前回は語用論という学問についてお話ししました。復習しておくと、語用論とは、人が他人の発話の意図を理解するメカニズムを解明しようとする学問です。実はもう少し細かいことを言うと、この語用論の一流派というか、より突き詰めた形といえばいいのか、私も専門家ではないので正確な所は分かりかねるのですが、
という学問分野、というか理論があります。発話理解のメカニズムの解明は実はこの関連性理論が一番先を走っているらしいのですが、今回の話ではあまり深入りせず語用論と関連性理論を区別せずに扱うことにします。
さて、改めて”発話の意図を理解するメカニズム”なんて言われると、何だか変なことを言うなあと普通は思うはずです。だって、発話なんだから、
と普通は思うはずなんです。もちろん、前回の記事を読んでもらった方は、もうそんな風には思わないはずです。言葉そのものが表す”意味論的意味”だけでは必ずしも意図の全貌は掴めないということは、もう理解されてますよね。前回はネックレスの例を挙げましたが、他にも例は沢山あります。色んな例を系統だてて説明していくこともできます(より正確にいうと、字面だけで意味が完全に決まる例の方が圧倒的に少数派でしょう)。が、今日のところは例を挙げたり系統だてて説明することはひとまずおいといて、普通は上の赤字で書いたように考えてしまう、という所に注目したいと思います。
はい、みんなそう考えているんです。
と。ここが今回の話で強調したい
なんですよ。何の落とし穴?もちろん、”英語学習における”落とし穴です。だって、みんな英文法を勉強して、単語や熟語や構文を覚えれば英文が読めるようになると、思ってるんじゃないですか?だから、単語帳ばっかり眺めてるんじゃないんですか?
私が今回の話で言いたいこと、もう大体わかってきたでしょ。今日はもう遅いので次回に続く。
関連性理論
という学問分野、というか理論があります。発話理解のメカニズムの解明は実はこの関連性理論が一番先を走っているらしいのですが、今回の話ではあまり深入りせず語用論と関連性理論を区別せずに扱うことにします。
さて、改めて”発話の意図を理解するメカニズム”なんて言われると、何だか変なことを言うなあと普通は思うはずです。だって、発話なんだから、
発話された言葉の意味を理解すれば発話の意図なんて分かるに決まってるだろ
と普通は思うはずなんです。もちろん、前回の記事を読んでもらった方は、もうそんな風には思わないはずです。言葉そのものが表す”意味論的意味”だけでは必ずしも意図の全貌は掴めないということは、もう理解されてますよね。前回はネックレスの例を挙げましたが、他にも例は沢山あります。色んな例を系統だてて説明していくこともできます(より正確にいうと、字面だけで意味が完全に決まる例の方が圧倒的に少数派でしょう)。が、今日のところは例を挙げたり系統だてて説明することはひとまずおいといて、普通は上の赤字で書いたように考えてしまう、という所に注目したいと思います。
はい、みんなそう考えているんです。
言葉さえ覚えれば意味は分かるようになる
と。ここが今回の話で強調したい
落とし穴
なんですよ。何の落とし穴?もちろん、”英語学習における”落とし穴です。だって、みんな英文法を勉強して、単語や熟語や構文を覚えれば英文が読めるようになると、思ってるんじゃないですか?だから、単語帳ばっかり眺めてるんじゃないんですか?
私が今回の話で言いたいこと、もう大体わかってきたでしょ。今日はもう遅いので次回に続く。