友人が一冊の写真集を貸してくれた
身体の隅々まで温まってゆく写真集
感情の起伏振幅が激しくて
オマケに他人様に向ける笑顔に
ちょっぴり嘘の混じるこの頃
星野さんの写し撮った動物たちは
凍てつく氷の地から
遥か遠く山の頂から
深い森の奥から 草原から
ひたひたと私の心に染み入ってきて
しばらく遠ざかっていた安眠を授けてくれた
明日は夫の主治医による説明日
転移の有無により 手術の有無が決まる
息子も同席してくれる
不安に思いながらも 仕事や家庭を持つ息子に
頼むことをためらう私に 夫は
「どうしていつも遠慮がちなんだ
息子じゃないか ウチも家族じゃないか」と云った
ふむ いつのまにか
夫と息子の心の距離はずっと近くなっていたらしい
家族観の違いかも・・・いや同志愛の始まりか・・?
なんて思考が別の次元に飛んで
少しだけ気持ちが和んだ