~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第一 蛇の章
十、 アーラヴャカという神霊
190、 〔神霊いわく、―――〕
「いまやわたくしは、どうして道の人、
バラモンどもに広く問う要がありましょうか。
わたくしは今日(来世のためになること)を
覚り得たのですから。
191、 ああ、目覚め方がアーラヴィーに住むためにおいでになったのは、
実はわたくしのためをはかってのことだったのです。
わたくしは今日、何に施与すれば大いなる果報が
得られるかということを知りました。
192、 わたくしは、村から村へ、
町から町へめぐり歩こう、―――覚った人、
また真理のすぐれた所以を礼拝しつつ。」