彼女のはっきりものを言う視点はとても興味深く、毎日話をするのが本当に楽しかった。
彼女は黒を好んでいたが、振袖は一回きりなので、黒地を選ぶとしても地色が目立ちにくいもの、つまり柄がたくさんある方がいいとアドバイスをした。何点か試着した写真を送ってきたが、最終的に彼女が選んだ赤い地色の着物はとてもよく似合っていた。
その数日前に、友人と振袖ではないが着物で歩いた写真はグレー地に幾何学模様で、無彩色に近く、かなり地味だったので彼女も気が付いていたのだろう。
色が白く目がぱっちりした彼女にピッタリの振袖だった。ご両親も、フランス人の友人たちもさぞ喜んだことだろうと思う。
また彼女が「土筆の袴取り」をしている写真をお父さんに送ったところ、「貴重な経験をさせてもらってありがとう」と喜んでいた。
また彼女の視点からの日本の気づきも興味深かったので、記しておこう。
「日本の食パンは最高です。フランスの食パンは食パンとは言えない」
これはパン屋さんの「パン・ド・ミー」なのか、スーパーで売られている袋詰めの小さな食パン型のスライスパンのことなのか?は不明。
「フランス人は黒が好きよね、スニーカーも黒だったら、フランス人と判断している」とわたしが言ったら「単に汚れが目立たないからでしょ」。確かにそうかも(笑)
彼女曰く、「日本の女の子(女の人も)はおしゃれ」・・確かにフランスではカジュアルな普段着を着ている人が多い。もちろん一部超おしゃれなマダムはいるが、私たちの友人の中では少ない。
彼女は、奈良のあと、大阪の友人(外国に滞在していた友人)の両親が所有のマンションの一室を借り一週間、そして次は名古屋のおばあちゃんのところで一週間、最後は東京の近くの叔母さんのところで一週間と、約一ヶ月の滞在を満喫して、帰国の途に就いた、
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