4月には、以前空港で会った夫妻の友人の日仏夫妻がわが家にも来た。
これは、訪問のみであった。
ご主人が日本人で、奥さんがフランス人という珍しいカップル(リヨン夫妻もそうだが)だが、彼らはカリフォルニア在住というかなり異色のカップルだった。
奥さんからフランス語でメールがありやり取りをして約束を決めた。
もちろん「最低でも食事をわが家で」といった。
来日して東京でしばらく滞在し、その後関西(京都)の宿に宿泊し、奈良にやってきたのだった。
彼らは日本に住んでいたこともあり、関西は芦屋に住んでいたこともあると言っていた。かなり若いころの話だそうで、今は二人とも70代後半で、コロナ以降初来日だったが、日本のお気に入りの店など、いろいろなものが変わってしまって、と嘆かれていた。
わが家に来る前、京都の宿から、電話があった。
うちでご飯をと言って、最寄り駅へのアクセスを伝えるとき、ご主人に代わると、
「どこか、レストランで食べませんか。ご迷惑をかけたくないので」という。
ある程度これは想定内だった。日本人の感覚としたらこのようなことになるだろうから。
しかし、そうはいかない。以前空港で知り合った夫妻にその後お世話になったことがある。その夫妻の友人が来られたのだから、ここは彼らに恩返ししなければならない。
「いえいえ、何も特別なものは出来ませんがぜひうちでごゆっくり。食べられないものはありますか」と聞いたら、隣で聞いていたであろう奥さんが「何でも食べます」とはっきり日本語で言っているのが聞こえ、思わず「クスッ」となった。
そうだ。これがフランス人の正しい?反応だ。
この一言で、この夫妻に会うのが、特に奥さんに会うのがとても楽しみになったのは言うまでもない。
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