goo blog サービス終了のお知らせ 

フランス人交友記録

フランス人との交流を通して感じたことを書いています。

断腸の思いであきらめた。そして再び火を灯してくれた・・・

2021-03-16 21:42:43 | 2021年の事

今日は、特別な思いがある日なので、旅行記をいったんお休みし、2021年の夢について、書きたいと思います。

**************************

本来ならば、今頃は機上、そろそろパリ到着の時間かというところであった。

 

しかし残念ながら、1月末に日本は入国拒否リストの国になってしまい、フランスはもちろんEUには入国できなくなってしまい、断腸の思いで、9月末に予約した3月16日出発の航空券をキャンセルした。

 

1月末にはもう無理かもしれないと覚悟はしていたが、一縷の望み、手放すとすべてが消えてしまう、そんな気持ちから、ぎりぎりまでキャンセルはしないでいた。

 

でも、だめだった。

 

エスカレーター夫妻からは、今年に入ってから「無理だろう」という厳しいメールが届いていた。彼らはワクチンは信用できないといっており、今のところ接種するつもりもないみたいだ。彼らは慎重すぎるのだと自分に説明し、まだあきらめていなかった。

 

しかし、「来れるなら歓迎する」というメールをくれる他の友人達も、心の底では無理だろうと思っていたと思う。エスカレーター夫妻のようにズバリと言って私を傷つけてしまわないように優しく言っているようだった。

 

そして数日前に、キャンセルした旨を告げた。「私の夢は泡のように消えてしまった」と。もし状態が変わり、行ける状況になれば、もう3ヵ月は無理だが、6月末までに少しでも行きたいことも書いた。

「レストランもカフェも美術館もデパートも閉まったままだ。18時以降は外出もできない。トンネルの中で光はまだ見えない。でも春を告げる日本の燕が来てくれるなら、大歓迎だ」と嬉しい返事をくれる友人がいる。



コロナの最中に膵臓ガンがわかって、判ってからたった3週間でご主人をなくした南仏の友人からも「部屋はずっとあなたが来るのを待っている」と言って来た。ご主人と一緒に来た楽しい日本旅行と私とが結びついているのだろう。

 

そして、パリの街があなたが来るのを待っていると、パリの街並みの写真を送ってくれる友人もいる。

 

アンジェに住む夫婦からは、「ブルターニュの海が見える家に引っ越しを考えている。あなたが来春に延期できるなら、私たちの新しい家の部屋はいつでも開けておくから、あなたにとっても私にとっても最高の解決で幸せになるだろう。」

そして「また年齢ではなく、病気にならないことが大切。素敵な計画は若さを取り戻すから」と。

 

泣いてばかりはいられない。

こんな友人たちの温かい言葉は、いったん消えた火を再びともしてくれた。

友人の励ましに、希望をつなぎ、もう一度新たな目標、夢を見つけたいと思う。

 


思い出のカルチェラタン

2021-03-16 08:58:15 | 2019年春の旅行(シャンパーニュ・ロワール)

初めて個人旅行で訪れたとき、プチホテルに泊まったのがカルチェラタンで、いわば自分の足で初めてのパリでの一歩という私にとっても思い出の場所である。今はびっくりするほど値上がりしてしまったが、左岸で、比較的リーズナブルだった。

 

もちろんこの地区はその時散歩もしたし、2009年にJルイさんにソルボンヌ大学のランチに連れて行ってもらったこともある.。パンテオンへは2016年にエスカレーターと一緒に行ったこともあるし、フランソワ夫妻とはこの近くを散歩したこともある。クリスチーヌとは植物園やモスケ・ド・パリも訪れた。

自然史博物館↓(未訪だった)

ミッシェル夫妻とはアラブ研究所のそばで開催されていたオリエント急行に乗ってみる(もちろん止まったままだが)体験にも来たことがある。

 

ローマの闘技場が残っていて、これは初めてだった。

 

とにかく、これくらい何度も訪れている地区ではあったが、知らない場所もあったのだ。

ジャッキー夫妻は、私が「ここは初めて」というたび、満足そうににっこりした。ムフタール市場通りも一度歩いているのだが、やはり周知の二人と一緒だと、一つ一つの見方や感じ方も違う。

ヴェルレーヌが晩年住んでいた、またヘミングウエイも住んでいたと言われるアパートの前も通った。↓

医科大学生だったジャッキーはこの大学地区で学び、アパート生活をしていたそうだ。

そして、広場に面する彼らがよく来たというカフェでお茶を一緒に飲んだ。

彼らのそういう思いを一緒に共有し、帰りのドライブはパリの観光名所を通ってきた。

 

夕ご飯は、私の好物で春によく出される「ホワイトアスパラ」と、やっぱりジャガイモとお肉を使ったフランス版おふくろの味的な「アッシェパルマンティエ」、そしてデザートはチーズとやはり旬の「いちご」だった。

イチゴもフランスは日本のようなハウス栽培はないので、この季節限定だ。

いつだったか12月にフランス人が来て、いちごのクリスマスケーキのポスターを見て、びっくりしていたことを思い出す。「12月に日本ではいちごがあるのか!!!???」と。

一年中食べられる野菜も果物もあることが、その時以来あまりうれしいことではないなと思うようになった。



明日は、ジャッキーは仕事なので、ニコルとルイ・ヴィトン財団という新しいスポットで行われている「印象派展」を見に行くことになっている。

 

そして夕食はジャッキーも一緒に外食の予約を入れてくれているそうだ。

 

この旅もいよいよ終盤だ。




フランス人交流


フランスランキング

ブログランキング


フランスランキング