夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『線は、僕を描く』

2022年10月28日 | 映画(さ行)
『線は、僕を描く』
監督:小泉徳宏
出演:横浜流星,清原果耶,細田佳央太,河合優実,矢島健一,
   夙川アトム,井上想良,富田靖子,江口洋介,三浦友和他
 
ちょうど1週間前、封切り日に109シネマズ箕面にてレイトショー。
 
一昨年原作を読みました。
その年読んだ本の中でいちばんよかったように記憶していましたが、
次点とはいえ、原作にあれほど私が魅せられた物語が
小泉徳宏監督によってどう映画化されているのでしょう。
 
あることが原因で深い悲しみに暮れたままの大学生・青山霜介(横浜流星)は、
友人の古前巧(細田佳央太)から押しつけられたバイトで水墨画と出会う。
その世界では神のように崇められている篠田湖山(三浦友和)から
突然「僕の弟子になってみないか」と声をかけられ戸惑うものの、
弟子というよりは生徒として水墨画を学んでみることに。
 
バイト時にも世話になった西濱湖峰(江口洋介)に連れられて湖山の家を訪ねると、
そこには湖山の孫でやはり水墨画家である篠田千瑛(清原果耶)がいて、
霜介に対してあからさまに不機嫌な態度を見せる。
どうやら彼女は、自分にろくに指導してくれない祖父が
いまさら霜介を迎え入れようとしていることに嫉妬しているらしく……。
 
率直に言って、原作を読んだときの感動は本作にはありません。
湖山が初対面の霜介をスカウトしたわけも原作を読んでいなければ理解しがたい。
何よりも霜介が悲しみに暮れている理由が、原作とは違って私の苦手なやつ。
 
だから、イマイチな気分で帰途に就きましたが、
おそらく世間の評価は高いだろうと推測します。
だって、良い話だし、キャストも楽しいし、どこに文句をつけるというのか(笑)。
 
原作にないシーンはとても映画的で、江口洋介はまたまたオイシイとこどり。
いんや~、シビレますね。(^O^)
 
私は本作の原作で「自画自賛」という言葉の由来を知りました。
水墨画の世界を少し知るにはうってつけの作品だと思います。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『耳をすませば』 | トップ | 30回目の『トップガン マーヴ... »

映画(さ行)」カテゴリの最新記事