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問題集はよく選んで買いましょう

2017年08月20日 21時37分25秒 | 英語
特にTOEICパート5、6を対象にした文法問題集は、いい本を選ばないと、初級から中級の人は実力が付くどころか混乱を極めることになりかねない、と思うようになりました。いろいろな本を買い漁っていて解いているうちに、本当にどうしようもないほど出来の悪い本も世の中にはある、ということが分かってきたからです。ま、書名は出しませんが。

TOEICの文法問題集を選ぶ上で一番重要なポイントは、

不正解の選択肢の理由が書かれているかどうか

ですね。これが分からないと勉強にならないからです。まあ、普通はこう言うんだ、他の表現は使わないんだ、としか説明のしようがない語彙問題は仕方ないですけど、多くの、文法に根ざした問題というのは、不正解の選択肢にはそれが不正解となる文法的な根拠があるはずです。そのような説明が十分でない本は避けた方が無難だと思います。もちろん、どんなに良い本でも全ての設問にそのような説明が書かれているとは限りませんが、良い本は基本的にそういう説明の仕方をしているはずです。

まあそれ以前に、正解とされている選択肢以外の選択肢を排除する根拠がどうしても分からない、問題として成立していないんじゃないか?と疑ってしまうような問題を載せている本もあるんですけどね。

まあざっくり言うと、TOEIC対策本なら、やはりその分野で名を馳せている方々の著作ならそんなに酷いものはないような感じはします。ただ、そういう本の中でも”あまりにも初歩的すぎる”ものはあるので、そこは自分の実力との関係を鑑みて選ぶしかありません(初歩的なレベルでの”良い本””(一見)分かりやすい本”は誰でも書けるのです。そこそこ難易度の高い内容をいかに分かり易く理路整然と解説するか、が本当は腕の見せ所)。

あとTOEICに関しては、いわゆる難問・奇問を集めたような問題集はやる必要ないと思います。そういう問題を集めている本は上級者にとっては良いサンプルが集まるので有難い(細かい分析は自分でやればいい)のですが、初級から中級の人にとっては役に立たない(実際のTOEICではお目にかからないような問題が多いので)ばかりか、上に書いたように、そういう問題集に限って解説がいい加減なことが多く、混乱するだけだからです。おそらく著者の人もきちんと理解してないんじゃないか、と疑わざるをえないような書き方がなされている本が少なからずあります。

まあ、色々追求していくと、結局TOEIC対策本みたいな薄っぺらな参考書とか問題集ばっかりやってても本当はダメで(もちろん大学受験用の物も含めて)、きちんとした(1万円近くするような)文法書とか学術書を読み込む、というような事をしないとまともな知識は身に付かないんだろうな、と思うようになってきました。TOEIC対策本とか大学受験本に書いてあるようなことは、デフォルメされた表面的な知識、結果の丸暗記、でしかないからです。最近の参考書は”脱丸暗記”を謳っているものも多いですが、そうは言ってもやっぱり丸暗記の範疇を出ていません。丸暗記でない解説ができる所だけを丁寧に説きほぐしているだけです。

TOEICの800点や900点くらいを手っ取り早く狙いたい人はそんな高尚な事を考える必要はありません。良い対策本を選んでその範囲での知識をしっかり身に付けることが先決です。TOEICの有名人が書いた本をしっかりやればいいと思いますが、まともな解説がなされている本かどうか、買う前に確認はした方がいいと思います。ネットのレビューはあまり参考にはなりませんが、星1つとか2つという低評価をつけている人が一人でもいるような本は用心した方がいいかもしれません。どんな本でも無邪気にマンセーする人はいるので、高い評価をしている人が居ることが大事なのではなく、低い評価をしている人が居ないことが重要だと思います。