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秘境感がすごい十津川温泉

2017-04-21 18:20:36 | 旅行
熊野川の支流、上湯川の傍の一軒家、「山水」の露天風呂

4人の先輩と「十津川温泉」に行ってきた。十津川村は、日本で一番面積の広い村、車以外は、
バスでの交通手段(奈良県近鉄八木から和歌山県新宮路線の全長は166.9km、停留所の数は167
を数え、全線の所要時間は約6時間半を要し、現在運行されている高速道路を走らない一般路
線バスとしては、走行時間・距離・停留所数の全てで日本一・一日3往復)しかない。

それではあまりに時間がかかりすぎるので、紀伊勝浦駅でレンタカーを借り、新宮経由で十津
川まで行った(勝浦から80分)。ただ、9時20分の特急くろしおで大阪天王寺から紀伊勝浦
まで3時間30分掛かるので、それではあまり意味がないじゃないか?と思うだろうが、1泊目
が十津川、そして2泊目が勝浦温泉泊である。この方面に来て、定番の「ホテル浦島」はどうし
ても外せないのだ。浦島は今年2度目、通算20数回?目である。

さて、十津川は2度目で、前回は一番人気の「ホテル昴」に宿泊した。しかし、あまりに洗練さ
れたホテルで、秘境感に欠けるということで、今回は「静響の宿 山水」を選定。これが大正解
で、皆さん最大級の賛辞を惜しまなかった。山水は、上湯川の傍の一軒宿、秘湯と呼ぶにふさわ
しい佇まいと温泉力があった。

「台風12号(平成23年)の大雨で露天風呂は全部流され、その他の設備も壊滅的だったんですが、
廃業するにはあまりに惜しい温泉力と景観…ということで、グループ会社が一丸となって再建した
んです」というフロント主任の話は思わず聞き入ってしまった。あの台風は本当にすごかった。
大河・熊野川が氾濫して、熊野大社付近や、那智川一帯が水没して大惨事となってしまったので
ある。この宿は支流とはいえ、川幅が50メートルぐらいあるので、被害は避けられなかったと
言う。

肝心の温泉だが、メタケイ酸が豊富な美人の湯だった。入浴したとたんにヌルっときて、たちま
ち体全体が化粧水に包まれたような感覚になる。しかも、細かな泡がびっしりと肌について、そ
こをこすると無数の泡が水面上に上がってくる。源泉は75度あるらしいが、この湯温で泡付き
は非常に珍しいと思う。泡付きの湯で有名なところは、ほとんどが低温の温泉なのだ。

食事はさらに秘境感を演出するために、「すっぽん鍋コース」にした。若い人はほとんど頼まない
らしいが(笑)、刺身やイクラ風の卵は日本酒に合って美味だった。特に締めの雑炊の味がよく、皆
さん歳を考えず?2杯、3杯とお代わりをしていた。すっぽんで、精力倍増!である。「明日の朝は、
みんな顔がつるつるになっているはず」と、誰かがいい、大笑いした。

ただ、高所恐怖症の自分には思わず目を閉じてしまうルートがある。狭い道路の下は千尋の谷、秘
境に行くのだから仕方がないが、その間眠ったふりをしても、「ほらほら、Мさんが震えてるで」と、
皆さんに見透かされ、笑われてしまうのも毎度の光景である。


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