ミヤソノブログ

美味しいものと、趣味の演劇・美術鑑賞、
そして浪費コレクションの一部を公開。
たまに日記あり。

青春のひとコマ

2006年11月25日 | 観劇、感激
実は私、以前に劇団のお手伝いをしていたんです。

突然の告白。でもないですね。すいません。

青島(チンタオ)レコードという集団。
その劇団が改名?新たな集団「東京ナイツ」となってこまばアゴラ劇場で公演中とのことで見に行く。

今回公演「九日目にはもう飽きている」
東京ナイツという名前にまだまだ慣れないけれど、
この公演タイトルを見ても主宰の世界は健在だと思う。

チンタオとの出会いは私が学生の頃。
ひょんなことから観に行って、今思えばまだまだ学生からの駆け出し劇団だったけど、
主宰の作品に感銘を受けた事、
芝居に興味があった事とが相俟って、お手伝いするようになった。
格好よい映像を使って、舞台デザインもスタイリッシュで、
音楽もプログレなんかを使っていて。
かといってお洒落だけではない魅力的なお話と世界感が中心にあって、
私が憧れるものはすべて入っていた。
何より主宰の書くものの面白さを少しでも多くの人に伝えたいと思った。

ところが今回のセットはいつものスタイリッシュさはなく、80年代の日本の居間。
雰囲気が違うと思いつつも芝居を見たわけです。

やはり望さんはすごい。ほんとに面白かった。
シンプルに芝居を作っても、主宰の世界感は崩れず。
でも私も年をとったし、主宰も年を重ねたのだと思う。
去ってしまった自分だけれども、手伝っていたことを改めてよかったと思った。
当時の私は憧れすぎて、変に萎縮してしまったために
劇団の皆に対してちゃんと向き合えなかったのだけれども、
ほんの少しだけちゃんと見る事が出来るようになったのだなと。

…非常にインナースペースの話をつらつら綴って恐縮なのだけど。(苦笑)

なんだかとてもセンチメンタルな文章になってしまって、
少し気恥ずかしいけれど、もし少しでも興味がある方がいらっしゃればぜひ。