英語・ダイエット・その他徒然なるままに

趣味の英語学習(TOEIC 970点)やダイエットの成功談など、色々書いていきます。

either A or B

2017年04月15日 20時10分38秒 | 英語
このところ肩こりと目の疲れが酷くて体調が悪かったので更新が滞っていました。それでも英語の勉強は休まず続けていましたが、ブログを更新するまでの余裕はなかったので、しばらくぶりの更新となりました。皆さんもスマホの見すぎには気をつけた方がいいですよ。

さて、TOEICの問題集をやっていて目について英文を。

Thanks. I appreciate it. We are having discussions about using the designs either to restructure the original BH project or possibly using them to start the new Wilder project next spring.
(出典:TOEIC Testプラス・マガジン 2017年5月号 pp.075)

まあ、今回のお題は簡単なのですぐに分かる人も多いと思いますが、実は私はこの英文を見た当初混乱してしまって、一晩空けた次の日に”ああそうか”と気づいた次第なので、ここに紹介しておきます。

お題というのは、表題に書いた either A or Bという構文のことです。上の例文でも使われていますね。この構文の中のorは等位接続詞なので、当然の事ながら文法的に対等なものを結ぶはずです。

ところが、上の例文では、片方がto restructureというto不定詞が来ていて、もう片方はpossibly using themのようにto不定詞とは異なるものが来ているように見えます。いやそうではない、orが結ぶ2つ目のものは後ろのto startだ、と仰る方もいると思いますが、だとするとpossibly using themの部分は何なのでしょうか?

ちなみに、この問題はパート7の、登場人物どうしの会話がLine形式で提示されているあのパターンの問題です。内容はこのパターンの問題でお約束の、”忘れ物したから届けてほしい”という例のアレで、appreciate itは、ことづけを了承してくれた事に対して感謝するという意味。また、the desingsはプロジェクトの設計書類のことで、この書類を他のオフィスに忘れてきたので届けてほしいとお願いしている、というのがこの問題文のストーリーになっています。

さて、上のpossibly using them は何者なのでしょうか?discussions aboutのaboutの目的語なのでしょうか?

言われてみれば簡単なことなのでもう既にお分かりの方もいらっしゃると思いますが、この部分はdiscussions aboutとは関係ありません。正解は、

usingを分詞とする分詞構文で、to start以下を修飾する副詞節

なんですね。要するに、”~しながら”という意味の分詞構文で、それが副詞節としてひっついている形なのです。

「そんなの当たり前じゃないか。見た瞬間に分かるよ。」と仰る方も多いでしょう。はい、その通りです。でも、私はしばらくの間混乱して、こんな簡単な事に気づくのに一晩を要してしまった次第です。まったくお恥ずかしい限りで。やっぱり、体調が悪いとパフォーマンスが下がるんですかね。

念のためにまとめておくと、either A or BのAに相当するのがto restructure, Bに相当するのが to startで、後ろのto startの部分に対してpossibly using them(おそらくその設計書を使いながら)が修飾節としてひっついている、ということです。possibly using themの部分を括弧でくくってしまえば構造がはっきりすると思います。

ちなみに、discussions aboutの目的語がusing the designsなので、問題にした分詞構文の部分の意味(おそらくこの設計図を使いながら)は、discussions aboutの目的語の部分(設計書を使うこと)の意味と重複していることになります。要するに”この設計書を使う”ということを二重に言っていることになります。まあでもこれは、言葉のあやというか構造上のあや、というものでしょう。possibly using themはあくまで、to start以下の部分を修飾するために付与されているのです。

はい、今回は簡単なお題でした。でも、そこのあなた、日頃からここまで気をつけて英文の構造を見抜く練習してますか?