夜な夜なシネマ

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『シモキタブレイザー』

2024年02月28日 | 映画(さ行)
『シモキタブレイザー』
監督:安藤光造
出演:佐藤嘉寿人,赤名竜乃介,青木謙,兒玉遥,出口亜梨沙,モロ師岡他
 
シネ・リーブル梅田が、最近見たことがないくらいの数の客で溢れかえっている。
何事かと思ったら、本作の前に上映していた東出昌大主演のドキュメンタリー作品を観に来たお客さん。
上映終了後にサイン会があるらしくて、私もナマ東出昌大を見ることができました。
唐田えりかとの不倫騒動で干されたときは、この人、戻ってこられるのだろうかと思いましたが、
騒動の前より後の彼のほうが明らかに役者として良くなった気がします。
見た目が適度に汚くなって(笑)、色気が出てきたとでも言いましょうか。
 
サイン会に並ぶ行列を横目に見ながら、本作上映のシアター4に入場。
劇場HPの上映スケジュールでは作品名が『シモキタブレザー』となっていたことに笑いました。
 
安藤光造監督、知りません。下北沢出身なのだそうです。
役者陣で知っている顔は、チャンス大城とモロ師岡ぐらい。
前者は『水曜日のダウンタウン』や『千原ジュニアの座王』でよく見かけるけれど、映画で観るのは初めて。
 
KEN(佐藤嘉寿人)とSMOKY(赤名竜乃介)は自家栽培する大麻を売って生活していたが、
SMOKYが栽培のために設備投資しすぎるせいで金がない。
 
ある日、愛犬ブービーの様子がおかしいことに気づき、獣医(杉浦文紀)に診てもらう。
ブービーの腹に腫瘍があるらしく、手術には結構金がかかると言われる。
いくら金がなくても、ブービーを死なせるわけにはいかない。なんとかして金を稼がなければ。
 
ふたりは致し方なくネットで見つけた闇バイトに手を出すことに。
組むことになったBUZZ(青木謙)とSNOW(倉冨なおと)とともに指定された宝石店へと向かう。
宝石を盗むついでに、そこに飾られていたレコードも頂戴したKEN。
 
ところが、宝石強盗自体は宝石店オーナーのゴンダ(佐藤タダヤス)が保険金詐欺のために仕組んだことで、
レコードは時価5億円の価値がつくという伝説の「シモキタブレイザー」だった。
まさか自分が雇った若者にそのレコードを盗まれるなどとは思いもしなかったゴンダは慌てて……。
 
学芸会かよと思いながら観ていました。
なんで私はこんな映画を観ているんだろうと思ったのも事実です。
そうなんですけど、なんだか憎めないんですよねぇ。
みんな、特に若い役者が一生懸命なのがわかるから。
 
アホくさと思いながらも最後まで見て、オチに和みました。
おおっ、逮捕されなかったのはそういうことか!と手を打ちたくなり、
それだけでもうどれだけアホくさくても許すと思った。
 
いずれ私がこの映画を劇場で観たことを人に自慢できるようにみんな大きく育ってや〜。

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