~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第二 小なる章
一、 宝
231、〔i〕 自身を実在とみなす見解と
〔ii〕 疑いと
〔iii〕外面的な戒律・誓いという三つのことがらが
少しでも存在するならば、かれが知見を成就するとともに、
それらは捨てられてしまう。
かれは四つの悪い場所から離れ、
また六つの重罪をつくるものとはなり得ない。
このすぐれた宝が〈つどい〉のうちに存する。
この真理によって幸せであれ。
232、またかれが身体によって、ことばによって、
またはこころの中で、
たとい僅かなりとも悪い行為をなすならば、
かれはそれを隠すことができない。
隠すことができないということを、
究極の境地を見た人は説き給うた。
そのすぐれた宝が〈つどい〉のうちに存する。
この真理によって幸せであれ。
233、夏の月の初めの暑さに林の茂みでは枝が花を咲かせたように、
それに誓うべき、安らぎに赴く妙なる教えを
(目覚めた人、ブッダが)説き給うた、
―――ためになる最高のことがらのために。
このすぐれた宝が目覚めた人(ブッダ)のうちに存する。
この真理によって幸せであれ。