この店をアカーブしないでどーすんのよ。我らの記憶が薄れないうちにやらねばってね。
決して忘れていたわけではありません。準備万端整いましたので、4日連続でアップです。
3日目は、3人のおぢさんによるそれぞれの“CSエピソード”をご紹介。
【ある日のエピソード:by Mr.UNIVERSE】
月日は過ぎて、いつの日からか覚えていないが、ビールをチビチビ飲むのは経済効率的にも良くないのでバーボンのボトルを入れるようになった。こうなると常連の仲間入りである。
だが、カウンター席には空いていても、ほとんど行かなかった。一番のお気に入りの席はモニターの良く見えるテーブル席。理由はカウンター席に座ると“背を向けるのでモニターが見えない”からだ。プロジェクターに映る様々な車窓から撮った風景をボーっと見ながら、諸般の全ての雑事から離れて大音量に身を委ねるのが心地良かったからである。
BOSEの4本のスピーカーから溢れ出る大音量ロックに身を委ねて無心になれる空間、それは、まさに70年代ロック喫茶の空間の再現である。まっ、身を委ね過ぎて、地下鉄丸ノ内線の終電に乗り遅れて杉並の自宅まで歩いて帰った事もありました。
この店の、もうひとつの楽しみは“料理人=工(こう)さん”の作るツマミもあった。特に“香港焼きそば”は絶品だった。ああ、もう一度食べたい。
世の親父達の週末は何故か浮足立つ。以前の職場の同僚といっても5歳年上の先輩のT氏。この時すでに違う環境の仕事場であったが、ジャズやロック、オーディオや釣りを通じて交流はしていた。彼は神奈川の川崎在住、ロックとジャズをこよなく愛し、奥さんに睨まれながらも高額なオーディオ装置を自宅に構えている男である。そんな奥さんもピンク・フロイドも当然知っているわ、といった隠れ70年代ロックファンでもある。
仕事場も居住地域も離れていても「たまに会おうや」と、どちらかともなく誘えば応じる間柄。その日は井の頭線の方の渋谷駅近くの品揃え豊富な日本酒が獅「店で飲んでいた。夜の7時くらいから飲んでいたので、適当に散会する予定だったが、彼から「物足りないな。2件目に行くか?」との誘いが。渋谷で探すのもいいが名案が浮かばない。どちらともなく、「それじゃ、ボトルも入っているし、西新宿のロックバーでも行きますかぁ?」という結論に達した。
彼もコモンストックには1度行っている。しかし、あそこは“西新宿の外れ”だし、夜の渋谷の人ごみを掻き分け、混んでいるJR経由で新宿まで行ってさらに歩くのも面唐セ。「それならタクシーで行ってしまおうぜ。」という事で即決。空車は獅ュつかまったのだが、土曜の夜。当然、渋滞にも巻き込まれたのだが無事到着。大音量の陶酔の中、二次会が終焉した。離れた地域の居酒屋から、タクシーで移動してまでロック・バーに行きついた初めての夜だった。
【コモンストックの思い出:by Mr.Rapport】
コモンストックには随分と足を運んだが、ボクには二つの楽しみがあった。
一つは、ロックバーそのものの機能を体感すること、すなわち酒を飲みながら大音量でロックを聴くこと。もう一つは、週末限定のフード・メニューを堪能することである。
コモンストックのシェフ・工さんの手がける料理はどれも美味しく、牛タンの味噌づけ、パリパリピザなどに舌づつみを鳴らしたものだ、
なかでも、自分のお気に入りは「香港風焼きそば」。どうってことのないビーフンを炒めたものなのだが、とにかくこれがものすごく美味しいのだ。そのため、これを食べんがために、週末、一人で行ったこともあったほどだ(でも、そういうときに限って、香港風焼きそばが本日のメニューから外されていたりするんだよね)。
それであるとき、工さんに思い切って「レシピを教えてもらえないか」と頼んだことがあった。そうしたら、快く応じてくれたので、家に帰って、翌日、早速カミサンにこしらえてもらうことに。でも、お店の味と何かが違う。数日後、再びカミサンに挑戦してもらったけど、やっぱり何かが違う。カミサンには失礼だが、工さんがこしらえてくれるほうが美味いのだ。
折りしも、友人数人を拙宅に招いての忘年会が迫っていた。その中にはユニさんもいたので、三度目の正直といわんばかりに、工さん直伝の香港風焼きそばをお出しすることに……。すると、ユニさんは「美味い」とひと言だけ声を発し、黙々と食べ始めるではないか。「今度はうまくできたのかもしれない」――そう思って自分も口にしたが、やっぱり、お店のそれとは何かが違う。どうしてだろう。ユニさんは口には出さなかったが、きっと同じように思ったに違いない。
そうこうするうちにお店は閉店。結局、コモンの終焉とともに、あの香港風焼きそばも二度と食べられなくなってしまったのである。
それにしても、もう一度、食したいなあ。それも大音量でHRを聴きながら……。
あっ、わかったぞ。何かが違うのは、バックに大音量のロックが流れていなかったせいかもしれない。ということは、気持ちの問題なのだろうか……。いや、やはり、それだけではない。カミサンには何かが欠けているのだ。
↑店では「ROCK BAR PRESS」なる冊子も配られていた。
【エピソード 1 & 2 by akichan!】
◆エピソード その1◆
次にかける曲は予め棚から出して、アンプの上にジャケットごと寝かせてスタンバイ。その次にかける曲は、棚から取り出しやすいように頭一つ分ちょいとツマミ出しておく。そんな“お皿回し”のパターンを見ては、ジャケットやLPの背のデザインでバンド名を言い当てるのが、コモンストックのカウンターに座った時の密かな楽しみだった。
でも、中には背がボロボロで何だかわからないのがあったり・・・。また、自分がリクエストした曲でも違ったLPを出したりしてると、“そのLPじゃないよ”とか“その隣のやつ”とか。それで、わからなくなると全部出して、“これ?、これ?”なんてやり出して・・・。昔から“ぼっち”の時は楽しかった。
そうそう、Aさんはよく団扇でパタパタとアンプを扇いでいたっけ。
◆エピソード その2◆
僕にとってコモンストックでの最大の思い出と言ったら、やはり“結婚披露パーティー”をさせていただいたこと。結婚したのが1994年10月15日だからそのちょうど1週間前、10月8日の土曜日。(なんと!今年で20年か・・・)
“大恩人”が番頭さんになってくれて、学生時代に何かとツルんじゃ遊び回っていた友人たちを集めてくれて、僕にとって一番の場所“コモンストック”を貸し切りでセッティングしてくれた。
パーティーの間、店内で流れる曲は全部僕が選曲した。もちろんハードロック中心さ。(今以上にハードロックに拘ってたし)
その選曲リストが、Gさんの粋な計らいで12年経って戻ってきたのは感動もんだった。
料理人の工さんが腕を振るったオードブルも好評だった。(もう20年も前のことだからメニューは忘れてしまった・・・その時香港風焼きそばは出たかな~)
このパーティーのお開き寸前に、このブログの強力なブレインである“ラモウん・ユニさん”が、偶然にも訪れていたことがその後に判明。(その時点ではお互い見知らぬ間柄)何とも不思議な縁で今に至っている。
↑タバコのヤニで黄ばんでるけど、これもコモンの形見分けの品。貼ってあった場所はどこだったか・・・たぶんカウンターの真後ろの壁だったと記憶してますが。覚えてる人いたら教えて!
決して忘れていたわけではありません。準備万端整いましたので、4日連続でアップです。
3日目は、3人のおぢさんによるそれぞれの“CSエピソード”をご紹介。
【ある日のエピソード:by Mr.UNIVERSE】
月日は過ぎて、いつの日からか覚えていないが、ビールをチビチビ飲むのは経済効率的にも良くないのでバーボンのボトルを入れるようになった。こうなると常連の仲間入りである。
だが、カウンター席には空いていても、ほとんど行かなかった。一番のお気に入りの席はモニターの良く見えるテーブル席。理由はカウンター席に座ると“背を向けるのでモニターが見えない”からだ。プロジェクターに映る様々な車窓から撮った風景をボーっと見ながら、諸般の全ての雑事から離れて大音量に身を委ねるのが心地良かったからである。
BOSEの4本のスピーカーから溢れ出る大音量ロックに身を委ねて無心になれる空間、それは、まさに70年代ロック喫茶の空間の再現である。まっ、身を委ね過ぎて、地下鉄丸ノ内線の終電に乗り遅れて杉並の自宅まで歩いて帰った事もありました。
この店の、もうひとつの楽しみは“料理人=工(こう)さん”の作るツマミもあった。特に“香港焼きそば”は絶品だった。ああ、もう一度食べたい。
世の親父達の週末は何故か浮足立つ。以前の職場の同僚といっても5歳年上の先輩のT氏。この時すでに違う環境の仕事場であったが、ジャズやロック、オーディオや釣りを通じて交流はしていた。彼は神奈川の川崎在住、ロックとジャズをこよなく愛し、奥さんに睨まれながらも高額なオーディオ装置を自宅に構えている男である。そんな奥さんもピンク・フロイドも当然知っているわ、といった隠れ70年代ロックファンでもある。
仕事場も居住地域も離れていても「たまに会おうや」と、どちらかともなく誘えば応じる間柄。その日は井の頭線の方の渋谷駅近くの品揃え豊富な日本酒が獅「店で飲んでいた。夜の7時くらいから飲んでいたので、適当に散会する予定だったが、彼から「物足りないな。2件目に行くか?」との誘いが。渋谷で探すのもいいが名案が浮かばない。どちらともなく、「それじゃ、ボトルも入っているし、西新宿のロックバーでも行きますかぁ?」という結論に達した。
彼もコモンストックには1度行っている。しかし、あそこは“西新宿の外れ”だし、夜の渋谷の人ごみを掻き分け、混んでいるJR経由で新宿まで行ってさらに歩くのも面唐セ。「それならタクシーで行ってしまおうぜ。」という事で即決。空車は獅ュつかまったのだが、土曜の夜。当然、渋滞にも巻き込まれたのだが無事到着。大音量の陶酔の中、二次会が終焉した。離れた地域の居酒屋から、タクシーで移動してまでロック・バーに行きついた初めての夜だった。
【コモンストックの思い出:by Mr.Rapport】
コモンストックには随分と足を運んだが、ボクには二つの楽しみがあった。
一つは、ロックバーそのものの機能を体感すること、すなわち酒を飲みながら大音量でロックを聴くこと。もう一つは、週末限定のフード・メニューを堪能することである。
コモンストックのシェフ・工さんの手がける料理はどれも美味しく、牛タンの味噌づけ、パリパリピザなどに舌づつみを鳴らしたものだ、
なかでも、自分のお気に入りは「香港風焼きそば」。どうってことのないビーフンを炒めたものなのだが、とにかくこれがものすごく美味しいのだ。そのため、これを食べんがために、週末、一人で行ったこともあったほどだ(でも、そういうときに限って、香港風焼きそばが本日のメニューから外されていたりするんだよね)。
それであるとき、工さんに思い切って「レシピを教えてもらえないか」と頼んだことがあった。そうしたら、快く応じてくれたので、家に帰って、翌日、早速カミサンにこしらえてもらうことに。でも、お店の味と何かが違う。数日後、再びカミサンに挑戦してもらったけど、やっぱり何かが違う。カミサンには失礼だが、工さんがこしらえてくれるほうが美味いのだ。
折りしも、友人数人を拙宅に招いての忘年会が迫っていた。その中にはユニさんもいたので、三度目の正直といわんばかりに、工さん直伝の香港風焼きそばをお出しすることに……。すると、ユニさんは「美味い」とひと言だけ声を発し、黙々と食べ始めるではないか。「今度はうまくできたのかもしれない」――そう思って自分も口にしたが、やっぱり、お店のそれとは何かが違う。どうしてだろう。ユニさんは口には出さなかったが、きっと同じように思ったに違いない。
そうこうするうちにお店は閉店。結局、コモンの終焉とともに、あの香港風焼きそばも二度と食べられなくなってしまったのである。
それにしても、もう一度、食したいなあ。それも大音量でHRを聴きながら……。
あっ、わかったぞ。何かが違うのは、バックに大音量のロックが流れていなかったせいかもしれない。ということは、気持ちの問題なのだろうか……。いや、やはり、それだけではない。カミサンには何かが欠けているのだ。
↑店では「ROCK BAR PRESS」なる冊子も配られていた。
【エピソード 1 & 2 by akichan!】
◆エピソード その1◆
次にかける曲は予め棚から出して、アンプの上にジャケットごと寝かせてスタンバイ。その次にかける曲は、棚から取り出しやすいように頭一つ分ちょいとツマミ出しておく。そんな“お皿回し”のパターンを見ては、ジャケットやLPの背のデザインでバンド名を言い当てるのが、コモンストックのカウンターに座った時の密かな楽しみだった。
でも、中には背がボロボロで何だかわからないのがあったり・・・。また、自分がリクエストした曲でも違ったLPを出したりしてると、“そのLPじゃないよ”とか“その隣のやつ”とか。それで、わからなくなると全部出して、“これ?、これ?”なんてやり出して・・・。昔から“ぼっち”の時は楽しかった。
そうそう、Aさんはよく団扇でパタパタとアンプを扇いでいたっけ。
◆エピソード その2◆
僕にとってコモンストックでの最大の思い出と言ったら、やはり“結婚披露パーティー”をさせていただいたこと。結婚したのが1994年10月15日だからそのちょうど1週間前、10月8日の土曜日。(なんと!今年で20年か・・・)
“大恩人”が番頭さんになってくれて、学生時代に何かとツルんじゃ遊び回っていた友人たちを集めてくれて、僕にとって一番の場所“コモンストック”を貸し切りでセッティングしてくれた。
パーティーの間、店内で流れる曲は全部僕が選曲した。もちろんハードロック中心さ。(今以上にハードロックに拘ってたし)
その選曲リストが、Gさんの粋な計らいで12年経って戻ってきたのは感動もんだった。
料理人の工さんが腕を振るったオードブルも好評だった。(もう20年も前のことだからメニューは忘れてしまった・・・その時香港風焼きそばは出たかな~)
このパーティーのお開き寸前に、このブログの強力なブレインである“ラモウん・ユニさん”が、偶然にも訪れていたことがその後に判明。(その時点ではお互い見知らぬ間柄)何とも不思議な縁で今に至っている。
↑タバコのヤニで黄ばんでるけど、これもコモンの形見分けの品。貼ってあった場所はどこだったか・・・たぶんカウンターの真後ろの壁だったと記憶してますが。覚えてる人いたら教えて!
真ん中の写真が、不鮮明であります。コオンストック
の共同店主達が、年に何回か発行している、小冊子=
現代のツイッターやフェイスブックの中身の濃いもの
と思ってもらえば良いです。今は、1冊しかないが、
3人の個性も出ていて読み物としても面白い。
上の書籍は、店の開店日までの奮闘を綴ったドキュメ
ント。これまたGさん、Aさんのドロップアウトして
ロック・バーを開くまでの状況がリアル。店の閉店後
阿佐ヶ谷の古本屋で見つけました。
(ヘッドさんが読んだら号泣かも?????=管理人
さんは、訳あって紛失したらしいので、いずれ貸与し
ますかね。)
コオンストック=コモンストック
真ん中の表題=「ROCK BAR PRESS」
☆上海焼きそばとHR/HMのコラボを体験したい…
☆奮闘記も是非ともお借りしたい…
☆管理人さんのご結婚時期はなんと
1994,10月4日(火)…YESを日本武道館で鑑賞
10月14日(金)…白蛇を、代々木で観てます。
…その時代なら、問題無く、都内徘徊してたし…
コモンストックを、知ってたら行けてたなぁ…
タラレバばかりで
次回予告。明日は4日目、最終回です。テーマは“さよなら”お楽しみに。
予めお断りしておきますが、明日の写真は大きくするとボケてしまうので、画像小さいです。