ラ・フランス

2016-11-03 05:20:23 | 日記

 

枝を切りした王林の木裸の丸太棒に成って列毎に立っている。リンゴ収穫が終わった後に知り合いの農業仲間を頼んで抜根整地をしてラ・フランス畑にして貰う。棚仕立てで密植していた樹間4m程の王林、1列毎に間伐して空いた列に苗木を植えて改稙の準備をしていた。残して置いた王林の枝が伸びて幼木のラ・フランスに日陰に作る程になって来た。

今年の王林は黒い斑点の実、早期落葉でリンゴ栽培してから半世紀程経つがこれほど酷い被害は初めての経験。1番摘果で樹上で選果しながら残した軽い被害果もさんたんたる状態だった。それでも今年のリンゴ販売価格は何時もに無い程の高値販売で地元青果市場に出荷した障害果の値段の良く安心した。リンゴ栽培で人件費がかかる作業では摘果、葉摘み、玉回し等だが色物でない王林は着色管理は不必要。その分ふじリンゴに葉摘み、玉回しの仕事を回す事が出来るので王林を残して栽培していた。

一時期炭酸ガスを使用した低温貯蔵して年越し販売の日本一を目指して市内の園地が増えた。全国的に手間がかからないリンゴで生産量が増えて値段が急落してしまった。それに段々面積が増えてくると様々な病気が発生して品種の特長が分かって来た。斑点落葉病や炭疽病に弱く、今回の黒星病に弱い品種が分かって来た。

市内の王林も段々減ってきてやがては共選場では受付を止める噂も流れて来た。果樹全体でリンゴの占める割合が多く栽培管理の楽な果物のラ・フランスに切り替える準備をして来た。まだ3年生の幼木だが市の改稙事業に該当させて貰って伐採する。午後から天気予想もしない程の良い天気で風もなく切り落とした枝処理も全部終わる。押し切り川の堤防沿いに生えているセイダカアワダチ草の黄色花は太陽の光に反射して眩しく咲いている。