昨年の夏、在籍したことのある大学のスクーリングに聴講生として参加した。基本的に聴講生は講師にとっては邪魔ものでしかないわけだけど、その先生はとても歓迎してくれて、履修生と分け隔てなく遇してくれた。
最終日、最後のコマが試験にあてられていたので、朝、授業が始まる前に「お世話になりました。来てよかった」と一言ご挨拶に行った。先生は授業の準備に手を動かしながら、「そう言ってくれる人がいると頑張れます」 . . . 本文を読む
ちくま新書の柴山雅俊著『解離性障害―「うしろに誰かがいる」の精神病理』を読んだ。解離については、以前一緒に仕事をしていた人に交代人格を感じたことがあったりして、ずっと強い関心をもってきた。
この本は、実際には、解離性障害と、初期統合失調症や離人症、境界性パーソナリティ障害などとの鑑別、識別にかなりの部分が割かれているけど、著者はあくまで、解離性障害の人たちにいったい世界がどう見えているか、どう感 . . . 本文を読む