日頃の勉強の中で、またまた、”おや?”と思う英語に出会いました。皆さんも考えてみて下さい。何か気付くことはありますか?
World condemns N.Korea on treaty withdrawal
North Korea was roundly condemned Friday for its decision to withdraw from the Nuclear Nonproliferation Treaty and for its bellicose warnings of a new world war. China, the North's major ally, said its president "disagrees" with the move.
(出典:1日1分!英字新聞、石田健、祥伝社黄金文庫)
特に難しい箇所はないと思います。NPT(核拡散防止条約)なんてのは社会人として知っておくべき最低限の常識でしょうし、bellicoseなんて単語も、英検1級レベルの単語帳等には必ず載っている、必須単語です。最後の"its president"は当然、中国自身の国家主席を指していて、「中国の国家主席も今回の北朝鮮の条約脱退の動きには反対している」ということです。ここまで解説すれば、文意を取れないということはないと思います。
どうですか?この英文を読んで、何か気付きませんか?もちろん、実力があり過ぎて、全ての表現が当たり前過ぎて”何も不審に思わない”というのであれば、素晴らしいことです。しかし、平均的な英語力の日本人なら、”おや?”と思う箇所があるはずです。いつも言っていますが、受動的に英語を追いかけて意味が取れたら安心、じゃあ、ダメですよ。今後自分でも同じ英語をひねり出せるかどうかという視点で、隅々まで神経を張り巡らせて英語を眺めてみて下さい。そうすれば、必ず、何か気付くはずです。
私が”おや?”と思ったのは、condemnですよ、condemn。上記の英文の中で3カ所ほどcondemnが使われていますが(厳密には、3番目は接続詞andの後なので省略されていますが)、最初の見出しの中のcondemnには後ろに on が続いているのに対し、本文中では2カ所とも for が続いています。これは一体どういうことなのでしょうか?3カ所とも「~のかどで誰々を非難する」という同じ意味のはずですが、見出しの所だけ前置詞が違っています。
こんなの当たり前だと言える人は、ここに目が行かなくても別に構いません。しかし、なぜ異なる前置詞が使われているのか理由を説明する力が無いのにここに気付かなかった人は、普段からダメダメな勉強をしているのです。「英語の追い方が甘い」と思います。
どうしてなんでしょうね?実は私も、恥ずかしながら確固たる自信を持って説明することはできません。たぶんこういうことなんだろうな、と想像できるだけです。今回は一旦ここで切って、次回の記事で私の考えを書いてみます。
こういう所に気付いて、あーでもない、こーでもない、と考えを巡らせ、自分なりに納得しながら英語を吸収していくのが、大人の英語学習だと思います。ちょっと大げさかもしれませんが、こういう所に目が行くか行かないかが、いわゆる「センス」の有る無しではないでしょうか。鈍い奴は気付かないんですよ。
World condemns N.Korea on treaty withdrawal
North Korea was roundly condemned Friday for its decision to withdraw from the Nuclear Nonproliferation Treaty and for its bellicose warnings of a new world war. China, the North's major ally, said its president "disagrees" with the move.
(出典:1日1分!英字新聞、石田健、祥伝社黄金文庫)
特に難しい箇所はないと思います。NPT(核拡散防止条約)なんてのは社会人として知っておくべき最低限の常識でしょうし、bellicoseなんて単語も、英検1級レベルの単語帳等には必ず載っている、必須単語です。最後の"its president"は当然、中国自身の国家主席を指していて、「中国の国家主席も今回の北朝鮮の条約脱退の動きには反対している」ということです。ここまで解説すれば、文意を取れないということはないと思います。
どうですか?この英文を読んで、何か気付きませんか?もちろん、実力があり過ぎて、全ての表現が当たり前過ぎて”何も不審に思わない”というのであれば、素晴らしいことです。しかし、平均的な英語力の日本人なら、”おや?”と思う箇所があるはずです。いつも言っていますが、受動的に英語を追いかけて意味が取れたら安心、じゃあ、ダメですよ。今後自分でも同じ英語をひねり出せるかどうかという視点で、隅々まで神経を張り巡らせて英語を眺めてみて下さい。そうすれば、必ず、何か気付くはずです。
私が”おや?”と思ったのは、condemnですよ、condemn。上記の英文の中で3カ所ほどcondemnが使われていますが(厳密には、3番目は接続詞andの後なので省略されていますが)、最初の見出しの中のcondemnには後ろに on が続いているのに対し、本文中では2カ所とも for が続いています。これは一体どういうことなのでしょうか?3カ所とも「~のかどで誰々を非難する」という同じ意味のはずですが、見出しの所だけ前置詞が違っています。
こんなの当たり前だと言える人は、ここに目が行かなくても別に構いません。しかし、なぜ異なる前置詞が使われているのか理由を説明する力が無いのにここに気付かなかった人は、普段からダメダメな勉強をしているのです。「英語の追い方が甘い」と思います。
どうしてなんでしょうね?実は私も、恥ずかしながら確固たる自信を持って説明することはできません。たぶんこういうことなんだろうな、と想像できるだけです。今回は一旦ここで切って、次回の記事で私の考えを書いてみます。
こういう所に気付いて、あーでもない、こーでもない、と考えを巡らせ、自分なりに納得しながら英語を吸収していくのが、大人の英語学習だと思います。ちょっと大げさかもしれませんが、こういう所に目が行くか行かないかが、いわゆる「センス」の有る無しではないでしょうか。鈍い奴は気付かないんですよ。