摘果

2015-07-09 04:50:47 | 日記


 夏日の暖かさでりんごの摘果作業は順調に進む。太い幹、枝から新しく伸びた邪魔な枝は切り落として光の通しを良くしてやる。遠地全体を明るくして葉っぱの炭酸同化作用を良くして健全な樹体の働きにする。
 いっぱい実が成っていると未だ小さい実でも重く枝が重なり光が刺さなかったり防除しても散布農薬がかからない。梅雨時期は湿気が多くいろんな病菌の発生が多くなり蔓延するのが早い。
 1番摘果は手鋏で切り落としてやるが2番摘果は仕上げ摘果で握るのが楽な薄手の滑り止めの付いた手袋を使って捥ぎ落とす。実の大きさはもちろんだが形や玉数を調整しながらの作業。勢力良い強い枝には多く、下がり枝で弱い枝には少な目に成らせる。
 ここの園地の紅将軍の品種は王林に枝を高接ぎした木で樹齢が30年もなる成木。肥沃な土壌で枝が混み合っていて邪魔な枝を切り落とすのも一仕事。鋏を使うので手にたこが出るほど皮膚は硬くなる。摘果を終わった木の下は陽射しが良く明るくピンポン以上の摘果りんごがごろごろ散らばっている。
 歩くにも気を付けてりんごの上を歩かないと転んでしまう。午後からは雷雨注意予報で夕方から本降りの雨でまだまだ水分不足の園地で今晩は本降りになってくれないか?と期待しながら家路につく。