みんなのライヴ・ブログ

行ったつもりのリクエスト「おうち DE apple-cart」。毎日朝5時に1曲、全力更新中!

第7回「ロック・イン」 中野

2013年11月22日 04時47分00秒 | アーカイブス : ロック喫茶 ・ バー
 「ロック・イン」は20代の前半によく通ったお店。JR中野駅・南口で降りて、中野通りを5分ほど南下。大久保通りを含む五差路の細い道の坂の途中にあった。
 午後2時くらいからの営業で、日中はロック喫茶。夕方からはロックバーに変身。
 かかる音楽もHRが中心。ZEP、DPはもちろんのこと、モントローズ、サミー・ヘイガー、フォガットなどが「りんご」顔負けの大音量でかかっていた。Climax Blues band、Savoy Brownといったブルース・ロックの素晴らしさを知ったのもこのお店。自分にとっては、ある意味、ロック学習塾みたいなところでもあった。
 店主は自分よりも七~八歳くらい年上のロングヘアーの女性。ボクが顔を出すと、いつもベルボトムのジーンズにTシャツといった格好で迎えてくれ、時には人生相談にも乗ってくれる頼もしき姉御のような存在であった。
 今でも鮮明に覚えているのは、自分が若造で酒の飲み方を知らないで酔いつぶれてしまったとき。毛布をかけてくれたみたいで、朝まで寝かせてくれ、起きがけに紅茶とタマゴトーストを作ってくれたときの温情は、今でも忘れられない(合掌)。
 お酒の種類はもちろんのこと、フードメニューもなかなかで、姉御の作るナャ潟^ンは絶品だった。常連ならではの「裏メニュー」もある。それは「駄菓子の盛り合わせ」。オーダーすると、ソース煎餅に、紋次郎イカ、よっちゃんのす漬けイカ、すもも、ラムネ、麦チョコなどが入った大皿を出してくれたりもした。なかでも自分のお気に入りは「中野の都こんぶ」。ガキみたいにしゃぶりながら、姉御がかけるHRに耳を傾けた記憶がある。
 しかし、あるときを境に、この店にはだんだんと行かなくなってしまった。事情は定かではないが、姉御が辞めてしまい、店主(男性)が替った途端、パンクばかりかけるようになったからだ。リクしても、姉御とは違ってまったく受け付けてはくれない。店がクローズしたという話を耳にしたのは、それから数年経ってからのこと。顧客のニーズをないがしろにしたため、経営が立ち行かなくなってしまった典型といっていいだろう。
 それにしても、姉御はどうしているのかな。会いたいな。会って、ひと言、お礼を言いたい。・・・by Mr.Rapport

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第6回「赤毛とソバカス」1972... | トップ | 2013.11.18 PAUL McCARTNEY »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (大雑把)
2013-12-12 13:13:01
私も、70年代の初頭、高校生だったころに、週に3回位、通っていました。
正面の右上にあったスピーカーの下が定位置で、大音量でかかっているクライマックス・シカゴ・ブルースバンドとか、サーロード・バルティモアとかを良く聞いたものです。
そう、ロングヘアーの女性が作ってくれる鉄板に具されたナャ潟^ンに目玉焼きが乗ったのが美味しかったですね。
mnrch@docomo.ne.jp
返信する
Unknown (Mr.Rapport)
2013-12-12 19:40:22
大雑把さん
コメントありがとうございます。
ひょっとしたら、お店で同席していた可能性もありますね。
これからもよろしくお願いします。
管理人さんが書かれている訪問日記の
ロックバーもロックインに負けず劣らずいいところです。
返信する
Unknown (akichan!)
2013-12-12 22:13:30
大雑把さま、初めまして。
管理人やってます。
過去の記事でも構いません。何か感じたらコメントよろしくお願いいたします。
Mr.Rapportさんがお伝えした“ロックバー”ですが
今度の土曜日12月14日に、ちょっとえっちなオヤジ4人組で訪問します。
訪問のご報告は、「訪問日記」にて行ってますのでお楽しみに。通常、翌日の夕方5時頃にupしてます。
返信する

コメントを投稿

アーカイブス : ロック喫茶 ・ バー」カテゴリの最新記事