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フランス人交友記録

フランス人との交流を通して感じたことを書いています。

今回の旅で私たちのアンリへの評価は相当落ちてしまった理由

2023-03-02 09:01:06 | 2022年秋:3年ぶりのパリ、そして南仏

 

アンリ夫妻宅での滞在は、彼らの顔を立てるためと言ってもいいくらい、彼らの友人宅に行ったり招いたりで、アルルへの到着がかなり遅くなってしまった。しかしクリスチャンは仕事を休んで待ってくれたにもかかわらず、文句どころか変わらぬ笑顔で迎えてくれた。

 

一通り今夜からの家の使い方を説明してくれた後、アンリ夫妻も一緒にクリスチャンの夕食の招待で、ラーメン店へと向かった。

このラーメン店は日本の名前がついていて、サービスの女性もアジア系だったので日本人だと思い込んでいたが、まったく笑顔がなく、いい感じがしなかった。

最初はよく出会うフランス人には愛想がいいが日本人には愛想がない日本人なのかと思った。

でもよく考えると、日本語を一言も話さなかったし、顔は日本人のようでも違うのかもしれない。しかしこの店に来るフランス人は日本の店だと思っているし、彼女のことも日本人だと思うだろう。それが日本人への評価につながると残念な気がした。

 

私は残念ながらラーメンを日本でも食べることがないので(麺類は好きなのにラーメンだけは昔から好きではない)、ここでは丼をいただくことにした。するとアニエスも以前アヴィニョンのこの店のチェーン店に行ってラーメンを食べたがやはり好みではなかったらしく私の注文と同じものにした。そして「おいしい」と喜んで食べていた。

かつて彼女とアンリも来日時に、さんざん日本食店に行った後に、和食が食べられないという事実を知りショックを受けたのだった。彼ら曰く「カレーは食べられるし、天ぷら、とんかつも食べられる」と言っていたが、まあそれに鉄板焼きやお好み焼きが食べられる程度であった。

そんな彼女も丼は大丈夫ということらしい。

ここでクリスチャンの彼女のドリスと合流した。アンリ夫妻はこの時ドリスとは初対面だったが、彼女の印象はかなり良かったようで、私たちの帰国後、彼らを家に招待したらしい。(後出のベロニックやクリスチーヌとともに)

また最近はアニエスの作品展の案内もクリスチャンに送り、クリスチャンはドリスとともに駆け付けたようだ。

 

いよいよ今夜から短い疑似フランス生活体験が始まる。

5泊するなか、すでに1日はアンリ夫妻に振り回されて、夜からのスタートになった。

 

さらに明日から一泊の予定でリヨンから日仏カップルがやってくる。私たちのアルルの生活体験もまたフランス人とともになりそうな気配がしてきた。

 

なかなか自由にはさせてもらえない。

 

アンリは自分たちのことを棚に上げて、「君たちは、自由な時間を過ごしたいからとリヨンの夫妻に言うべきだ。なんでリヨンから来て、一緒に泊まって2日もつぶしてしまうのか」と言っていた。




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チョコレート職人フレデリックは、MOFに認定され、店も大きく!!              

2023-03-01 09:26:40 | 2022年秋:3年ぶりのパリ、そして南仏

今日はアンリの家からアルルのクリスチャン宅へ移動する日だ。

本来なら遅くともお昼過ぎには着きたかった。クリスチャンは最初は仕事があるから彼女のドリスが待っていると言っていたが、結局休みを取ってくれていたのだ。

 

しかし、アニエスは、今日は「マッサージの予約がある」とのんびりしていた。

朝ごはんをゆっくり食べていて、1時間時間を間違えていたことに気づき、大急ぎで出て行った。

彼女が戻ってくるまでの時間に庭のもので生け花をというリクエストもあった。



戻ってきた彼女とアンリは今日は朝から彼らの住むシャトールナールの町中へ今から行こうと言う。

日本に何度も来たことのあるチョコレート店の友人、フレデリックの店へも行くと言うので、それは私も希望していたので、一緒に出掛けることになった。


2007年に訪れたときは、まだ小さなお店だったが、MOFという最高職人の名誉を受けて大きな店になり、サロンドショコラで日本でも有名になり、いまや、この店に日本のショコラティエが研修に来ているとのことで、この時も二人の日本人女性が来ていて、そのうちの一人と話すこともできた。

日本では高くて手が出ない彼のチョコレート(それでもすぐに売り切れになる日本)をいくつかいただくことにした。

以前はオーソドックスなチョコレートがいいと思っていたが、彼のチョコレートを食べると、ただのフレーバーチョコではないことが今はよくわかる。繊細な味がして、素材を大切に作られていることを感じる。

 

フレデリックの奥さんはチベット人なのだが、この日は家にいるとかで、会えなかった。チベット人は私たち日本人とよく似た顔をしているので親近感がある。美しい娘さんもサロンドショコラで来日した際に会ったこともある。この日は二人ともいなかったが、フレデリックの弟さんがいて、彼もまた感じの良い人だった。(いつも店で販売を担当しているようだ)



今日もまた近所の人を家に招待するとかで、その前にお昼を済ますため、今日のランチは私のお気に入りのキッシュを作ってくれることになった。

 

今回初めて彼らの家で戴く食事だった。

客人が来る前に、時間があったので、アニエスは私を誘って近所の家を訪問した。

この家も近代的な設備の整った家で、新品だが持越し品なのかsaleより安い値段で個人販売しているらしかった。アニエスはそう言うものを上手に利用しているようである。

訳が分からず連れてこられたので、予定もなかったが、10ユーロ均一(1,000円ちょっと)のものをいくつかいただくことにした。

 

戻ってくると、客人は二人お待ちかねだった。アンリ夫妻はこの客人のために茶道を披露してくれと言っていたのだ。

日本に興味があると言う年配の男性と女性ということだったが、特に男性の方は本当に興味があるのかどうかわからない感じがしたが、とりあえず茶箱を出し、簡単に紹介した。

フレッドのお店で買ったケーキを茶道のあとに↓

アルルへ向かうために出発したのは、17時を過ぎたころだった。

まるで夕食を一緒に食べに行くようなものだった。

 

実はこのアルルの滞在は5日間クリスチャンの家を借りるプチ生活体験で、いわばこの旅で一番楽しみにしていたことであった。もちろんそれを伝えていたが、アンリ夫妻はどこまでも自分たちファーストであった。

 

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大病をしたアランが、私たちをユーモアで一生懸命おもてなし。

2023-02-27 10:17:19 | 2022年秋:3年ぶりのパリ、そして南仏

夜遅くに向かったところは、アヴィニョンの城壁の内側のアンリ夫妻の親友宅だった。

この夫妻は2018年の春に来日した。しかし他に4人の友人と一緒で6人だったこともあり、

奈良を案内することになっていたが、東大寺の出口を出たところでの待ち合わせだった。

うまく会えるか心配だった。何しろ時間通りに見学を終えて出てくるのかわからないからだ。

案の定、待ち合わせの時間には出てこなくて、かなり待つことになった。が、私たちも慣れたもの?で待っている間に出てきて同じように腰を掛けて休んでいるフランス人に話しかけてみたりして、退屈することなく、待っていた。

 

アランの6人組は、どの人も感じのいい人だった。全員が南仏の人ではなく、確かアルザスとか他の地方の人たちだった。

(クリックすると写真は大きくなります↓)

東大寺を見てしまった人にどこに連れていけばいいのか、とりあえず二月堂、春日大社から奈良町の方へと歩いた。

クリックすると写真は大きくなります↓)

 

そのまま京都に戻ると言う彼らを招待することもできず、お茶を一緒に飲むのが精いっぱいであった。和菓子店の離れのようなところで、貸し切り状態。みんなでカキ氷を食べたのだが、喜んでくれてほっとした。

 

アンリの話によるとご主人のアランは大きな病気をしてかなり危ない状態だったとかで来日時より痩せていると言っていた。

 

外まで迎えに来てくれたアランは、私に「〇〇」と夫の名前を言った。私が「△△」と言い直すとその時はニコニコ笑っていた。

わからなかったのかな?と思った。

 

そして中に入っていくと、奥さんのアンヌマリーが待っていた。

私が自己紹介をすると、アランが奥さんのことを「アランだ」 そして自分のことを「アンヌマリー」というではないか。つまりさっきの名前のミスを自分たちの名前を逆に言うことで、わざと言ったんだよ、知っていたよ。と言いたかったのだ。(間違えたことの照れ隠しである)

もう、これだけで、どれほど人がいいかがわかると言うものだ。その後も何度もこんなふうに私たちを笑わせてくれた。真面目な顔をして。

 

ここの料理は好きなものばかりだった。ブッフブルギニオン(牛肉の赤ワイン煮)をあっさりさせたような牛肉とジャガイモの煮込みに、ジャガイモのグラタン、デザートはタルトシトロン(レモンのタルト)だった。



大病のあとで少し元気がなさそうにも見えたが、一生懸命笑わせてくれ、楽しい時間を過ごせた。アンリの娘婿で感染医として有名な人に紹介して治療をしてもらったそうだ。

アンリも大切な友人ということを強調していた。

 

お礼に私たちも折り紙レッスンをした。みんな童心に返り、大喜びしてくれた。(奈良でもしたことも私もアランたちもすっかり忘れていたようだ)

 

いつまでも体を大切にしてほしいと願いたいアランとその奥さんアンヌマリーだった。

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サンレミドプロバンスで出会った日本の調味料とエガリエール村

2023-02-26 09:58:51 | 2022年秋:3年ぶりのパリ、そして南仏

アニエスによると、「以前はアヴィニョンによく買い物に出かけたけど、クリスマスなどのプレゼントも最近はサンレミばかり」らしい。

ゆっくりサンレミを歩くのはもしかすると初めてなので、街歩きも楽しめた。

 

小さな香辛料を売っている店に入ったところ、日本の調味料がたくさんあってそれに驚いたのだが、お店の女性が言うには、日本の調味料は健康にもいいし、繊細な味なので、とても人気があるとのことだった。

ゆずの絞ったものや、山葵やみそ、のり、醤油も小さい店なのに何種類も品揃えされており感心した。

フランスの塩の中にゆずが入ったフレーバー塩?まであり、アニエスが私の分まで買ってくれた。私にはそこまでも希少なものではなかったのだが。(苦笑)

ここでも京セラの包丁が売られていた↓

アニエスは結構買い物好きと見え、あれやこれや雑貨店をのぞいていて、足が疲れたのであろうアンリは、ベンチに座り込んでいた。

 

 

それから向かった先は、小さな村だった。エガリエールという村だが、シーズンオフ?なのか、やはり寂れた感じがするほどだった。

 

小さな教会くらいしか見どころもなかったので、トイレ休憩もかねて、小さなカフェでお茶を飲むことにした。

 

この店はパン屋でおいしそうなケーキも売られていた。とても美味しそうだったが、甘いお菓子の周りに蜂がたくさんとまっていた。日本なら衛生面で問題になるだろうが、ここでは蜂が集まるくらい美味しいと言うところかもしれない。

蜂が見えるだろうか?↓右端のパンと左のクッキー横の二つのバンズの上にもレーズンやチョコではなく蜂が!!

 

イタリア人に見える若い女性の店員は、にこにこしてとても愛想がよかった。

そして、家に戻る途中、道路沿いの畑で羊の大群に遭遇した。こんな近くでこんなに多くの羊に出会うとは、驚きだったので、車から降りた。降りた途端、羊たちは一斉に離れてしまった。

「Au revoir」(オールヴォワール、さよなら)と羊たちに言って、帰路に就いた。

その間花を摘んでいたアニエス↓

まだ一日は終わらない。今夜もアンリ夫妻の友人宅に招待されているのだ。

アヴィニョンの城壁内の家だと言うので、また遅くから出かけることになった。




 
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岩山をくり抜いた映像美術館へ。

2023-02-22 09:32:16 | 2022年秋:3年ぶりのパリ、そして南仏

アンリ夫妻宅に夜遅く戻った翌朝は、彼らのいつもの朝食をいただいた。

コレステロールを気にしているアンリはクロワッサンも、純バターではないものを食べている。三日月のように曲がっているタイプだ。まっすぐなものが純バターのクロワッサンで、映画でジャンヌモローが「本物のクロワッサン」と他国から来た家政婦に言っていた場面があった。

以前は朝起きてからパン屋さんへ買いに行ってくれていたのだが、退職後の生活でもあり、気心が知れた仲なので、そこまでしてくれなくてもスーパーのパンでも十分なのだが、そんな中でもバゲットのおいしさは外れがない。

 

今日の予定は、アニエスに押し切られた格好で、ㇾ・ボー・ド・プロヴァンス(すでにレ・ボーのお城は見た事があるので今回はパス)にある美術館へ行くそうだ。

小さな村に・・という私の希望は叶えられない!?

その美術館とは、普通の美術館とは一風変わっていて、大きな岩の中にできた美術館というか、採石場の跡地を利用し、そこに映像を映し出す美術館であった。

 

こういう人を見ると、ツールドフランスの国だといつも思う↑

 

 

岩ではないが、パリで見た映像美術館のようなものでパリのは工場跡の建物を利用したものだった。

普通の美術館よりはずっと興味深かったが、テーマはなぜかベネチアだった。フランス人でもベネチアが好きな人は多いので、人気があるのかもしれないし、南仏はイタリアにも近いので、観光客にも喜ばれるのであろう。

そんな美術館を後にして、向かったのはランチを取るためのレストラン。こちらも健康を気にしているアンリ夫妻がよく来ると言う、ベーカリーレストランでシェフはアフリカンの女性で野菜が美味しいお店だと言う。

どんな料理が出されるのか、興味津々だった。その前に大きな石窯も見学させてもらった。

ここは、バカンスの際、女優のエマニュエルべアールや、俳優のジャンレノも良く訪れるそうだ。

 

リーズナブルでありながら、どれも丁寧に作られていて、とても美味しいものだった。

昨日訪れたモーリスの家で出されたパンもここのパンだったらしい。

このまま帰国するなら私も買って帰りたくなるほどだ。こんがりといいにおいが漂っていた店内で、私たちは遅いランチだったので、お店の女性たちがまかないランチを食べかけていた。どの人も感じがよかったので、写真を撮らせてもらった。

 

さて、次はサンレミドプロヴァンスへと向かう。

 
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