Dying Message

僕が最期に伝えたかったこと……

ポーションを使っておけば……

2012-03-18 03:38:08 | Weblog
・重い空気にならぬようあえて変な書き方をしますが、僕の祖母のHPが13日、ゼロになりました。死因は全身への攻撃が常にクリティカルヒットする病気(←なんだそれ)。木曜金曜にそれぞれ通夜と葬式が終わり、今はようやく落ち着いたところです。

・自分の場合、いわゆる「大好きなおばあちゃんが死んじゃった」というパターンとはまた違うから、終始ものすごく複雑な気持ちだった。

・うちの両親は立場上参列者の対応に追われていて、周りもジジイとババアばかりだから、オレはひとりでいる時間が長かったのだけど、その中でよく声を掛けてくれたのが親戚から疎ましがられている人だった。

・「お前、○○高校出たんだろ? 頭いいんだなぁ」とかさ、ミエミエのお世辞にも関わらず全然悪い気がしなかったのは、みんなが言うほど嫌な人でもないってことなのかも。すごく穿った見方をすれば、あの人の娘は早稲田を蹴って有名国立大に入学しているわけで、単なる皮肉とも取れるけど。ついでに言えば、オレはあの高校を卒業してはいない(笑)。

・昔から「風体がどう見てもやくざだなぁ」と思っていたのだけど、実際そっちとの付き合いがあるそうで。いや、オレはあの人に何かを依頼することは金輪際ないんで、暴力団排除条例には抵触しないよ。そこは強調させておいてくれ(笑)。

・危ない方向へ行く前に話をお葬式へ戻すと、オレってさ、本当は感受性も鋭いし、人一倍涙脆いのだけど、対外的にはそういうキャラでもないじゃん。何を考えているか分からないし、人間らしい感情すら持ち合わせていないと思われてるわけだろ。そんなこともあって感情をさらけ出すことへの照れ臭さが非常に強いから、こみ上げてくるものがあっても堪えるのに必死だった。

・ただ、火葬場の独特な雰囲気だけはダメでさ。最後のお別れの場面はさすがのオレでも「焼き具合はウェルダンでお願いします」とか言えるムードじゃなくて、うちの母親の「お父さん(オレにとっての祖父)は私が守っていくから、まだそっちへ連れて行かないでね」という涙ながらのメッセージには思わず貰ってしまいそうになった……。

・張りつめていた気持ちが緩んだのか、家に着き部屋へ入った瞬間、自分でも分からないほどに涙が止まらなくなってしまった。可愛がってもらった頃の記憶が走馬灯のように駆け巡り、感情の制御が利かなかった。全く不思議な体験だった。

・今思っているのは、次にお墓へ行く四十九日の法要の時に「あなたの娘は僕が守ります」とでも約束してやろうかと。そのためにオレがすべきはたったひとつだろう。