『サン・セバスチャンへ、ようこそ』(原題:Rifkin's Festival)
監督:ウディ・アレン
出演:ウォーレス・ショーン,ジーナ・ガーション,エレナ・アナヤ,ルイ・ガレル,セルジ・ロペス,クリストフ・ヴァルツ他
なんばパークスシネマにて、前述の『レザボア・ドックス』の次に。
『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019)以来5年ぶりとなるウディ・アレン監督作品。
あっちもこっちも性加害のニュースばかりで本当に嫌になっちゃいます。
アレン監督も前作公開時にいろいろと取り沙汰されて、アメリカでは未公開の憂き目に遭いました。
『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)が大好きだった私は、やっぱりそんな人だとは思いたくない。
……と思っていたのですけれど、これは全然駄目だったなぁ。(T_T)
かつて大学で映画について講義していたこともある作家モートは、
映画の広報担当者として活躍する妻スーに同行し、スペイン北部バスク地方の街サン・セバスチャンへ。
この街では映画祭が開催されているのだ。
スーが現在広報を担当しているのは、フランス人の若くてイケメンの監督フィリップ。
どうやらスーはフィリップにぞっこんらしいのが見た目にも明らか。
スーの浮気を疑うモートは不安のあまり体調不良に陥り、地元の女性医師ジョーの診察を受ける。
ジョーの夫は自由奔放な芸術家パコで浮気もし放題だから、夫婦間の喧嘩が絶えない。
そんなジョーのことも気になりはじめるモートだったが……。
モート役のウォーレス・ショーンは、言っちゃ悪いけどハゲちび小デブ。
大画面で見ていたい人ではありません。ごめんなさい。
この人の妻役がもうオバハンではあるというもののイケイケお色気たっぷりのジーナ・ガーション。
彼女がモートと結婚したのは知性に惹かれたからであって、
作家だといってももう小説を書けそうにもないモートに興味はありません。
スーが若い監督に入れ上げるのもたいがい「オバハンの妄想」ですが、
まったくイケてない中年男が美人女医と良い仲になれるなんて考えるのは確実に「オッサンの妄想」。
ワインを飲んで酔ったふうのジョーに向かって、「酔ったのはワインのせい?
それとも僕との魅力的な会話のせいかな」なんてほざくシーンはゾワーッとしました。(--;
だから、大嫌いなんだってば、オッサンとかオバハンの妄想。
ものすごくがっかり。
『サンクスギビング』の序盤で無残にも頭をちぎられたジーナ・ガーションが
最後まで美しいまま出演させてもらえていたことだけで良しとしましょかね。
あー嫌い。大嫌い。
年間ワースト3入りする気配すらある。まだ2月初旬だけど。(^^;