夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

31回目の『ボヘミアン・ラプソディ』はScreenXで。

2024年02月16日 | 映画(は行)
クイーンの来日コンサートに合わせてなのか、
ドキュメンタリー作品『フレディ・マーキュリー The Show Must Go On』の公開に合わせてなのか、
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)のリバイバル上映がおこなわれています。
109シネマズ箕面ではScreenXにて上映。
 
30回目を鑑賞したのが2020年の7月だったようで、ほぼ3年半ぶりだったわけですが、
あんなにもリピートしまくった『ボ・ラプ』に行かなくなったのも、弟のことがあるかもしれません。
 
弟が亡くなるひと月ぐらい前までは映画の話などもよくしていました。
『少林寺』(1982)の4Kリマスター版を私が観に行ったときはその話でたいそう盛り上がり、
『燃えよドラゴン』(1973)のDVDを弟が貸してくれるという。
貸してくれると言っても弟の余命はあとわずかだから、もう返すことはないだろうと思いながら。
 
『燃えよドラゴン』のDVDと交換で私が弟に貸したのが『ボ・ラプ』のDVDでした。
「死ぬ話でしょ。あんまり暗いのは嫌やなぁ」と言っていた弟に、
「そんなに暗くないで、大丈夫」と言いましたが、ついに弟が観ることはないまま逝きました。
 
「弟が観なかった映画」という思いがあるから、私もあれからずっと観ないまま。
同様に弟は観なかった映画だけど、弟が亡くなるちょうど1週間前に公開された『トップガン マーヴェリック』(2022)のほうが、
弟と交わした言葉などを思い出してリピート鑑賞すること34回
『ボ・ラプ』の鑑賞記録をあっというまに抜き去ってしまったのでした。
 
久々に観た『ボ・ラプ』は、観まくっていた頃よりもラミ・マレックの誇張された口元が気になる。
彼演じるフレディ・マーキュリーの身勝手な台詞や態度に、こんな酷い奴やったっけなどとも思いながら(笑)、
ベン・ハーディはやっぱりカワイイよなとか、マイアミ役のトム・ホランダーの声が渋いなぁとか、あの頃と同じ感想を再び持つ。
 
ライヴエイドのシーンにはやっぱり感動。
ScreenXで観ると、会場にいるかのような気持ちになれますが、
いちばん良いのはやはり109シネマズ大阪エキスポシティのIMAXシアターで観るレーザーGT版だと思います。
あの劇場で客が私ひとりだった興奮はいまだに忘れられません。
 
そういえば、弟が観たいというので買った『デッド・ホスピタル』(1988)のDVDも観ないまま死んじゃいました。
なんでこんなの観たいって言っていたのかなと思ったら、弟が上海に駐在していた頃、
『アメリカン・ショート・ショート』というDVDを見つけて私に買ってきてくれたことがありました。
そのDVDのうち、「真夜中の踏切で女性が一人で車で立ち往生しているときに怪しい男に車を揺すられる話」を観た私が、
「この女優さん調べてみたら『デッド・ホスピタル』にも出てるね」と言ったそうな。
で、どこかのビデオ屋に行ったときにたまたまそのビデオを発見して弟に買って帰ったらしい。
だけど今はもうビデオは観られないしと、DVDを新たに見つけて弟に買ったのです。
入院時に観ようとしたそうですが、さすがに病床でこんなタイトルの映画を観るのは気が引けると言っていたら(笑)、
結局観ないままになってしまって。私もこんなおぞましそうな映画を観るのは無理だから、飲み友だちの兄さんに進呈しました。
 
余談が長くなりました。いろんなことを思い出します。

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