋市営交通局上飯田線(上飯田~平安通間)との直通運転開始に伴い
平成14年に登場した車両である。
4両編成8本32両が製造された。

車体は名鉄で初めてのオールステンレス製で、正面は「パノラマSuper」一般車を
範にとった柔らかな「く」の字形の形状になっている。
また、非常脱出用の貫通扉を正面向かって左側に配置している。
帯色はピンクと紫という、独自のものを採用している。
行き先・種別表示は字幕式で平成20年現在、本形式が最後の採用となっている。

車内は名古屋方面への通勤輸送と犬山方面への近郊・観光輸送の双方に対応するため、
各扉間にロングシート(バケット・片持ち式)と転換クロスシートを交互に
配置している。
車端部はロングシートで、ドアは片側4箇所、全て両引き戸である。
座席はパープル系、手すりをピンク、壁をグレー系としたカラースキームを
採用し、後に登場した本線系統の3150・3300系電車や2200系電車などに反映されている。
ドア上にはマップ式とLEDスクロール式の旅客案内装置が交互に配置されている。
側面窓は一段下降窓で、UVカットガラスを採用し、カーテンを廃止している。

主制御装置はIGBT式のVVVFインバータ制御で、ベクトル制御により、本線用の
3100系と同じ機器を使いながら、加速度で本形式が勝っている。
ブレーキは回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキで、停止寸前まで回生ブレーキが
使える純電気ブレーキの機能もある。
運転台はT字型ワンハンドル式で、車両情報管理システム、ホームドア用の
コントロール装置、乗務員確認合図がブザー式になる(従来はベル式)など、
名鉄で初めての装備を多く備える。
また、自動放送装置や折り返しや列車交換時などの長時間停車に対応して、
1箇所だけドアを開けるドアカット機能も有している。

登場は上飯田線開業の1年前で、同線で運行されていた在来車を本線系に回すことで
最後まで残っていた旧型電車を置き換えた。
以来、小牧線~上飯田線専属で他の線で運行されることは、ほぼない。




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