昨日病院へ薬を頂きに行く。
先生は「如何ですか。もう3年経ちましたね」と言われる。
「ひろは「そうですね。「何とか生きていました。『手術を
したら5年生きられるかも分からないじゃないですか』と
いわれて決心したは良いのですが、勝手で我侭な人
ですからしなかったらこんなに酷くなかったかなと
思ったりしますが、しなければしないでしないから
こんなに辛いと、思う勝手な人だからどっちにしても
なるようにしかならないと覚悟しています」と言って
何時もの薬をいただいて帰ってきた。
子どもの頃からまわりは「お嬢様」と言うが、その実、
生き様は下女・下男代わりだったと思う。
それから今日まで生きて、家族のため社会に対しても
自分なりに頑張ってきたように勘違いして生きて来た
のだが、そうではなく、まだまだ前世の悪行が償えて
いないと言うことなのなのだと思う。
それは10本の指では足りないいほどいろいろ変わった
病気にかかってきたことが証だと思う。
今は手術も出来ない病気で治る見込みは100%あり
えない。
いわば見えるが取る事のできない箇所の病い!
人様は「そんなことはない良くなるから頑張りなさい」と
励ます。そんな話は聞きたくない。どんな場所の腫瘍か
自分の目で見てこれではどうしようもないと覚悟を決めて
いるのに「あなたは見もしないのにしかも専門家でもない
のに分かったようなことで心を逆なでしないで」と思う。
だから辛くてもそれは自分に与えられた宿命だから
地獄に落ちたよりは幸せだと感じることだって沢山
あるので心穏やかに日々を過ごしている。
只もう3年経ったのだとしみじみ思う。
先生も分かっておられるから慈悲と言うか優しい
お心が伝わってありがたい。
看護師さんもお忙しいのにわざわざ側まで来て
くださって声を掛けてくださる。
病院はちょっと遠いがいろいろ考えたら今の病院に
行き着いたことに対してこれはひろに対しての
ご褒美だと感謝している。
3年たって家族には迷惑を掛けることも多いがまだ
死にたくないと思える日を送れるって
幸せなことだとほのぼのと心が温かい。