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ラモウんの「プログレ放浪聴(ほうろうき)100選」その3

2013年08月31日 00時08分00秒 | 僕の私のプログレ放浪聴(ほうろうき)
Klaus Schulze『TIME WIND』(1975) by Mr.Rapport

20代のころ、ユニさんの家に遊びに行くことが多かった。そんなボクには密かな楽しみがあった。それは今回紹介したクラウス・シュルツの『タイム・ウィンド』を聴かせてもらうこと、そしてLPを借りること。確か、4~5回、借りた記憶がある。そんなボクに愛想が尽きたのだろう。あるとき、とうとう「いい加減、自分で買いなさい」と言われてしまぅた。
 しかし、このアルバムを自分で購入したのは、それから十数年後、40歳を過ぎてから。それも下北のレコファンの中古CDコーナーで……。しかも、聴いたのはたった一度というありさま(人に散々借りておいて、何を考えているんだ。オレは)。
 今回の投稿にあたって、これまた十数年ぶりに、改めて聴きなおしたのだが、正直、つらいものがあった。
 聴こえてくるのは、吹き荒れる風のようなシンセの音だけ。それが延々とつづくせいか、荒野に一人放りだされ、孤独感にさいなむような錯覚に陥る。冷酷・薄情・破局・破滅・不信・挫折・失望……といったネガティブな言葉しか思い浮かばない。
いや、ひょっとしたら、20代のとき好んで聴いていたのは、自分の心が冷酷・薄情・破局・破滅・不信・挫折・失望……といったネガティブな要素でいっぱいで、このアルバムと波長が合ったせいかもしれない。
オレはぎりぎりセーフだったが、「うつ状態」あるいは「うつ病」の人が聴いたら、マジでやばい一枚。ユニさんは今でもたまに聴いているのかな……。

コメント (2)
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