まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

トマト

2009年03月09日 21時07分33秒 | Weblog

温床にトマトの種を播く。自家採取したトマト2種類に地這いトマト。珍しく地這いトマトは日本の種苗会社だが固定種。これも自家採取が出来る。

 トマトは“まつなが畑”の最も重要な作物。栽培が難しいだけが魅力ではない。これさえあれば料理の幅はグっと広がる調味料的食材でもある。
 生食用も良いが加熱用のほうが重要視する。個人的な好みではあるがソースにした時の味に拘りたいのだ。
 出来ればお客さまにもソースにしていただき一年分保存していただけるぐらい作りたい。きっと一年中あっても困らない食材ではないか。冬野菜との相性もとても良い。こんな作物他には無い。

 そんなこんなでトマトに関しては今年も気合十分。去年は鳥にやられなかったが今年はどうだろう。これが一番の不安要素。
 

見知らぬ通り掛かり

2009年03月08日 21時37分58秒 | Weblog

 共同でしているS君が借りている土地に畝を立て肥料を入れる。

 「機械でしていると楽やねぇ。今日は天気が良いから気持ち良いやろう」

 と見知らぬおじいさんから声を掛けられる。新しい土地で作業をしていると面識の無い人に良く声を掛けられる。と言っても何時もいる土地で大体声を掛けてくる人は決まっているのだが一年経った今でも半分に以上が名前が分からない。
 就農当時から良く話しをし、顔を見かけたら必ず挨拶をするか声を掛けるおじさんなのだけど最近になって「いつも『おにいちゃん』って呼んでいるけど名前なんていうねん」なんて。

 私みたいな若ぞうが畑をしていると良く興味をもって喋ってくる人が多い。特に就農直後はすごかった・・。
 時には救いになる時も。時には「時間が・・」と思うときも。

 これが田舎の良いところでもあるのかな?


 しかし機械を使って楽なんて思ったことは無いし(トラクターは楽だけど持っていない)天気が良ければ焦って仕事をするから気持ち良いなんて全く思わない。
適当に愛想を振る舞い「気持ち良いですね」なんて思いもないことをいう。
 気持ち良く仕事が出来たらなんて良いだろう。

二人でする仕事

2009年03月07日 20時27分50秒 | Weblog
 昨日は実家に帰り手づくり市の準備の用事を済ませる。

 何か最近はゴタゴタ落着かない。セットを休み収入はないのだがお金は羽が生えたように飛んでいく。

 
 今日は午前中昨日の雨で土地がぬかるんでいるので肥料を混ぜたりズッキーニの種蒔きをしたりと土地を触らない仕事。
 曇りの予報なので今日は乾かないだろうと高を括っていたら昼過ぎ日がさしてきた。畑を見回ると機械が入れそうなので入れることに。この感じだと種も播けるなと播き出し気づけば回りは薄暗くなっていた。写真を撮ろうと思っていたのに・・。

 二人だと今までの仕事のスピードの2倍。いやそれ以上になる。だからこれもあれもとどんどんと仕事をこなしていくのだが気づけば体がどっと疲れていたりする。
 これが結果に繋がれば良いのだけどそう単純なことではないのが農業。

 しばらくは確定申告と手づくりの市が終わるまでは落着きそうもない。

晴れの後雨

2009年03月05日 23時45分46秒 | Weblog
 今日は午前中何とか晴れたので土地が乾くまで小屋の掃除や石を拾ったりする。昼からはゴボウ予定地に元肥を入れる。

 明日は雨の予報少しでも機械を入れられるタイミングがあれば使いたい。去年の晩秋ぐらいから晴れていた日はどれぐらいだろう。
 時間があっても土地が乾く日が少なければ作業が集約されてしまう。

「出来る時にしてしまわなければいけない」こういう感覚は以前研修を受けた農家でヒシヒシと感じ取ったこと。だからこそストイックな頑張るの農業は出来るだけしたくないと思うのだが・・。

 
 テングスを張ったキャベツはまた鳥に食べられ始めた。調べればヒヨドリらしい。防除は防鳥ネットしかないようだ。手間とお金が掛かるので出来ない。
 果して春にキャベツにありつけるのだろうか。エンドウも食われ出した・・・・。

挑戦

2009年03月04日 20時12分27秒 | Weblog
 ナスとピーマンの種を濡らしたキッチンペーパーに包みビニール袋へ入れる。それを腹の中に忍ばせ4,5日から一週間。少し芽が出たら種蒔きをする。

 温床が少しづつ温度を上がりだした。落ち葉と糠を踏み込んで一週間ぐらい。これから温度がどれだけ持続するかが問題。温度が持続すれば苗作りの大きな一歩となる。
 これを踏み込み温床と言うが有機物の発酵熱を利用した育苗。来年には踏み込んだ有機物が堆肥となり育苗培土となる。身の回りのものを使用した完全な循環。
 先人の知恵というのは本当にすばらしいのだが今では殆どの農家は電熱線での温床に取って代わった。周りが植林が多く原料となる落ち葉が少なくなったこともあるけど何より手間の問題が大きい。それと技術力の問題。発酵熱をコントロールするのはそう簡単な事ではない。
 と言っても私の性格上適当・・。適当に落ち葉と糠を踏んだ。殆どの書籍には鶏糞を使用するように書いているがノンワクチンの鶏糞が手に入らないので糠に。これが失敗の原因になる可能性は大きい。しかし原理は同じなので何時ものように何とかなるかとやってみる。これで出来たならラッキーということで良い。出来なければ来年新しい方法を考えれば良い。

 もちろん今年出来なかったことを踏まえ別に去年とは違う方法も準備している。と言うのもお金の問題が大きくて失敗しても出来るだけダメージが少ないよう経費をすこしでもかけない方法を常に考える。

 お金を掛けなくても挑戦できる方法は一つ。手間を掛けること。限られた時間の中で挑戦する時間は欲しくない。他で必要以上に手間を掛けなければ良いだけの話。

 新しいことを考え形にしていくと言うのは農業の楽しみの一つだろう。2年目にして崖っぷちだけど楽しいと思えるのはこういう所があるからかな。
 

ジャガイモ

2009年03月02日 20時56分45秒 | Weblog

 ジャガイモを植える。インカの目覚め、レッドムーン、アンデスレッド、十勝こがね。
 これは去年と同じ品種なので性質が少し分かっている。新品種あと3種植える予定。
 
 ジャガイモは労力が掛かる割には儲けが少ない。機械化すれば省力で大量に作れる作物でもある。ただジャガイモは日持ちもするし何より料理には欠かせない食材。
 どういう作物を作るかは生活の食事に必要かどうかを真っ先に考える。その延長線上にセット野菜がある。そういう意味でジャガイモはなくてはならない作物ということになる。

 ジャガイモを植え付け、菜っ葉の種蒔きを済ませれば6時半。辺りは真っ暗。明日雨が降るという事で出来るだけの仕事をした。
 最近は天気の良い日が少なくなかなか思うようには作業が進まない。農業ってこういうものだと思うけど。
 
 これからの時期は常にこういう状況なんだろうな。