熟し柿

2018-12-16 05:14:10 | 日記

 

 降ったり止んだりの寒い1日の天気予報。日の出は遅く日暮れが早い今の季節外稼ぎ時間は短い。家族みんな毎日記帳している農作業の動態調査。1日働いても精々6時間程度で日の長いさくらんぼの収穫時期と比較すると半分程度。寒空で天気の悪い雪降りだと農休日が続き体が鈍って来る。

毎日炬燵やぐらを抑えて家の中に閉じこもっていると体調が悪くなってしまう。そろそろ今の季節は剪定を始める頃で空模様を茶の間から眺めている。遅い朝食、上空一面グレーの雲に覆われたいたが雪も小降りになり西空には青空が見えて明るくなって来た。

庭木には昨夜からの新雪で冬景色で小枝に積もっている。剪定をするのにこの枝に積もった雪が衣服に付いて濡れてしまう。年末に風邪などかかったりすると大事になってしまう。この邪魔雪も枝を揺すって簡単に落ちる頃合いを見てから運動兼ねての剪定に出かける。

雪解けでの道路で車両が通行する真ん中には雪がないが両端には昨夜の新雪真っ白。市道から農道に入って行くとまだ誰も通行した跡がない。昔ながらの珍しい農道で曲がりくねった砂利道。園地の湾曲の境界で農機具での作業効率は悪い園地。冬期間の積雪も除雪車通うり出来ない程の道幅で翌春剪定を始めるには作業が遅くなるので根雪になる前に早くから剪定を始めている。

車の両輪の凸凹のタイヤ轍に雪が消え水溜まりになっている。その轍に合わせて農道から外れないように運転して園地に行く。園地の側にある余所の1本の平核無し柿がいっぱい成っている。近年何処農家もいろんな品種の柿があるが手間賃がならないので捨て作りで野鳥や猿の餌になっている。

寒さ芽続くと渋柿も渋が抜けて美味しい果物に変ってしまう。野鳥が集団で来て忽ち食べてしまうので食べられる前にともいで見る。手袋を外し素手で冷たい赤みがかった橙色の塾し柿、薄い皮を剥き軟らかい甘い実を食べる。冷たい塾し柿で喉を通って胃袋に入って行くのが分る程。余りの寒さで1個だけ食べて晴れ間の出た天気でのんびりと剪定をする。