ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

かけがえのない経験w

2019-07-28 01:02:42 | 受けて立つ

早朝まで降っていた雨は午後近くには曇り、夕方には晴れた。33-26℃

いよいよ、当日。

普段着におろしていない、多少改まった普段着といえばお分かりか?、去年と同じ洋服に、それに少し飾りをつけて。(第一どこで着替えればいいのかすらわからないので、普段着で行って帰ってくるしかあるまい。)

大手の教室が、県内三カ所に分かれて二日がかりで発表会をするのだから、大変な子供の数なのは理解していたがそれはもう。

嬉しそうに着飾った子供と、我が子を愛する保護者の群れで、すでに付近は賑わっていた。

近づくと第一部の人達が帰っていく群れが見えた。トランクケースの中身はドレスなんだろう…。

奥が千葉県庁で、前が裁判所。

早めに着いたが、時間を潰す場所は離れているので、ロビーで待つしかない。 

自分の楽屋に入るまで、ロビーで今演奏している子供達のピアノを廊下のスピーカーで聞いているが、最後に行くにつれ上手くなっていく。モーツァルトの「トルコ行進曲」にしても、ショパンの「別れの曲」にしても凄い技量だ。これはコンクールか?と本当にビビったw(後で、先生もあれは上手いと仰っていた。)

さて、撮影禁止だし、自分が楽屋に入ったりで忙しくてレポート出来ない。とにかく世の中のピアノ人気、ピアノ人口の多さと、ホールに溢れ出る親子の数には圧倒される。皆ドレス!

この習い事の世界には、近頃ニュースで聞く虐待死とかネグレストという世界とは無縁で、むしろ教育熱心とか、我が子の将来への期待とか、我が子への愛が溢れ返っていた!!!なんか圧が、意識が高い!

去年の9月の会場と違い、場違い感が否めないわ~wwwとりあえず頼んで撮ってもらう、

ここに到着した時点、数分で、一部の最後の様子で、ドッと疲れ果てたオバサン。

「あああああ、こりゃああ、大人はみんな参加逃げるわ、辞退するわけだわ」と、、、親子の会場の雰囲気に、妙に納得する。

よっこらさと、背中の重いバイオリンをおろしながら、内心は帰りたいオバサン。

かなり、後悔して落ち込む図w「ヒロシです」みたいな…。

が、一瞬で「どうにかなるさ」と、自分に言い聞かせて開き直る、足も力が入っている、ターンアウトだしwもはやこの時点でオヤジ化。(※自分の出番の時に、舞台袖で、先生に「みゃーさん、優雅に」と注意されるw)

因みにフルート科2名は女子高生で制服、一名が普段着っぽい叔父様、一名小さな子がドレス、もう、フルートに転向しよう、そうしよう!

唯一単独で来た、私より上のフルートの高齢者@男性三年選手は、結局は先生とのデュエットだし、何の私の慰めにもならぬまま時が過ぎて行くw

この後、私、余りの年齢の高さと、地味さに、講師に間違われること何度か、ぐぬぬ、出ねえ、もう二度と出ねえヽ(`Д´)ノプンプン

で、楽屋での調弦も、着飾った親子軍団の熱心さにビビりまくりの私だし、私が楽器置く場所すら苦労(ピアノ科よりも、バイオリン科の方が、さらに教育熱心に思えるんですがぁああ、親の気合がぁw)

 

いよいよ開始、しかも一番目がドタキャンした_| ̄|○、私の番がすぐに来る、

ま、始めの出だしの一音から、あれト調のソってこの音だったっけ?的なwww家と違うホールの音響の違和感が来たーーー、それをもう、一切考えないで続きを弾いていたが、

前回より上がっていないのに、前回同様の弓の震えが着て、足に力を入れようが、客を見ないように実は微妙に顔の位置をずらしたが、右手の弦に弓の圧が乗らない、だから音は小さいし、消える、

自分でも圧が乗って無いのが解るから焦る、2小節分、これぞ見せ場のテーマの変奏部分の真ん中をすっ飛ばし、それでも、しつこく立ち直ったところで、最後のフィニッシュの見せ場で、再び出だしの一音のソが再び出ねえ、ソに呪われているぅうう。

もうね、スローモーションで脳でわかっていても、わかっていても弓圧が震えで分散してしまいかからない、その位置に弓を乗せているだけになってしまうのだ、仕方がない。そういう訳で、音が悪くても、前回ノーミスだけが取り柄の私は、音は悪いわ、ミスはするわで、今回最悪_| ̄|○www

で、後の子たちに行くにつれ、今から音大を目指しているのではと思われ、特に最後の女の子2名はお母様がピアノ伴奏、親子で芸大クラス目指しているのだろうな、と思うほどの見事な出来栄えでした。彼等は分数バイオリンの時期からやっているのだから凄い。

まぁ、先生は「良くやったわ(社交辞令)」と言って下さったが、私は先生に「この4か月間の苦労が一瞬で消えるバイオリンって何なんでしょうねぇ?」と言ってしまう。

書道の検定は、作品を出せばいいだけだったし、絵画もそう、油絵なんか、帰ってきた絵を、気に入らないとさらに手直し出来てしまう。詩もだった、投稿すればいい。基本、現場で上がるという事が無いわけです。

とにかく次の三部の入れ替えがあって出なくてはならない、先生に挨拶しようと思えど、見失い帰路へ。隣をフルートの先生と、高齢男性の師弟コンビが歩いている。

それにしても、少子化だし、普段の街には、また市のコンサートには、高齢者しかいない、こんなに音楽を愛する人口がいたとは驚きです!

 

さて、前日に先生とお話しした会話の中で、私「発表会に出るという事は、この一曲に数か月はかかりきりになる、さっさと教本を進めておわしてしまった方が良いのではないか、」とのお話をしたが、先生は「それもあるけど、貴方はこの曲で伸びたのよ」とも仰る。いや、普段良くても、失敗したらもう終わりの世界ですw(大学時代は年に三回コンサートで弾いていた、皆に紛れているので、舞台であがった事すらなかった。ソロなんて無理。)

さらに、私が一番苦労するのは、何を着るのかを悩むのが嫌、化粧したり、髪を巻いたりを考えたりすることすら負担w、当日会場に行くまでが大変なんですね。あと、こういう家族愛の群れに孤独を感じるわけです。(これを家族が反対しても一人でやり続け、今では講師になった姉が、どんだけ気が強いのか理解できたwwww)

そういう訳で、大人だけのコンサートがないなら(👈あれは本当に面白かったw)、もう教本中心でも良くね、そして、終わりになったあたりで、市民のクラスにも通えば良い!との計画をたてなおした。

上手出来くても、失敗してもかけがえない時間、かけがえのない経験でした!

名曲「もしもピアノが弾けたなら」この歌に一言。そうグズグズ、めそめそ思う時間があるなら弾け!皆血のにじむ努力をしている。苦労しなければ弾けないんだよ!苦労したって弾けないんだから!憧れは努力して手に入れろ、喝!

 

参加していただいたもの。

オンワード樫山の組曲の楽譜れ。楽譜入れだよね?

教室の名前入りだけど、きぁあああ可愛い。だが使わんだろうなぁ。(スミマセンまた中国製ですw)

 

実は失敗したことは、クソーーー、悔しいいぃいいいい、と、ぐずぐずと半日悔やんでいたのは事実です。今までが時間の無駄と思った、しかし努力するほどに楽譜は読めるし、どんどん弾けていくのも確か。あがり症でなければいいのです。もしくは調律された鍵盤楽器に転向するしかない。

テレビ、映画、グルメ、旅行、着飾る事しかり、その他何でも、この世には楽しい事、しかも、受動態の娯楽が一杯あるじゃないかって自分って、今回は帰宅しても数時間は悩んでいた。

でもね、この歳で、一番難関と言われている楽器の、しかも発表会に、皆が逃げてもチャレンジしてしまう私って、「もしもピアノが弾けたなら」のグダグダな歌詞では終わらない自分、やっぱり凄くないか?こんな勇気は滅多にないよ。そう、勝手に自分で自分をほめる事にした。

そう、私は小野道風の蛙でいい。

私はこの楽器が大好きだ! (今日はさすがに見るのも嫌だが。筋トレもだ。)

 

 

 

今回、フルートも凄かった!特にこの曲。

シュテックメスト:歌の翼による幻想曲 H.Steckmest Fantaisie ''Auf Flügeln des Gesanges'' フルート神田勇哉

コメント (5)
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