英語・ダイエット・その他徒然なるままに

趣味の英語学習(TOEIC 970点)やダイエットの成功談など、色々書いていきます。

普段からやっていないことはできない

2017年11月18日 21時56分42秒 | 英語
今日は語用論の話は重いのでちょっと脱線。

TOEICではリスニングで満点を取れるほどの実力にはなったものの、まだまだ映画やドラマなどのナチュラル英語の聴き取りは苦しい状態がずっと続いていました。

が、最近、明らかに以前よりは映画やドラマの聴き取りがラクになってきていることに気づきました。ちょっとベタですが「フレンズ」くらいだと5~6割くらいは聞き取れるかなーというレベルです(まあ易しい部類に入るモノと思いますけど)。たまに思い出したように英語で映画やドラマを見たりするのですが、少しずつ力が付いてきているのを実感します。

映画とかドラマの英語に特化した対策はやってないんですけどね。やらなきゃと思いつつ、なかなか時間が取れない。リスニングに関してはとにかく毎日、通勤時間中にNHK Worldを聞いている(ニュースも、それ以外の番組も)だけです。これは大部分聞き取れるので全く負担なく続けられるからです。ちなみに、TOEICの問題に関してはリーディングは沢山解いていますがリスニングはほとんどやりません。

こんな適当なやり方でも、実力は上がっていくんですね。毎日毎日、しかも特に英語学習の一貫だという意識ではなく、純粋な情報源として英語に接している(家にテレビが無いので、ニュースは音にしろ文字にしろ、ほとんど全て英語で仕入れています)、それが大きいと思います。英語による情報処理が日常生活の中の営みとして完全に定着しているのです。私にとって英語はもはや”学習”ではありません。

傾向と対策とか、そんな細かい事にこだわらなくても、毎日毎日繰り返しているうちに技術の精度や定着度は上がっていくのです。いくら自分にとって比較的簡単な英語だと言っても日本語ほどに定着しているわけではない。だから、簡単な英語でも繰り返し繰り返しやっていれば向上する余地は幾らでもあるということなのだと思います。

普段からやっている事は嫌でも出来るようになっていく。逆に言えば、普段やっていないことはいつまで経ってもできるようはならないと思います。語用論の所で話そうと思っている結論を先取りしてしまうことになるのですが、普段から英文を読むという営みをしていない人は、いくら英語の”知識”を詰め込んでも読む力は向上しないのです。単語を覚えた、文法を覚えた、構文を覚えた、でも、英文を読んで解釈するという頭の働かせ方をした経験が少なければ、英文は読めないのです。

学生さんにとってはまずは何よりも教科書でしょう。大学入試レベルとは乖離があるとはいえ、教科書を完璧に料理できていればそうそう酷いことにはならないはずです。塾や通信添削は必要ですが、教科書は”必要条件”だと思って、一切詰まることなくスラスラ読めるように練習しておくべきです(教える側の人間がちゃんとした教え方をしているのかどうかが心配ですが)。

社会人にとってはリーディングの理想的な教材はなかなかありません。だから、学生さんに言いたいことは、中学や高校時代の教科書は学生生活が終わっても捨てないでほしいということです。不幸にして社会人になってから英語をやり直す必要が出てきた場合にとても役に立つはずです。学生時代の教科書を持っていない社会人は、自分に合った教材を自分で探して下さい。社会人なんだからそれくらい自分でやって。

急にリスニングからリーディングの話に変わってしまいましたが、英語は技術である以上、試験のときも普段やっている通りのことしかできない、いくら知識を詰め込んでも普段からやっていないことはできない、ということが言いたかったわけです。そして、傾向と対策を考慮した最適な勉強が出来れば理想ですが、簡単なことを繰り返すだけでも力は上がっていく、ということです。もうちょっと格好よく言えば、

量は質に変わる

ってことですかね。

”傾向と対策”、”効率的な勉強”、そんな情報ばかり追い求めて、肝心の”普段の練習”が全くできていない人が多いんじゃないですか。効率を追い求めるのはせいぜい時間が極端に限られた受験生だけにして下さい。効率でTOEICの点数を上げてもビジネスシーンでは使えないでしょ、その英語。残酷な言い方をすれば、幾ら効率的な勉強モドキをやっても

量を伴わない質の向上には限界がある

のです。だから、英語学習で成功を収める最大のコツは、

一番量をこなし易い方法を見つける

ことだと思います。