第8回特別版 「コモンストック」2/4

　この店をアカーブしないでどーすんのよ。我らの記憶が薄れないうちにやらねばってね。
　決して忘れていたわけではありません。準備万端整いましたので、4日連続でアップです。
　2日目は、“サメ[ターへの道のり”です。

【ビギナーから常連へ：by akichan！】

　何しろ一発で自分の波長にぴったりハマってしまった“店”だったので、繰り返し訪問したい気持ちは常に持ちながらも、田舎住まいと言う絶対条件が邪魔をした。慣れた態度なんてそう易々と出来るもんでもないし。
　通い慣れてくるまでは“大恩人”が、僕の都合に合わせてご一緒してくれたりと、何かと気を使ってくれているのが有難かった。
　“大恩人”はあとから合流するのがお決まりのパターンだったから、僕はなるべくわかりやすい場所にいなければならない。だから座る位置は決まってカウンターだった。移動もラクだし。
　19時ぴったりからカウンターに一人ぼっちで、黙々とリクエストに没頭しているわけだから、自然と顔も覚えてもらえるようになったのだと思うが、一番の要因は、なんと言っても“大恩人”の顔利きがあったと思っている。美人だし。
　こうして店にも慣れると、自分の行動パターンもほぼ定まって行った。僕がコモンに行く目的は、どーしても酒を飲まずにはいられないからで無ければ、どーしても酔いたいわけでも無い。大音量でROCKを浴びてカラダの毒素を出し切るため。そう今で言う“デトックス”。
　だから、その日一日は“自分にいいことばかりの日”と決め、猟盤巡りで豊かな気持ちを膨らませ、その日ばかりはと奮発して美味い“とんかつ”を食い、しっかりと腹ごしらえしてからコモンに向かった。
　美味いとんかつとは、当時新宿でも営業していた「とんかつ 三金」(東口にある百果園の斜め向かい)。その“三金”も、コモンの後を追うように新宿の店を閉め、残った四谷本店もついには閉店・・・(どうやら復活したそうな、今度是非行かなくては)。
　“開店時間から店にいる”これは、今も昔も変わらない僕のスタンス。19時に始まると言うことは、19時から客を待っているのだと、こっちの勝手な解釈。だけど、行動パターンが定まってからは、時間通りに事が進み、時間通りにその場所に居なければキモチが落ち着かなくなってくるのである。
　コモンストックで、以前こんなことがあった。その日も19時キッカリに店の前に立っていたが、肝心のマスターたちが来ない。やがてやって来たG氏。“これから聡怩ｷるからもうちょっと待ってろな”。聡怩ｪ終わるまで外で立ちんぼだった。“
　で、“どうぞいらっしゃいませ”ではない“もういいぞ”だ。他人行儀ではないそのコトバをかけてもらえることは、客としてヨロコバシイ事。オレも認めてもらえたのかな？って思った瞬間だったのかも知れない。
　企業社会のたまり場ではない、だってそこはROCK BARだから。

↑ここもよく行ったな。なつかしい「とんかつ 三金」の箸袋

upset the apple-cartも最初はこんなファイル形式だったけど・・・。